自己PRで学生が勘違いしてしまうキーワード

自己PRに関しては、多くの学生が勘違いをしています。

何を勘違いしているのか?というと、それは、選ぶキーワードです。私は、今まで多くの学生の自己PRを見たり聞いたりしてきていますが、最初からピタッとハマるキーワードを選定している学生って、ほとんどいません。

キーワードに関する勘違いには、一つは、「キーワードありきで自己PRを作ってしまう」という事項があります。これについての弊害はこれから書いていきます。

ところで、キーワードに関する勘違いには、もう一つの事項があります。それは「最終的な行動パターンだけを見てキーワードを探してしまう」ということです。実はこれこそが、自分に自信を持てない根源だと私は考えています。

自分の最終的な行動パターンの、一歩手前を言葉にする

人間の最終的な行動パターンには、自分の価値観と邪心は陰に隠れます。なぜならば、そこには周囲の状況や自分の置かれている立場、プライド、それに人間関係があり、加えて社会のモラルや倫理などがあるからです。人間の最終的な行動パターンというのは、常にそういった要素のバランスで成り立ち、そのバランスとさじ加減によっていくらでも変わります。

でも人間の行動の基点には、常に打算や邪心が含まれます。例えば、道端にお金が落ちているのを発見したら、人間なら誰でも、自分のポケットに入れちゃおうかなという衝動に駆られます。でもそこを押し殺して交番に届けると、お巡りさんから「すばらしい!」といわれます。でも当の本人は「いやいや、直前までポケットに入れちゃおうと思ってたし・・・」と思っているわけです。この自分を中心に内側の自分と外側の自分のギャップが大きいほど、自分ってなんだろう・・・と悩み、結果、自己PRにも自信が持てなくなるというわけですね。

ここで、今回のシリーズの結論を書いておきます。本当の自己PRのキーワードというのは、

「自分の最終的な行動パターンの、一歩手前を言葉にする」

ということなんです。これによって、素の自分を認めてあげることになるし、そこに自信が持てるようになります。言い方を換えると、私は自己PRすることがありません・・・とか、自分に自信がありません・・・ということがなくなる、ということ。

そして、この「一歩手前」には、日常の自分の行動には現れない、自分の価値観や邪心が含まれているんです。

本当の自己PRは手を開いてみればわかる・・・?

突然ですが、どちらか一方の手を開いてみてください。じゃんけんでいうと、「パー」の状態にする、という意味です。すると指があります。当たり前ですよね。その指の付け根には、手のひらが広がっています。手相がある部分です。これも当たり前ですよね。

でもこの「パー」の状態こそ、皆さんの自己PRを考える上で、いかに本質を勘違いをしているか?を認識してもらうのに適しているんです。まずは、ここから「一歩手前」ということのイメージを掴んでほしいと思います。

3回目につづきます。

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