運命のグループ面接
私Aはとある企業の1次面接に来ていました。
3vs1のグループ面接です。
面接時間は60分と長く、1人持ち時間は20分とのことです。
私は、その企業が第1志望であったためにとても緊張していました。
緊張に関しては他の学生も同じだったようで、他の人が面接をしているのを聞いていて緊張が伝わってきました。
3人のうち、話す順番は私が最後でした。
なので他の人が話すのを聞いている時間がとても長かったのを覚えています。
最初の1人が終わりました。次は2人目です。
2人目の男の子は、見た目からして「ぼくめっちゃ野球頑張ったんですよ球とか打つのめっちゃ得意なんですよ」という感じでした。
話にもかなり熱がこもっていて、
「コイツさすがに脂のり過ぎだろう」と思っていました。
そんなこんなで、彼の面接時間も終盤に差し掛かりました。
ようやく私の出番だ。
そう思っていた矢先、
事件が起こったのです。
炸裂!鼻血爆弾!
遂に事件が起きました。
もうすぐ僕の番だと思っていたその刹那、
野球マンが話に熱が籠りすぎ鼻血を出したのです。
それもそんじょそこらの鼻血ではありません。
まさにこのような
このような鼻血なのです。
彼はこの滝のような鼻血を目の前の机にまき散らしました。
「ふわっ!?」
一瞬面接官を含めた他の3人は固まりました。
が、すぐその鼻血を処理するべく、
面接官は置いてあったティッシュをひたすら出し、
もう一人の学生はそのティッシュで机や床を拭き、
僕はティッシュで彼の顔面をフキフキして差し上げました。
かかった時間は10分ほどだったでしょうか。
私達のスムーズな分担作業により、彼によって血塗られた部屋は跡形も無くキレイになりました。
これで面接に戻れる。
そう思っていた僕に、悲劇が起こりました。
面接官「えー、申し訳ないんだけど残り時間あと3分しか無いから、A君自己紹介だけでも良い?」
うそやーーーーーーーーーーーーーん
結局、私はその面接で自分の自己紹介をして面接は終了しました。(しかも飼っているペットはネコですと言ったところ、「へ〜ネコ好きなんだ、どんなネコ?」とネコについて深掘りされてわたしはただのネコ好きという印象しか持たれなかったでしょう。)
繰り返しますが、その面接していた企業は私の「第一志望」です。
なんてこった、、、
絶望しながら私は部屋を後にしました。
鼻血マンは、自分が自らのトークとハナヂでそのグループの話題をかっさらっていったことに満足げです。
もう終わりだ。。。
そう思っていた時、まさかの展開が待っていたのです。
アフター鼻血の奇跡
会場を出た直後、先ほどの面接官から電話がかかってきました。
面接官「いやー、さっきはごめんね〜。あんま話聞けなくて申し訳ないから、今話そうよ!時間無い?お昼ご飯でも一緒にどう?」
奇跡が舞い降りました。
結局、私は面接官にランチをご馳走になり、そこでの雑談が好印象だったようで、面接をパスし、最終面接に呼ばれることになりました。
最終面接では、
「最近陥ったピンチを教えて下さい。」
と聞かれ、
「御社の1次面接で隣のヤキュウマンが鼻血ブーで私の面接時間が無くなったことです。」
と答え爆笑をかっさらい、内定を獲得しました。
終わりに
以上が、私の「鼻血で内定を取った話」です。
私の場合は、隣のヤキュウマンが鼻血を出すという完全なイレギュラーな話でしたが、そういったイレギュラーに対応することも、今後求められてくるでしょう。
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