志望動機の書き出しの重要性

志望動機の書き出しがなぜ重要なのか、確認しましょう。

企業が志望動機を聞く理由

志望度を確かめるため
企業とのマッチ度を確かめるため
人柄を知るため
人事は志望動機を通じて、上記3点を評価しています。志望動機の書き出しのパートでも、3点を評価しようという視点は変わりませんので、しっかりと意識しましょう。

最初の一文であなたの第一印象は大きく変わる

日本全国の就活生が企業の選考を受けます。大手やCMなどでよく耳をする有名企業になると、とてつもない数の就活生からのエントリーが来ます。そうなると、採用担当者は限られた期間の中ですべてのエントリーシートをじっくり読んで合否を決めることができるのでしょうか。
一人一人のエントリーシートに目を通す企業もありますが、数え切れないほどのエントリーシートをじっくり読むのは不可能でしょう。
なので、頑張って書いたのに酷な話ではありますが、最初の一文でその後の文章が採用担当者に読まれるかどうかが決まるのです。
どんなに素晴らしいエピソードを持っていても、採用担当者の目に止まらなければ意味がありません。

書き出しが良いと文章が論理的になる

書き出しに意識を向けることで、文章全体が論理的な文章なり、読む側もわかりやすい文章になります。
というのも、始めの一文で結論を述べ、その後に理由・具体例と書くことによって論理的な文章になり、採用担当者に論理的思考力をアピールすることもできます。
言いたいことがはっきりしている文章は採用担当者に伝わりやすい文章になります。

書き出しが良くなると、結論も良くなる

書き出しを端的かつある程度内容に触れたものにすることで、読み始めがスムーズになります。
そして、書き出しが良くなると、結論も分かりやすく忘れられないものになるのです。
書き出しで概要を採用担当者に把握してもらい、同じ内容を似た文章でまとめた結論の部分で最後に印象付けることが出来ます。

志望動機の書き出しの重要性

志望動機の書き出しで気をつけておきたい5つのポイント

ではここからは、前で紹介した書き出しについて意識しながら志望動機を作成するポイントを紹介します。

①結論から書く

だらだらと述べた後に結論がある文章と、先に結論を述べた後に理由を説明する文章とではどちらが分かりやすく、明確でしょうか。
大半の人が後者に手を挙げるでしょう。最初にバシッと伝えたいことを伝えて、理由や詳細を述べ、文字数にゆとりがあれば、再度結論を述べるというような文章構成が一番わかりやすいです。
結論では、一番採用担当者に伝えたいことを述べましょう。

②端的に書く

「結論から書く」という点と似ているかもしれませんが、書き出しを端的に書くことで、目に付きやすくなります。だらだら長い文章だと、読み手は読む気力を無くしてしまいかねません。
また、書き出しがその後の文章を端的にまとめた一文だと採用担当者により伝わりやすくなるでしょう。

③漠然としすぎはNG

書き出しは分かりやすく、端的に書いた方が良いからと、「貴社の社風に共感したからです」「貴社なら自分の強みを活かせると考えたからです。」といった文章はあまりに漠然としすぎて、採用担当者はその学生が自社で働くことをイメ―ジしにくいです。
エントリーシートの志望動機を通じて、採用担当者はその就活生のポテンシャルを探り採用の可否を判断するのです。
相手の心を動かすような具体性を伴った書き出しにしましょう。

④適切な文字数で書く

書き出し文で文字数を多くしすぎてしまうと、内容が薄くなってしまう可能性があります。一方で、少なくしすぎると概要としての機能が損なわれてしまいますので、志望動機全体に対する適切な文字数を考えて書きましょう。
指定が無い場合でも、志望動機全体で150~300文字が一般的です。5~15%程度が書き出しの全体に占める割合として適切と言えるでしょう。

⑤印象的に書く

上記した「結論ファースト」や、タイトルの様な書き出しを使うと、内容が分かりやすい上に印象的な書き出しになります。
こだわりすぎて、内容と関係のないものになっては本末転倒ですがので気を付けましょう。

よくある質問

志望動機の書き出しについての質問で、「私は~」から始めるべきか、「○○という点に魅力を感じたからです」と主語抜きで始めるべきかという質問があります。
ES上で質問をされているのはあなたしかいませんので、「私」という主語が抜けても問題はありません。不自然な文章でなければ、主語抜きでいきなり志望理由について触れても大丈夫です。
また、文字数を稼ぎたいという場合は文字数の多い方の表現を適宜使用してくださいね。

