■グループディスカッションでは上手く日本人の「空気」読む

まずはグループディスカッションについてだ。
グループディスカッションとは4〜5名程度のグループになって1つのテーマについて議論し結論を出すという内容である(詳しくはグループディスカッションの攻略法について書いた記事があるので、ぜひそちらを読んで頂きたい)。

留学生の皆さんには是非とも覚えておいて欲しい事が1つある。
それはもし選考を通過したかったら「日本人の空気を読んで議論をして欲しい」ということだ。

ただ何故かと言うと、皆さんが入社後に「日本人と一緒に」働くからということを覚えておいて欲しいからだ。

長く日本にいる方は何となく既に日本独特の「空気を読む」というものを理解している人もいるだろう。もちろん日本人として完璧に振る舞えということではなく、主張する時はハッキリと主張して欲しい。

しかしあくまでも「グループ」ディスカッションなのだ。
当然お国柄などや文化の違いもあって、留学生全員がそうとは限らない。ただ中には「発言」「主張」ばかりになってしまう留学生もおり、グループディスカッションとして成り立たなくなってしまうケースがある。

日本人は空気を読んで、周りの意見を伺いながら、ある程度皆が納得してくれることを主張する。たとえその意見が本意でなくても。その理由を話すと長くなるが、このようにして議論が進むということを是非とも覚えておいて欲しい。

本当はそのような場面でも臆せずに日本人の学生が主張するべきであるが、残念ながらそのような「意見を主張する」ということが出来る学生は多くない。
だから逆に「空気を読める」留学生は高い評価を受けるはずだ。
是非とも高いコミュニケーション能力でグループディスカッションを突破してもらいたい。

■留学生でも面接では区別はない。日本語で説明出来るように練習しよう

そして続いてが面接だ。
面接では一番大事なのは留学生のあなたがたの「日本語能力」だ。実は面接官は何よりもそこを一番気にしながら面接を行なっている。

もっと言うと、日本人の学生だろうが留学生だろうが、そこを区別した面接を行なわない。
評価の方法も基準も同じだ。だから日本語でスムーズに面接官とコミュニケーションを取れればまず間違いなく通過していくはずだ。

「志望理由」
「日本に来た理由」
「学生時代に頑張ったこと」
「将来やりたいこと」

このような質問が来るだろうが、これらをしっかりと話せれば間違いない。それに加えて、あなたたち個人のプライベートの話しをして面接官と会話が出来れば完璧である。

「そんなことで通過しちゃうの?ウソでしょう?」

たぶんこのように思った人もいるかもしれない。
第1回目で、留学生の皆さんは優秀だと評価されていて、基本的に就活では「日本語能力の有無」が全てであると説明した。それがこの意味なのだ。

日本語に不安がある方は、ぜひ出来るだけ日本語の向上を目指して欲しい。
日本語はもうばっちりと言う方は、日本語能力以外のアピールポイントを見つけて欲しい。
こうしたこと出来れば、難関企業からも内定を貰うことは可能であろう。
ぜひとも自分の選択肢の幅が広げて頂きたい。

さて以上で第2回目は以上だ。
今回の内容はどうだっただろうか?不安に感じた人も入れば、恐らく自信になった人もいるだろう。不安に思った人は、その不安に思った所を改善していって欲しいと思う。
さていよいよ次が最後の第3回目となる。第3回目では、「留学生に合う企業,合わない企業の見つけ方」を説明していく。
ぜひ第3回目もお付き合いして頂ければ幸いである。

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