自己PRと長所の違い
自己PRと長所は違いがあるのでしょうか。
長所は「あなたが思う、あなたの良いところ」ですが、
自己PRは「あなたと企業にとって有益な、あなたの良いところ」という意味です。
正直言いますと、ほとんど同じ意味です。
自分の長所を自己PRに使うのが成功へのカギであると言えます。ただし、長所で書いたことを自己PRで使い回すのは厳禁です。
また自己PRでは、あなたの長所が「業務に役立つこと」「会社に貢献してくれそうなこと」を伝えなければなりません。いくら長所でも会社に役に立たなそうな長所であったら意味がありません。
企業は200字の自己PRで何を見ているのか?
企業が200字の自己PRで見ている点が3点ありますので、説明したいと思います。
①学生の人柄・人間性を見たい
採用担当者はエピソードそのものではなく、学生の強みを聞くことにより、学生本人の人柄や人間性を知ろうとしています。自己PRは変に取り繕わず、ありのままの自分の魅力を伝えることが大切です。
②自社との相性がマッチしているかどうか
応募してきた学生が自社の社風や企業理念に合っていて、入社後十分に力を発揮できるかどうかを見極めるためです。ですから①で述べた人柄を見て「この人は我が社に合っている」「長く活躍してくれそうだ」と企業は判断するのです。
会社との相性が合わずに入社してしまうと早期退職に繋がりかねません。会社は社員にできるだけ長く働いて欲しいものです。そういったミスマッチを防ぐためにも「自己PR」を聞く必要があると言えます。
③わかりやすくまとめれる力があるか
企業の採用担当者は学生の「自己PR」を聞いて「伝わりやすい書き方」や「いかに分かりやすく簡潔的に書けているか」なども見ています。企業の採用担当者に分かりやすく説明をするためには、言語化能力やまとめる力が必要です。これらの力はビジネスシーンでも欠かせず、とても重要なことです。
自己PRは「自分の強み」を焦点にして書く
自己PRは「自分の強みとは何か?」を書きます。自分の強みが表れているエピソードに根拠を持たせ、自分が持っているスキルや価値観などをアピールし、入社後どのようにそれを活かしていくかが伝わるように書きましょう。
そこで押さえておきたいのが、PREP法を用いた書き方です。
Point(結論を述べる)→Reason(理由を示す)→Example (事例、エピソード)→Point (再度結論でしめる)という方法です。「私の強みは〇〇です。」と断言する書き方を意識しましょう。
200字の自己PRを書く際のポイント
自己PRを上手く200字にまとめるポイントが3点ございますので、ご説明したいと思います。
①結論ファースト
どのような質問でも、質問には結論から書くようにしましょう。質問に対する的確な結論を最初に書き、その後に簡潔的な理由やエピソードを添えることで、内容が整理され、採用担当者も理解しやすくなります。採用担当は結論から先に書くことで、「この人の強みは〇〇だ。」と把握した上で、その後の展開を想像することができます。
②エピソードを簡単にまとめる
結論から書いたら、次は具体的なエピソードを添えてわかりやすい内容にしましょう。より具体的なエピソードを書くと説得力が増しますが、文字数オーバーとなります。簡潔的でありながら具体的に書くためには、5w1h(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)を意識して書くことで、わかりやすい内容にすることができます。具体的なエピソードが思いつかない場合は、これまでに自分の人生で起きた大きな出来事やイベントなどを思い返しましょう。
③「PREP法」で書く
先ほど述べた「PREP法」の書き方を詳しくご説明したいと思います。
1.「Point」‥‥結論
まず最初に伝えたいことを冒頭に一言で書きます。全てを書くのではなく、端的に要点や結論だけ書くことが重要です。自分の特徴を一文目に書くとよいでしょう。この時に「○○だと思います」のような曖昧な表現は避け、「○○です」と言い切って書きましょう。表現が曖昧だと、自己分析が足りていないのでは?と判断されるので、気を付けて書きましょう。
<例>私の強みは○○です。
2.「Reason」‥‥理由
次になぜそれが強みであると思ったのか、最初に「結論」で書いたことの「理由」を簡潔的に書きます。このように理由を書くので、なぜその結論になったのかをよく自己分析しておくことが必要です。
<例>「私は○○でアルバイトをしています。そこで○○という成果を上げました。」
3.「Example」 ‥‥事例、エピソード
次に具体的なエピソードを書きます。ここで起こった出来事と、それをどう対応したのかを簡潔的かつ具体的に書きましょう。そうすると、より学生の人柄や思考が分かるので、良い自己PRになります。
<例>「○○という問題が起きたため、それを解決するために○○しました」
4.「Point」 ‥‥再度結論でしめる
もう一度「結論」を書きます。1と内容は同じであっても、表現を少し変えて書くと良いでしょう。そして最後に「企業でどのように貢献できるのか」「自分を雇ったら企業にどんなメリットがあるのか」を主張しましょう。「この人は戦力になるだろう。」「一緒に働きたい!」と思ってもらえるように意識しましょう。
<例>「貴社でもこの〇〇という強みを生かし、課題に前向きに取り組んでまいります。」
自己PRで使える「長所・強み」一覧
「長所・強み」を6種類に分けてまとめました。
①行動力・継続力系
集中力、向上心、努力家、積極性、チャレンジ精神、実行力、行動力、ハングリー精神、継続力
②対人関係力・チーム力系
協調性、競争心、負けず嫌い、社交性、交渉力、傾聴力、発信力、思いやり、ホスピタリティ、育成力、柔軟性、コミュニケーション能力、笑顔、リーダーシップ、臨機応変、調整力、縁の下の力持ち、気配り
③考える力・問題解決力系
論理的、理解力、発想力、想像力、企画力、分析力、状況把握能力、文章力、工夫力、記憶力、思考力、マーケティング力
④落ち着き系
几帳面、慎重、冷静、丁寧、謙虚
⑤マインド系
プラス思考、ポジティブ、明るい、忍耐力、真面目さ、誠実さ、責任感、計画性、環境適応能力、情熱、判断力、好奇心旺盛、素直
⑥スキル系
PCスキル、語学力、資格、知識、プレゼン力
まとめ
今回は200字の自己PRの書き方のポイントについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。「PREP法」を使うときれいにまとまることが分かりました。自分で自分の強みが分からない学生は家族や友達・周りの人に聞いてみましょう。そうすると自分では気づかなかったようなことが意外と出てきますので、一度聞いてみるのもいいかと思います。
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