グループディスカッションの進め方を知ろう!
グループディスカッションとは、新卒の就活で広く使われている選考方法の一つで、その企業に志望する学生で複数人のグループが作られ、企業から与えられた課題に沿ってディスカッションを進めていくというものです。グループで行うからこそ、受け身の姿勢でいるとすぐに他の人が進めてしまい、力を発揮できない可能性があります。進め方を知っておくことで、当日に積極的にアピールできるようにしましょう。
グループディスカッション進め方
それでは、グループディスカッションの進め方について順を追って解説していきます。議題や細かいルールは当日行ってみなければ分かりませんが、就活のグループディスカッションには基本的な進め方のパターンがあります。これを知っておくとどんなグループディスカッションでも汎用的に使えますので、頭に入れておきましょう。
時間配分を最初に決める
グループディスカッションでは、必ず企業が時間の制限を設けているため、限られた時間内でいかにディスカッションをし、まとめられるかが重要になってきます。そのため、一番にやるべきことは時間配分をすることです。ディスカッションの準備からまとめ、そして発表の練習までが時間内に終えられるよう、適切な時間を割り当てていきます。また、時間配分をすることによって、タイムテーブルを同時に作ることになるため、ディスカッションを進めやすくなります。
課題を明確に定義する
ディスカッションをする前に全員で統一するべきなのが、メンバー間の「課題」の認識です。例えば、「女性が活躍する社会を作るためにはどうすれば良いか」というお題が出たとして、一言に「女性」といっても日本国内のことを言っているのか、世界中のことを言っているのかによって、暮らし方や就労状況は全く異なってきます。また、「活躍」とは何を指すのかを定義しなければ、この課題の着地点は統一されませんよね。課題を明確に定義してからディスカッションをスタートさせましょう。
チームでゴールを共有する
課題を明確に定義することができたら、その課題に対する「ゴール」の共有をしましょう。「女性が活躍する社会を作るためにはどうすれば良いか」という課題に対して、どんな状態になっていれば「女性が活躍する社会」が作れている事になるのかを具体的に描きましょう。例えば、「多くの女性が管理職に就くこと」を活躍していると捉えるのならば、ゴールは「日本企業の管理職の40%以上を女性にする」などとなります。
課題解決方法の話し合い
初めに定義した課題は「現状」で、次に共有したゴールは「理想」を指します。つまり、グループディスカッションで次にするべきことは、「現状」を「理想」に近づけるための「解決方法」を出すことです。個人で意見を出し合ったり、相反する意見を比較検討したりしながら、どんな方法であれば解決できそうなのかをディスカッションしていきましょう。
結論を必ず出す
ディスカッションの進め方で気をつけたいのが、「解決方法」にこだわるあまり、結局意見がまとまらず、グループとしての結論が出せない状態になってしまうということです。確かに筋の通った良い解決方法を出すに越したことはありませんが、グループディスカッションで企業側が一番注目して見ているのは、ディスカッションを進める上での思考方法や、参加の姿勢です。回答にこだわりすぎず、時間内に必ず結論を出すようにしましょう。
発表者の選定
最後に、ディスカッションで出た結論を誰が発表するのかを決めましょう。この時、発表者は一人ではなく複数人で役割分担しても問題ありません。各パートおいてよく発言した人や中心となる意見を出した人がそのパートを担当するとスムーズに進めやすくなりますので、おすすめです。発表の進め方が決まったら、結論を言う人、詳細を説明する人、そして時間を測る人など、どんな役割が必要なのかを話し合ったうえで選定していきましょう。
グループディスカッションでは役割を意識しよう
グループディスカッションは、全員でなんとなく進めていくのではなく、事前に役割を決めておくとスムーズに進行することができます。社会人になると、会議において役割を分担することはごく一般的なことですので、グループディスカッションのうちから実践しておくと良いでしょう。
ファシリテーター(司会)
時間配分をするときに決めた議論の流れに沿って、グループの動きを進めていくのがファシリテーターです。意見が対立した時など、先頭に立って対処をしていきます。ただその場を仕切るだけでなく、発言の少ないメンバーへ話を振るなど、グループ全体を俯瞰して見ることが大切です。
