ガクチカでアルバイト経験を用いるのはアリなのか?

結論もちろん「アリ」

何か特別なエピソードやインパクトのあるエピソードなどではなくて構いません。どんなアルバイトからも学んだこと、身についたことはあるはずです。大事なのはエピソードの内容ではなく「その経験や結果を通して、就活生が何を学んだのか」ということです。
ただし、アルバイト経験を書く就活生は多いのでいかに他の学生と差別化を図るかが重要なポイントです。

ガクチカでアルバイト経験を用いるのはアリなのか?

企業はアルバイト経験を用いた「ガクチカ」のどこを見ているのか?

①どのくらい思考力があるか

思考力は簡単に言えば「考える力」、何かに対して様々な方向から考え、物事をとらえ、問題があれば最適な解決方法を選択していく力です。企業は就活生に「ガクチカ」を聞くことで、その頑張った過程でどのような考え方をして取り組んでいったのかを見ているのです。

②なにがモチベーションになっているか

「頑張ったこと」があるということは、「頑張ろう」と思った気持ちがどこかにあるはずです。仕事においても「やるぞ!」という気持ちをもって働いてほしいと企業は考えています。そのため、就活生が何をモチベーションとしているのかを確認することで、実際に働いた時のイメージをしています。

③会社とマッチする人物か

就活生が自社の社風や企業理念に合っていて、入社後十分に力を発揮できるかどうかを見ています。ガクチカを聞き、就活生の人柄や人間性を見て「この人は我が社に合っている」「長く活躍してくれそうだ」と企業は判断するのです。
会社との相性が合わずに入社してしまうと早期退職に繋がりかねません。会社は社員にできるだけ長く働いて欲しいと考えています。そういったミスマッチを防ぐためにも「ガクチカ」を聞く必要があると言えます。

④何を学んだか

ガクチカを伝える際に「経験を詳細に説明しただけ」になっていないですか?目標を掲げて達成に向けて必死に取り組み、何も学んでいなければ意味がありません。目標達成をするために行動して「何を学んだか」を企業は見ています。

⑤伝える力があるか

企業の採用担当者は「伝達力があるか」や「いかに分かりやすく論理的に伝えているか」なども見ています。企業の採用担当者に分かりやすく、説得力のある説明をするためには、論理的思考能力や言語化能力、表現力が必要です。これらの能力はビジネスシーンでも欠かせません。

企業はアルバイト経験を用いた「ガクチカ」のどこを見ているのか?

ガクチカでアルバイト経験を用いるときのコツ

①結論ファースト

どのような質問でも、質問には結論から答えるようにしましょう。質問に対する的確な結論を最初に述べ、その後に具体的な理由やエピソードを添えることで、内容が整理され、面接官も理解しやすくなります。面接官は結論から先に聞くことで「この人のガクチカは〇〇だ」と把握した上で、その後の展開を開くことができます。

②エピソードを具体的に説明する

結論から伝えたら、次は具体的なエピソードを添えてわかりやすい内容にしましょう。より具体的なエピソードを書きますと説得力が増し、理解しやすい内容となります。具体的するためには、5w1h(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)を意識して面接官に伝えることで、わかりやすい内容にすることができます。

③STAR法を用いる

STAR法について詳しくご説明していきます。

1.「Situation」‥状況
まず最初に、結論を簡潔に述べましょう。回答全体を通して面接官に何を伝えたいのかがわかりやすくなります。

2.「Target & Task」‥目標・課題
その次に、解決すべき課題や、取り組もうとした目標を伝えましょう。その際に具体的に示した課題や目標を述べることで、文章に説得力を持たすことができます。

3.「Action」‥行動
その次に、課題解決や目標達成のために自分の取った行動について具体的に述べましょう。

4.「Result」‥結果・成果
その結果、どういう成果を生み出したのかを伝えましょう。反省を踏まえて自分が学んだことを述べましょう。最後に自分が会社で活かせることも述べましょう。

ガクチカでアルバイト経験を用いるときのコツ

ガクチカでアルバイト経験を用いる際に注意すべきポイント

①ありきたりな内容は避ける

・常に笑顔で接客しました
・コミュニケーション能力を上げることができました
・お客様第一主義で、満足度向上に努めました
・アルバイトを一生懸命頑張った

このようなエピソードは採用担当者も聞き飽きています。ただ漠然と述べるだけでは、しっかりと聞く耳を持ってくれない可能性があります。
「自分が意識したこと」「取り組んだこと」「設定した目標」など、自分なりのオリジナリティを取り入れると、他の学生と差別化を図ることができます。

②嘘はつかない

・アルバイトリーダーだった
・売上○%上げた

などといった嘘はやめましょう。日々、多くの学生を見ている採用担当者には、嘘や過度に誇張した内容では違和感を与え、すぐ嘘がバレてしまいます。かえってマイナス評価に繋がってしまうのでやめましょう。少しでも自分を良く見せようと思うかも知れませんが、面接官は役職や売上をそこまでメインで見ていません。面接官が見ている点は課題解決や目標達成に向けて「あなたがとった行動」、そして「学んだこと」を見ています。エピソードは、派手なものでなくても構いません。ちょっとした目標達成のためにあなたがどのように考えて行動し、何を学んだのかを伝えることが最も大切です。

③専門用語は使わない

目標達成へのプロセスがきちんとしていても専門用語がたくさんあると採用担当者に内容が伝わりにくいです。相手(採用担当者)視点に立ち、誰もが分かるような言葉を使いましょう。書き終わったら、他人に読んでもらったりして確認しましょう。

④企業名は書かない

アルバイト先の話をする時に企業名を書いてしまうと、採用担当者に守秘義務を守れない人と思われる可能性があります。アルバイトを書く際は「飲食店」「コンビニエンスストア」「スーパー」などのように業種を書きましょう。そうすると採用担当者もどのようなアルバイトかイメージしやすくなります。

⑤正式名称で書く

「バイト」「コンビニ」「ファミレス」などと略さずに
「アルバイト」「コンビニエンスストア」「ファミリーレストラン」と書きましょう。

⑥あまり良くない印象のアルバイトは避ける

・キャバクラやホストなどの水商売
・転売など犯罪の補佐をするような反社会的な要素があるアルバイト

これらのアルバイトは、世間一般的にあまりいい印象がないので避けましょう。
どうしてもこれらのアルバイトをガクチカで書きたい場合は「飲食店」と言い換えたりしましょう。

ガクチカでアルバイト経験を用いる際に注意すべきポイント

まとめ

今回はガクチカでアルバイト経験を用いていいかやアルバイト経験を用いる際に注意すべきポイントについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。「ガクチカ」でアルバイトの経験を用いることは全然OKですが、多くの学生が使っているのでオリジナリティを出して他の学生と差別化をする必要があることが分かりました。また、注意すべきポイントが複数あるので、「ガクチカ」でアルバイト経験を使おうと考えている学生は気を付けましょう。

まとめ

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