志望動機の書き出しで気をつけておきたい5つのポイント

志望動機の書き出しテンプレート6パターン

おすすめの書き出し6パターンを紹介します。

パターン1

『私は○○に喜びを感じます。そのために貴社で~がしたく志望致しました。』
企業でやりたいことと、自分の喜びを企業から見つけましょう。
(例)
私は一人の力ではなく集団として最大の成果を目指すことに大きな喜びを感じます。
そのため貴社で一人では挑戦できないようなグローバルな課題の解決に挑戦したく、志望致しました。

パターン2

『私は○○が得意です。この強みを活かして貴社で~がしたいです。』
自分の得意なことと企業でやりたいことを結びつけるテンプレー
トです。
(例)
私はその場の状況に合わせた行動を臨機応変に起こすことが得意です。この強みを活かして貴社の営業企画という仕事に就き、顧客にあった提案を
して貴社に貢献したいです。

パターン3

『貴社の○○に魅力を感じ、~したいと考えたため志望致します。』
企業の魅力と、企業でやりたいことを結び付けるテンプレートです。
(例)
様々なクライアントと、様々な事業に携わる可能性のある貴社での仕事に魅力を感じ、挑戦を通じて私自身も成長していきたいと考えたため志望致します。

パターン4

『貴社の強みは○○です。貴社で働き、~したいと考え志望致しました。』
会社の強みと、自分がやりたいことを結びつけるテンプレートです。
熱意や志望度の高さをアピールできます。
(例)
貴社の強みは、菓子食品事業を中心に食の楽しさを人々へ提供しているだけでなく、健康を意識した製品にも注力している点です。
貴社で働き、食を通じて人々の生活に美味しさを超えた大きな感動を与えたいと考え志望致しました。

パターン5

『私が貴社で○○職を希望するのは、~だからです。』
このテンプレートではやりたい職業が明確に伝えることができます。就きたい職業がはっきりしていたり、その職種に対して自分のエピソードをうまく落とし込めるときに使うと良いでしょう。
(例)
私が貴社でマーケティング職を希望するのは、消費者のニーズやトレンドの分析を元に、戦略策定・実行ができる点を魅力に感じたからです。

パターン6

『○○がしたいため、~な貴社で働きたいと考えました。』
自分のやりたいことと会社の特徴を結び付けるテンプレートです。
自己分析をしっかりすることで自分のやりたいことが見えてくるでしょう。まずは、自分の軸を見つけることが大切です。
(例)
多様な価値観を持つ人々を牽引することで、社会課題の解決に貢献したいため、現場に根ざしたビジネスを大切にしている貴社で働きたいと考えました。

志望動機の書き出しテンプレート6パターン

書き出しがNGな志望動機例

最後に、文章構成が良くない志望動機について紹介します。

良くない志望動機例

私はダンスサークルの会長を務めていました。
その中で、ダンスに対して熱心に取り組む派閥と嗜む程度で十分という派閥に分かれてしまった時に、派閥間のコミュニケーションを活性化させることでサークル全体の雰囲気を明るくした経験があります。
この経験から、コミュニケーションをデザインすることに興味を持ち、多種多様なチャネルを使ったマーケティング施策を打ち出すことのできる貴社を志望しました。

上記の良くない点とは

①結論が最後に述べられている
結露は最初にもってくることで、読者が酔いやすくなります。前述ですが、全文を採用担当者が目を通すとは限らないので、言いたいことは初めに記載しましょう。
②文章が長く、無駄な要素が多い
面接でも志望動機を問われることが多々あります。エントリーシートでは字数やスペースが限られているので、余分な説明は省いて簡潔にまとめましょう。
③エピソードが志望動機につながりにくく、説得力がない
志望動機に直結して、その志望度の強さを感じられるようなエピソードを使いましょう。この例文では、コミュニケーションをデザインしたい理由が薄いとみなされます。

書き出しがNGな志望動機例

印象的な書き出し例

NGな書き出しを把握したところで、次に印象的な書き出しを見ていきましょう。

結論ファーストの書き出し

貴社の既存のビジネスに新しいアイデアを加えて、ビジネススタイルをリノベーションしていくという業務に携わりたいと考え、貴社を志望しています。
→内容が分かりやすく、志望理由と概要が分かりやすい書き出しとなっています。

タイトル風書き出し

新しいビジネススタイルを支えたい
私は貴社の中核事業であるビジネスをリノベーションするという事業に惹かれ、その一端を担いたいと思い貴社を志望致しました。
→タイトルであなたの志望理由について、一言で触れているので採用担当者の印象に残りやすいものになっています。

まとめ

ここでは、エントリーシートにおける志望動機の書き出しについて紹介しましたが、他のエントリーシートの設問でも、面接で答える際でも同じです。いかに相手にわかりやすく、心に止まるかということを念頭に作成しましょう。
書き出しで他の就活生と差をつけて、まずはエントリーシート突破しましょう。

まとめ
新規会員登録はこちら
ページトップ