タイムキーパー
最初に決めた時間配分に合わせて、時間通りにディスカッションを進行できるよう、進め方を仕切るのがタイムキーパーです。時間が押したり、新たな議論が必要になったりした場合など臨機応変に調整する力が求められます。時間を仕切るという事は、結果的にディスカッションを仕切ることにもなるため、ファシリテーターの補佐的なポジションとも言えます。
書記
ディスカッションの要点を端的に書き出していくのが書記の役割です。発言内容をそのまま書いていくのではなく、要点を絞り、議論が進みやすいように工夫する必要があるため、なかなか難しい役割と言えます。アイデアを出すことが苦手な人は、人の発言をまとめる役として書記を選ぶのも一つの作戦です。
その他
一般メンバーとしてディスカッションに参加します。重要な意見を出すことに徹することも良いですが、やはり明確な役割を持っていたほうが、その人の持つ価値が分かりやすくなります。なるべく「その他」のポジションになるのではなく、上記3つの役割を何か持てるように積極的に動くことをおすすめします。
グループディスカッションでファシリテター(司会)をするときのポイント
クラッシャーに気をつける
就活のグループディスカッションで見受けられることが多いのが、「クラッシャー」という人たちです。協調性を持ったりグループの空気を読み取ることをせず、自分の意見を押し付けたり、他人の意見を否定するなどの行為をし、グループディスカッションがうまく進まなくなってしまうことがあります。このようなクラッシャーがグループにいたら、議論の目的をもう一度冷静に整理し、先頭に立って対処できるようにしましょう。
意見をまとめることに専念しよう
ファシリテーターになったとしても、グループの一員として、自分も良いアイデアを出したいと考える気持ちは誰しも持つものでしょう。しかし、役割を持った以上はまずその役割を全うすることが一番大切です。「奇抜なアイデアを出すこと」と確かに目立ちますが、リーダーシップやまとめる力は多くの企業が重要視する要素ですので、グループの意見をまとめることに専念しましょう。
グループディスカッションでタイムキーパーをするときのポイント
最初に時間配分を決めて存在感を出そう
グループディスカッションの最初に時間配分をしようとお伝えしましたが、この時リーダーシップをもって仕切っていくと、自然とグループの中で「この人はタイムキーパーだ」という認識が生まれやすくなります。時間を仕切ることが得意であるというイメージを持ってもらうために、時間配分のタイミングから存在感を出していきましょう。
実はおいしいポジションのタイムキーパー
タイムキーパーは、ファシリテーターほど進め方に責任を持ったりトラブルに対処したりする必要がない一方で、時間を仕切ることが多いゆえ、ディスカッションの仕切り役になりやすい存在と言えます。そのため、そこまでプレッシャーや責任を感じることなく存在感を出せる役割として、タイムキーパーはおいしいポジションなのです。
グループディスカッションで書記をするときのポイント
書記は避けるのが無難
実は、難易度が高いわりに存在感を出しづらく、地味になりがちなのが書記という役割です。特に、書くことに夢中になっていてディスカッションについていくことができず、まったく意見を出すことができなかったり、見当違いなメモをして周囲に迷惑をかけてしまったりという恐れがあります。よほど自信のある人以外は、書記は避けるのが無難でしょう。
書記になったらタイムキーパーも一緒に兼ねよう
もし書記を担うことになれば、タイムキーパーも兼任することをおすすめします。そうすることで議論についていけなかったり、見当違いなメモをしてしまったりすることを防ぐことができます。書記は難易度が高く、兼任となるとより難しい印象かもしれませんが、タイムキーパーを兼任した方が意外とやりやすく、企業からの評価も高くなるでしょう。
まとめ
さて、就活でグループディスカッションの選考に参加するにあたり、不安を持っている学生に向けて、グループディスカッションの進め方を解説してきました。進め方のポイントを、頭に入れることができたでしょうか。
グループディスカッションは、他の選考よりも難しそうに見えますが、進め方を意識しながら挑めばうまくいくはずです。この記事を参考にして、グループディスカッションであなたの実力を発揮してくださいね。
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