【就職】証券会社とは?

◇証券会社の概要

証券会社とは、株式や債権(国債や社債など)、投資信託、不動産投資信託の個人・法人への売買などの取引を仲介する会社のことです。投資家が株式や投資信託といった金融商品を購入する際の仲介を行うことで仲介手数料を得たり、株式の運用を行うことで利益を上げたりします。

証券会社は大きく分けて、「店舗証券」と「ネット証券」の2つがあります。

・店舗証券:実店舗の窓口や営業マンを通して、対面で株式の売買注文の取引ができる
メリット→専門知識のある証券会社のスタッフのアドバイスを受けることができるので安心

・ネット証券:実店舗を持たず、インターネット上で株式の売買注文の取引はできる
メリット→手数料が安い。パソコンやスマホがあればいつでも取引ができる。

店舗証券は、さらに以下の3つに分類することができます。

・大手証券:多くの人が知っている知名度が高く大きい証券会社。企業証券など大きな資産を取り扱っている
・中規模証券:リテール営業が得意。大手証券にはない特殊な分野で活躍する会社も多数存在する
・地方証券:その地域に根付いた証券会社。地方取引所で力を持つ証券会社も多数存在している

現在は気軽にできるネット証券が主流となっています。

◇証券会社の動向

日本人の個人金融資産に占める現金・預金の割合は51.1%で、アメリカが13%、イギリスが24%であることから、日本人は貯金好きな傾向があります。
アメリカでは資産を預金ではなく株式でもつことで、個人金融資産はこの20年で3倍に伸びているというデータがあります。このことから、日本人の資産の持ち方が変わり、日本人が今まで預金として持っていたお金が株式に移ると、株式の需要が高まるということです。今後の日本社会では株式を扱っている証券会社がより成長することになります。

 証券会社は景気状況に大きく影響します。例えば、バブル崩壊やリーマンショックなど、大きな不況がおこると、投資家は株を購入するのを躊躇するため、証券会社の仕事が減少してしまいます。また、競合が進み、割安な手数料での取引を強みとするインターネット証券会社が急成長しています。このような景気の変化や競合激化により証券会社は、メガバンクに譲受けされたり、中堅規模の証券会社同士での合併や買収が増えています。合併することで、会社としての顧客預かり資産が増え、証券業界として業界の位置を上げる狙いがあると言えます。
また、証券業界も世の中のIT化に伴い、AI(人工知能)の導入が進められており、これまで手動で行っていたトレーディングが、コンピューターによるトレーディングに変わろうとしています。

◇証券会社の部門

証券会社に就職をしたいのであれば、さまざまな部門について知る必要があります。その理由は、部門別に業務内容や選考の流れが異なるからです。部門ごとの業務を把握して、自分はどれを志望したいのかを明確にしましょう。
証券会社には大きく3種類の部門があります。

・個人投資家向けに営業を行う「リテール部門」
・企業向けに営業を行う「インベストメントバンキング部門」
・経済や株式に関する情報をリサーチする「リサーチ部門」

他にも「人事部」などさまざまなの部門がありますが、証券会社のメインの業務を行う部門はこの3つです。

【就職】証券会社とは?

【就職】証券会社のリテール部門の仕事内容

「リテール」とは、小売のことで「個人向けの営業」を行います。
リテール部門は、資産を多く持つ個人に対して上場企業の株式を購入してもらい、その際に手数料を得ることを目的としています。

具体的な仕事内容は以下の2つの業務を行います。
①資産を多く持っている個人に対し自社の証券口座開設の営業
②株式を欲する個人投資家への株式売買の提案・営業
詳しくご説明したいと思います。
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①口座開設の営業‌‌

個人が株式取引を行う際の手数料のためには、まず証券口座を開設してもらわないといけません。自社の証券口座開設の営業を行い、新規顧客を獲得を狙います。対象になるお客様は
有名企業の元会社役員の方やご自身で会社を創業された方など、つまり「資産を多く保有しているお金持ちの方たち」です。

②株式売買の提案・営業

次に‌口座を開設していただいた個人に株式取引の提案・営業をします。せっかく口座を開設していただいたのに、株式取引をしてもらわなければ手数料を得ることができません。ここでは、お客様の資産を増やすことを目的として、今後株価が上がりそうな株式をお客様に提案したり、早く売った方が良い株式について説明したりします。
‌‌提案・営業する株は個人の営業マンに任せられるため責任重大ですが、その分株価が上がって感謝された時の嬉しさは計り知れないみたいです。

ここでの特徴は「ただ売りつける」営業ではないということです。証券会社のお客様は継続的に自社サービスを使って貰わなければなりません。目先の手数料だけを見ていてると、長期的な大きい利益には繋がりません。そのため、株式をただ売りつけるのではなく、常にお客様が得をするような取引の提案・営業をします。

【就職】証券会社のリテール部門の仕事内容

【就職】証券会社のリサーチ部門の仕事内容

リサーチ部門は文字通り、「リサーチ」することです。今後どのような株式の値段が高騰するか、どのような企業が事業展開を行うかなどを予測できれば、株式会社などの取引の成功率を上げることができます。そうすれば、投資家の取引回数が増え、証券会社は手数料を多く得られます。そのため株式・金融の専門家である証券会社において、株式や金融周りの情報をリサーチことは必須なのです。

