就活における「プレエントリー」と「本エントリー」の違いとは?

「プレエントリー」とは企業の採用情報ページや就活情報サイトから希望する企業を登録することです。プレエントリーをすると資料請求ができたり、企業の説明会の開催日時やエントリーシートの受付期限などの選考情報が届くようになります。

「本エントリー」とはエントリーシートなどの応募書類を提出し、選考に進みたい応募の意思を企業に示す活動のことです。就活サイトによってプレエントリーをエントリーと表記するなど表現が異なりますので、注意しましょう。

就活における「プレエントリー」と「本エントリー」の違いとは?

文理・男女別平均エントリー数

<21年卒の平均エントリー数は24.6社>

・文系男子の平均エントリー数:27.8社
・文系女子の平均エントリー数:27.9社
・理系男子の平均エントリー数:18.3社
・理系女子の平均エントリー数:20.6社

「キャリタス就活2021」によると、2021年卒の4月1日時点での平均エントリー数は24.6社だと分かりました。これは前年20年卒より1社下回っており、17年卒から年々減少傾向であると言えます。なぜ17年卒かというと17年卒から企業の採用活動スケジュールが大きく変わり、3月情報公開、6月選考開始に変更されたからです。その結果、学生が就職活動をする期間が前年と比べて短期化し、前もって企業を絞って就職活動を始める学生が増えたため、平均エントリー数は年々減少傾向にあります。

また文系学生のエントリー数が多い理由としては、研究がなく学業が比較的理系よりも忙しくないことや、内定後も活動を継続する学生が多いことが理由として言えます。このことから、文系に人気のある企業や職種は競争率が激しくなるのが典型的です。
一方、文系学生のエントリー数に比べて理系学生のエントリー数が少ない理由としては、多くの理系学生は学校推薦・教授推薦・後付推薦といった推薦形式を活用しており、合格率は比較的高く、内定辞退率は低い傾向にあることが理由と言えます。
ただ、この数字はあくまで平均数ですので、必ずしもこの数字に合わせる必要はありません。平均エントリー数は頭の隅に置きつつ、自身の就活スケジュールの組み立ての参考にしてください。

文理・男女別平均エントリー数

就活におけるエントリー数が【多い】 場合のメリット・デメリット

【メリット】

①視野が広くなる
「自分の思い込みで業界を絞り、就活を進めていって終盤で、実は違う業界の方が自分に向いているかもしれない。」と後悔する学生がよくいらっしゃいます。そうならないためにも、さまざまな業界・企業の説明会に参加したり選考を受けてみたりしましょう。そうするとたくさんの業界・企業の特徴を知ることができ、視野を広めることができます。

②経験が積める
たくさんの企業にエントリーすると、おのずと大量のエントリーシートを書いたり、何度も面接をする機会が多くなります。エントリーシートをたくさん書いたり、何度も面接をこなすと、他の学生よりも多くの経験を積むことができ、ブラッシュアップして、より完成度を高めることができます。当然ですが、1社も面接を受けていない学生と何十社も受けている学生とでは面接の完成度が異なりますよね。第一志望の企業の面接の際に面接の雰囲気などに慣れていれば、余裕を持って面接に臨むことができるので、エントリー数が多い場合のメリットと言えます。

【デメリット】

①スケジュール管理が難しい
数多くの企業にエントリーすると、エントリーシートの提出や面接などの選考を同時進行で行わなければなりません。スケジュール管理を徹底していないと、ESの締め切りを忘れてしまったり、面接日をダブルブッキングしてしまうことがあります。手帳のカレンダーやスマホのスケジュール管理アプリなどを有効活用して、一社一社の選考スケジュールをしっかり管理する必要があります。

②1社の企業研究に割ける時間が少ない
①と同様に数多くの企業にエントリーすると、エントリーシートや面接をたくさん受けなければなりません。そうなると必然的に、一社一社の企業研究に割ける時間は少なくなります。企業研究にあまり時間をかけず手薄な状態で面接を受けにいくと、志望動機が浅い内容になってしまったり、面接時の掘り下げた質問に対応できなかったりします。企業研究にどれほど時間を費やしたかは、そのまま選考の通過率に影響します。

就活におけるエントリー数が【多い】 場合のメリット・デメリット

就活におけるエントリー数が【少ない 】場合のメリット・デメリット

【メリット】

①1社の企業研究に割ける時間が増える
先ほどのエントリー数が多い場合のデメリットの反対に少ないと、1社ごとの企業研究に多くの時間を割けることが出来ます。企業研究をより深くできるようになると、企業が求めている人材や独自の社風、競合他社と比較した場合の強みや弱み、業界内のポジションなど数多くの情報をしっかり理解した上で、エントリーシートや面接対策を念入りに行うことが出来ます。

②入社意欲が高まる
企業研究に多くの時間を割けると、自ずと「絶対にこの企業に入りたい!」という入社意欲が高まります。入社意欲や熱意は企業が就活生に求める重要な要素で、手当たり次第に数多くの企業をエントリーしている就活生よりも、数を絞って厳選している就活生の方が、一社一社への入社意欲も異なり、企業としても好印象です。やりたいことを明確化し、「その企業でなければならないこと」をアピールすると、より採用担当者に入社意欲や熱意を伝えることができます。

③スケジュール管理が出来る
エントリー数が少ないと、多すぎる学生にありがちなスケジュール管理ができないといった心配もなくなります。余裕を持って丁寧にエントリーシートを作成したり、面接を受けに行けるようになります。

デメリット

①全てに落ちた場合に代替がない
エントリー数が少なすぎると、もし全ての企業に落ちてしまった場合に代替がないということが最大のデメリットです。全て落ちた後にエントリーし直しても、他に希望する企業の選考は終了していたり、2次募集・3次募集は募集人数が1次募集より圧倒的に少なかったりして、採用まで辿り着くのが難しくなってしまいます。

②終盤になってミスマッチに気がついても取り返しがつかない
就活が終盤になって「やっぱりこの企業は自分に合っていないかも」と気付いても、取り返しがつかないということです。気づくのが遅く、すでに選考が終了していたり、他にエントリーする企業を選べる選択肢がなくなっている場合があります。その場合、ミスマッチと分かりながら選考を進めていかなければならない必要があります。

③視野が狭い
エントリー数を少なくして念入りに企業研究をすることはいいことですが、「この業界、この企業が向いていそう」と安易に企業を絞り込むのは、視野が狭くなっているかもしれません。他の業界、企業の選考を見逃している可能性があります。また新卒採用しかしていない企業も多くあり、それらの企業のエントリーを逃しているかもしれません。

就活におけるエントリー数が【少ない 】場合のメリット・デメリット

まとめ

今回は「プレエントリー」と「エントリー」の違いや文理男女別の平均エントリー数やエントリー数が多い場合のメリット・デメリット、少ない場合のメリット・デメリットについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。エントリー数が多すぎても少なすぎてもメリット・デメリットがあり、一体どうすればいいの?と困惑するかもしれませんが、少なくとも15社程度はエントリーしましょう。あくまでも平均数であり、自分自身が無理のない程度でエントリーしましょう。

まとめ

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