頑張ったことなんてない!

「学生時代に頑張ったことは何ですか」という面接における典型的な質問があります。志望動機などは、これからの努力で何とかできても、学生時代に頑張ったことという過去は変えられない。架空の話を作りこみ、それをあたかも実際に自分が経験したことかのように話すという戦略もあるでしょう。しかし、面接ではさまざまなことをこと細かく聞かれます。そこで少しでもつじつまが合わなかったり、嘘っぽい話をすれば、相手の面接官はプロですので、一瞬で見抜かれてしまいます。かといって、遊んで過ごした日常をそのまま話しても受かるわけがありません。僕が、唯一自信を持っていえることは、東京大学に受かったことでした。しかし、そんなことを面接の場で言ったところで、4年前のことを言うくらいしか言うことがないんだと判断されてしまうかもしれません。僕は、困り果てました。

何を言うかではなく、どのように言うか

僕は、「ゼミで○○を研究し、海外でフィールドワークをした」とか「部活で、毎日一生懸命練習して、全国大会に出場した」などといった人に誇れるような頑張ったことがありませんでした。しかし、それでも何かを言うしかありません。
そこで考えたのが、事実を元にそれを誇張して、相手に印象付けるように伝えるということです。僕は、大学3年生のころから趣味でジムに通っていました。ボディビルの大会に出たなどという事実もありません。しかし、僕はこれを誇張して、うまく話すことで面接で話すネタにすることに成功しました。例えば僕は次のように言いました。

私は週5回、一日2時間ジムに通いました。トレーニング中は、「もうやりたくない」と思うほどキツイですが、そのキツさに意識を向けるのではなく、自分がなりたい姿に意識を向けるようにしました。ジムにいったら絶対トレーニングには手を抜きませんでした。なぜなら、一度でも手を抜くと、その後も手を抜く癖がついてしまうと思ったからです。そして、私はそれを一年間続けることができました。私は、一つのことを全力で継続してやり続けることができる人間です。

ただのジム通いも、このように言うと強い印象を与えることができます。

結局はどれだけ自分をアピールできるか

面接は、結局は、どれだけ自分をアピールできるかが勝負です。どんなに学生時代に素晴らしいことをしたとしても、それをうまく伝えることができなければ、意味がありません。逆に、どんな些細なことでも、それを印象付けて伝えることができれば、それは、一つの能力として評価され、自分をアピールできます。実際に僕は、このジムのエピソードを用いて、内定を獲得することができました。嘘を一から作り上げるよりも、自分がやってきたことのうちで、どんなことでもいいから、それを印象付けるように話したほうが、効果的ではないでしょうか?

今回は、学生時代に頑張ったことをテーマに記事を書いてみました。いかがでしたでしょうか。とはいっても、そもそも、話すことがないというのは致命的なので、できる人は今からでも、話せるエピソードを作れるように頑張ってください。それでも話す内容がない時は、僕の方法を試してください。

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