「趣味」でガクチカを書くのはアリなのか?
結論はもちろん「アリ」
ガクチカのエピソードで、料理やゲームなどの趣味を用いても問題ありません。
そもそも、採用担当者はガクチカのエピソードよりも、成果にいたるまでの過程を重視します。つまり、採用担当者に「目的に対してどのような目標を立て、目標達成に向けどのように取り組んだか」を明確に説明できるのであれば、エピソードは何でも構わないのです。趣味を用いたガクチカであっても、採用担当者に「力を入れた経験から学んだことを活かして自社で活躍できそう」と思わせることができればいいのです。
「趣味」でガクチカを書く際のポイント
書き方の構成にこだわる!
ガクチカを作成する際は、下記のフレームワークにあてはめて書くといいでしょう。
【①結論】
まずはじめに、学生時代何に力を入れて取り組んだのかを伝えます。結論から話すことで、その後の内容が頭に入ってきやすくなります。
【②理由】
ガクチカで強みをアピールする際に必ず触れておきたいのが、「なぜ○○に取り組んだか」「なぜ○○という目標を立てたのか」というきっかけの部分です。
きっかけを通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。
【③行動】
次にどのような取り組みをしたのか、課題をどのように解決したのかを説明しましょう。具体的な数字を用いて、説明することで説得力がアップします。
【④学び/今後の展望】
最後の部分では、結果だけを伝えるのではなく、「力を入れて取り組んだ経験から何を学んだのか」「どうやって仕事で活かすことができるのか」を伝え、しっかりとポテンシャルの高さをアピールしましょう。
具体的なエピソードを書く
成果や取り組んだ内容を説明するときは、数字を用いたり具体的なエピソードを入れるようにしましょう。具体性のあるエピソードを盛り込むことで、他の就活生と差別化され、あなただけのオリジナリティのあるガクチカを作成することができます。
また、「ゲームの世界大会で優勝しました」「○○というゲームを制作しました」など具体的に書くことで、採用担当者が「あなたがどのような結果をだしたのか」「どのような取り組みをしていたのか」がイメージしやすくなります。
また、エピソードは成果を自慢して終わりではなく、成果を出すまでの過程をしっかりと説明することが重要です。
学びをどう入社後活かすかまで言い切る
エントリーシートや面接では、自分が企業に何を貢献できるかを伝える必要があります。そのため、ガクチカでも最終的には「趣味から身に着けた力を入社後どう活かせるのか」という内容に繋げなければなりません。アピールポイントをどう活かすのかを伝える場合、大切になるのは、企業や志望する職種でどんな人材が求められているのかです。企業が求める人物像と強みが一致すると、グッと評価がアップします。企業が求める人材をきちんと把握し、学んだことを活かして貢献したいと伝えることで、採用担当者も自社で活躍できる人材だと感じてくれるでしょう。

「趣味」でガクチカを書く際の注意点
嘘はつかない
当たり前のことですが、企業の求める人物像に合わせるために嘘をつくのは絶対NGです。
面接では基本答えに対して深堀されることがほとんどなので、嘘をついてもバレる可能性が高いです。嘘がバレるとあなたへの信頼度が一気に下がります。
深堀されて困るような、そこまで没頭していない趣味も書かないほうがいいでしょう。
ガクチカでアピールした趣味への入れ込みが浅いと思われた場合、あなたが物事に対して深く取り組めない人物だと判断される可能性があります。
好きなもの紹介にならないようにする
趣味を用いてガクチカを書く際に、ただ「どれだけ好きなのか」「どこが好きなのか」ばかり説明して、好きなものを紹介するだけで終わらないように注意しましょう。ガクチカはあくまで、力を入れて取り組んだ内容について話す場面です。質問の意図とズレた回答をしないようにしましょう。
NG趣味を避ける
ギャンブルや大量のお酒を飲むことなど、社会人としてマイナスなイメージを与えてしまうような趣味は避けたほうがいいでしょう。この題材から仕事で活躍できるような結論につなげるのは難しいですし、趣味を伝えるだけでネガティブな印象を与える可能性があります。
面接官は「趣味」を用いたガクチカのどこを見ているのか
すべてのガクチカに共通する、企業がガクチカのエピソードから何を知りたいのかということを確認していきましょう。採用担当者が何をみているのかを知ることで、ガクチカの話で何に重点を置いたらいいのかがわかります。
①どのくらい思考力があるか
思考力は簡単に言えば「考える力」、何かに対して様々な方向から考え、物事をとらえ、問題があれば最適な解決方法を選択していく力です。商品を売る時や、アイデアを出すときなど仕事においても大切な力になっています。
企業は学生に「今まで頑張ったこと」を聞くことで、その頑張った過程でどのような考え方をして取り組んでいったのかを見ているのです。
②なにがモチベーションになっているか
「頑張ったこと」であるならば、「頑張ろう」と思った気持ちがどこかにあるはずです。
仕事においても「取り組むぞ!」という気持ちをもって仕事をしてほしいと企業は考えています。そのため、学生が何にモチベーションを感じるのかを確認することで、実際に業務に着いたときのイメージができます。
③社風とマッチする人物か
社風や雰囲気に合わない会社に入社してしまうと、入社後にギャップが生じてしまい、早期退社につながる可能性があります。企業は新入社員になるべく長く働いてもらいたいため、入社後のミスマッチを減らしたいという意図もあります。そのため、企業は学生の過去のエピソードを通して、その人が何を考えてどう行動したのかを知り、人柄を見極め自社とマッチしているか判断するのです。
④学びを得ているのか
ガクチカでよくある伝え方として「経験を詳細に説明しただけになってしまう」というのが挙げられます。何かに取り組んだときに、何も感じずにやる人よりも、その過程の中でいろいろ考えながら学ぶ人のほうが、今後業務についた際にゼロから1を生み出せる可能性があると考えます。そのため「頑張ったこと」を通して「何を学んだのか」を企業は知りたいのです。
⑤伝える力があるか
最後は基本的なコミュニケーション能力です。何も知らない人(面接官)に対して、きちんと分かりやすい言葉で自分の経験を伝える能力があるのかどうかも見ています。
エントリーシートでガクチカを書く際は、論理的で伝わりやすい文章を書くよう意識をしましょう。自分が経験したエピソードなどを文章にする場合、どうしても主観的になってしまい、客観的な文章を書くことが難しいです。エントリーシートでは文字数も限られているため、省略してエピソードを伝えようとすると、前後で繋がりの無い文章を書いてしまったり、話が飛んでしまいがちになります。就活では、いかに自分の考えを上手く伝えることが出来るかが重要なので、読み手のことを考えて表現することが大切になってきます。

まとめ
ガクチカでの趣味について解説していきましたが、いかがでしたか。ガクチカではエピソードよりも過程が重要です。しっかりと企業にアピールできるようなテーマを選び、採用担当者の心に響くようなガクチカを作成しましょう。
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