盛ることは普通のことである
まず覚えておいて下さい。
就職活動において「盛ること」とは普通のことです。
言い方を変えるならば
「ほとんどの学生が何かしたらのことを盛っていて、面接官もそれを分かっているのです。」
考えてみて下さい。
面接官も元々は皆さんと同じような就職活動を経験した学生だったのです。面接官も当時の自身の経験として「盛ったこと」を加味して当然なのです。
なのでもし、「ありのままの自分で勝負しようか、それともちょっと何かを盛ってみようか」と迷っている人は、一度盛ってみるのも手だと思います。
しかし、ここに落とし穴があります。
それは、
『何を盛るのは良くて、何を盛るのはダメなのか』
ということです。
これは以下の項でご紹介します。
「結果」は盛って構わない。
ここからは、私が人事を担当していた時の主観も入りますので参考程度に聞いておいて下さい。
まず、「結果」を盛るのは別に構いません。
例えば、学生時代頑張ったことがサッカーである人が、大会でベスト4だったのを大会優勝という結果に盛ることなどがあります。
これは別に構わないです。
なぜなら、面接官はあなたが学生時代に残した「結果」を評価しているわけではないからです。
これは非常に重要なことなのですが、
学生は自己PRというと「凄いことをやってなければならない」「良い結果でなければならない」と思いがちですが、これは実は大きな勘違いです。
面接官が評価しているのは、
「結果」ではなく「取り組み方」です。
なので「結果」に関してはいくら盛っても構わないかと思います。
その必要性もあまり無いということも、一緒に覚えておいて下さい。
「取り組み方」を盛るのは絶対にNG
先ほども言いましたが、
面接官が見ているのは「取り組み方」です。
例えばサッカーの例だと、結果を出すために自分がどう考えてどう行動したか、それは1人なのか複数人なのか、自分はどんな役割だったのか、そういったことを面接官は総合的に評価します。
ここは、絶対に盛らないでください。
むしろ、ここは盛らないほうが良いです。
なぜなら、取り組み方は「いかに凄いか」を評価しているのではなく、
「その人の取り組み方が、ウチの企業に合っているかどうか」を評価しているからです。
つまり、ここは盛ってもしょうがないのです。
仮に盛って面接を通過し延いては内定をゲットしたとしても、その企業で働くことが苦になるだけなのです。
ここは、しっかり自己分析を積み重ねて自分の取り組み方をありのままで伝える方がベストです。
いずれ必要ないと感じるようになる
そんな「盛ること」ですが、結局は「必要ない」と感じるようになるかと思います。
有名企業の内定者に聞くと、
「最初は自分を良く見せようと必死だったけど、選考が進むに連れてこれは何でも正直に話すほうが得だと思った。実際そうだった。」
「結局、面接は”いかに凄いか”ではなく”私はこういう人なんです”を伝える場だから、盛っても意味がなかった。」
と答える人がほとんどなのです。
就職活動初期は自分への自信の無さから、歯止めが利かなくなるまで盛りに盛ってしまうということもあるでしょう。
しかし、結局は「自分が企業と合うかどうか」を面接官は確かな物差しで評価してくれています。
「盛ること」に頼らずに自分らしさを出して面接を乗り切ってください。
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