リサーチする内容は大きく分けて2つあります。
‌①金融経済に関するリサーチ
‌②株式に関するリサーチ
詳しくご説明したいと思います。

‌①金融経済に関するリサーチ

将来的に売れそうな株式を予想することを目的とします。そもそも株価は経済状況によって変動することが多く、国内外問わず経済状況や経済動向を調査・分析します。
‌アナリストリサーチとして発信され、株式などの市場の活性化を狙います。市場が活性化すると、合併や買収・株式取引が盛んになり証券会社の仕事が増えます。
またアナリストリサーチは社内外問わず発信されることがほとんどなので、自分が調査・分析した結果で世の中に強い影響を与えることがあり、責任重大です。しかし、そういったやりがいを感じる人は適していると言えるます。

②株式に関するリサーチ

次に、株式に関してのリサーチが必要です。
上記の‌‌各国の金融経済のリサーチや企業の業績結界を元に、将来的に値段が上がりそうな株式を予想します。1週間後の株価予想だけではなく、1年後の株価を予想することもあります。厳密に分析して、論理的に予想を展開する、そういった能力が必要とされます。
‌ここで予想した株価の情報は主に社内に向けて発信します。先ほど述べたリテールの営業マンは、このリサーチ結果を共有し参考にしながら、お客様に値段の高騰しそうな株式を提案していきます。

このように、リサーチ部門は営業ではなく、株式関連の研究を行いレポート作成が主な仕事です。目の前のお客様に触れる機会は少ないですが、取引に関することをリサーチし、取引の成功率を上げることで他の部門の営業の手助けを行います。

この株価に関する予想のリサーチは、予想を外し続けるとお客様が他の証券会社に移ってしまう可能性があるため、こちらも責任重大な仕事と言えます。

【就職】証券会社のリサーチ部門の仕事内容

【就職】証券会社のインベストメントバンキング部門の仕事内容

インベストメントバンクを日本語訳すると、「投資銀行」です。
大企業や国などの大規模な組織を相手に仕事をするため、就活生から人気の部門です。
具体的な仕事内容としては、金融系の知識や情報を駆使し、国や企業に向けて株式や債券の発行を通じて以下の3つの業務を行います。

①資金調達のサポート
②M&Aに関するアドバイス
‌③IPOのサポート
詳しくご説明したいと思います。

‌①資金調達のサポート

‌‌まず、資金調達のサポートです。一部の事業を譲渡したり、会社が保有している資産を売却したりなどさまざまなサポートの方法があります。こうした一連の判断も社運を大きく左右します。そういった悩みを抱えている企業に対して専門的なサポートをしていきます。

‌‌例えば債券、株式を用いた資金調達を考えましょう。
「事業の拡大をしたいが莫大な資金が必要だが、実績がないため銀行に出資してもらうこともできない。」という時に債券や株式を投資家に買ってもらい、資金調達を行います。この際に、証券会社がサポートします。
まず、企業が発行した債券・株式を証券会社が買い取り、買い取った値段以上で販売することで利益を得ます。もし、売れ残ってしまった場合には、証券会社が責任を持って引き受けます。そのため、株式を発行した企業は、証券会社に債券・株式を買い取ってもらえるので、安定的に資金調達ができます。このようにして、資金調達のサポートを行います。

②M&Aに関するアドバイス

‌‌M&Aとは、merger and acquisitionの略で「合併と買収」という意味です。簡単に説明すると、A企業とB企業が合体して1つの会社になることが合併で、A企業がB企業を買い取り、自社の一部にすることが買収です。
‌‌合併、買収どちらにせよ、これを行う企業にとってその影響力は非常に大きいです。企業は社運をかけてM&Aをしています。ただ「合併すると売上は良くなるのか、買収した際のデメリットは何があるのか、どこの企業を買収するべきなのか」など金融の専門家でないとわからないことがたくさんあります。
そこで、M&Aの専門家である証券会社が間に入り、市場動向や業績結果から分析し、アドバイスや仲介をする取引を行います。
‌‌「みずほ銀行」や「三井住友銀行」などのメガバンクをはじめとした銀行でもM&A取引を行なっていますが、銀行のM&Aと証券会社のM&Aでは、その取引によって動く金額が異なります。銀行と比較して、証券会社の扱える金額の方が大きいです。そのため、比較的規模の大きいM&A取引に携わることができることから人気が高いです。

また、資金調達のサポートもM&Aに関するアドバイスもまずは案件を取らなければいけないため、投資銀行部門でも営業の仕事は多いです。

‌③IPOのサポート

‌IPOとは「株式公開」のことで、証券取引所に上場することです。今まで未公開でだった株式を公開をすることで、上場した企業はいろんな利益を得られます。一番のメリットは資金調達しやすくなることです。何か新しい事業をしたい、海外進出をして工場を作りたいなどとその際には資金が必要です。上場して、自社の株式を公開すれば、一般の方でも株を買えるようになり、企業は株と引き換えに現金を取得できます。その株式公開のサポートをするのが証券会社のインベストメントバンク部門になります。

これら①②③のサポートに共通していることは、クライアント企業がビジネスで成功させるために仕事をすること、またそのサポートはクライアント企業の社運をかけた出来事であることです。‌‌専門的な知識を活かしてサポートするのがインベストメントバンク部門の仕事です。お客様となる企業には、その会社で働く社員さん、その方達のご家族など、多くの方の人生があります。自分の判断・決断の1つで、多くの人の人生を動かすことになります。そこにやりがいを感じる方に向いていると言えます。

【就職】証券会社のインベストメントバンキング部門の仕事内容

まとめ

今回は「証券会社」の概要から部門の仕事内容までご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。一見堅苦しい難しそうな専門用語が多いですが、1つ1つ理解することで証券会社の主な仕事内容が分かりました。責任重大な仕事が多いということはその分、やりがいがあるということです。他にも給料面が良かったり、普段関われない富裕層の方と出会えたり…とメリットがたくさんあると言えます。

まとめ

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