【面接で重視していることは?】

イ 
面接によって得られる情報量が多いため、重要になると思います。面接で特に重視している点はあるでしょうか。

人 
面接官の組み合わせを変えて、色々な角度からその学生を見させて頂こうと思っています。
面接を何度か重ねていくと、おひとりの方に時間をかけて面接できるので、なるべく深い所まで話をして、その方の良さを見いだせるよう心がけています。集団面接だと、どうしても1、2名が目立ってしまいます。ですが、1人で面接をすればもっと良さが出てくる可能性のある方もたくさんいます。そういった理由から「緊張していて、実力を発揮できていないのだろうな」という視点でも面接しています。
だからといって、全て個人面接にすると一人一人の持ち時間が短くなってしまうので、多くの方と会うためには、どのような形で選考するのが最良なのか難しい所です。

【入社後について】

イ 
新入社員が入社してから何をすればよいか、ご自身の今までの仕事における経験談なども含めて教えていただけないでしょうか。

人 
まず、職種の説明をします。当社は職種が大きく4種類あり、一つは研究職で採用された方のほとんどが研究所に配置されます。
次に生産職では主に工場でビールを製造しています。
同じく工場の機械や電機系の職種でいわゆるエンジニアです。
最後はそれ以外の方を事務系職種として採用しています。
研究職と生産職は仕事上での行き来があり、過去には同じ職種として採用していたのですが、現在は分けて採用しています。ですので、技術者は工場や研究所で商品開発やビールの品質や味を高めたり、生産コストの削減、省エネを進めたりといったことに携わっていただきます。
事務職はそれ以外のすべての仕事に携わります。事務職で入社すると、8、9割が営業職となり、全国の営業所へ配置されます。残りが総務や経理、物流、システムなどの、管理系の職種に配置されます。
営業職は居酒屋や、スーパーなどの量販店、法人企業への営業もあり、お客様と接点を持つような仕事をします。また市場によってはエリア制でお客様全てを担当しなければならないこともあります。
私は事務系職種として入社して総務部に配置されました。8~9割が営業へ配置される中、自分の配属先に凄く驚きました。しかも工場の総務へ配置されたので、同期は誰もおらず疎外感を感じていました。入社当初は注文数に合わせて生産調整を行う生産管理のような仕事をしていました。アサヒビールは鮮度を謳っていたので、作り置きはせずに且つ品切れを起こさないよう、新しい商品をお客様に提供していました。ですので、トラブルが発生した時は大変でしたし、休日や夜間に電話対応をすることがありました。工場という組織の中では、現場に入って人に関わるような仕事でしたので、非常に面白くて責任のある仕事でした。これに並行して酒税の計算もしていたのですが、毎月数十億円位の税金を納めていました。約一年後に、その仕事を教えてくれていた唯一の先輩が異動になり、酒税の計算をできるのが自分しかいなくなってしまいました。決められた期限がある上に酒税を間違わずに計算するというプレッシャーは相当ありました。間違えると追徴課税となるため、億単位の税金を納めることになります。その様な仕事をして何年か経過したときに、人事系の仕事や安全管理をするようになりました配属された当初は凄く不安でしたが、今思えば事務系職種でありながらものづくりの現場からスタートできたことはとても貴重な経験で良かったです。

イ 
プレッシャーは凄く感じますが、その反面、責任があるからこそやりがいを感じたりしますね。

人 
それがきっかけで、総務という仕事が面白いと感じるようになったのだと思います。営業や他の仕事をしている社員全員にもそれぞれに責任は存在し、そこに金額の大小や職種は関係ないと思います。

【アサヒビールの強み「鮮度」】

イ 
アサヒビールの特徴として鮮度を特に謳っていますが、他社と比較して物流は工夫されているのですか。

人 
スーパードライは、年間1億箱以上を販売する大きなブランドなので、店頭での回転も速いため実現出来ているのだと思いますが、鮮度を高めるために、研究開発、原材料の選定、生産、物流、店頭での活動などあらゆるプロセスで、全社員が一丸となった取り組みをしているのです。また、当社では、全国に8工場が存在するため、製造してすぐ出荷できる状況にあります。製造したての新鮮なビールは味が断然ちがいます。製造したてのビールを飲んだ全員が美味しいと言ってくださると思います。

【アサヒビールの強み「鮮度」】

【アサヒビールの魅力】

イ 
御社からアピールしたい点などありますか。

人 
アサヒグループの食を通じてお客様と感動をわかちあう、という概念を共感してほしいと思っています。決して仕事は楽ではなく、非常に高いポテンシャルを求められるため、忙しくて大変です。ですが、成し遂げたい夢や目標があり、それを一緒になって頑張ってくれる仲間がいれば、どんなに大変でも頑張れると思います。自分のやりたいことを考えて「この会社でどんなことをしたいか」ということを考えていただきたいと思います。そのような目標があれば、一緒に頑張ってくれる社員は当社には多数います。アサヒグループの魅力は「仲間」であるということに自信を持ってお伝えできます。入社すればアサヒのことや周囲のことが物凄く好きになると思いますし、自身の成長を感じて貰うことができます。仕事の忙しさに対する不安もあるかと思いますが、それ以上に働く環境がとても良いと多くの社員が言っています。入社後は、新人研修やブラザー・シスター制度などの成長機会はたくさんありますが、研修や制度がなくても、社員皆がお互いを思い面倒を見るような風土が先輩方から受け継がれており、そこがアサヒグループの強みであると考えています。

【アサヒビールの魅力】

【就活生へのメッセージ】

イ 
最後に2016卒の学生に向けてメッセージをお願いいたします。

人 
就職活動は大変だと思いますが、成長の機会だと思い是非頑張っていただきたいと思います。
当社では、社内で有志を募り、学生のキャリアを応援する応援団を作りました。これまでは面接の間に学生と一対一で話し合う社員や、人事部以外で会社説明会に同行してくれる社員を募っていましたが、もっと色々な社員から話を聞いてもらえるように応援団を作り、これからの活動に活かしていきたいと思っています。
このような応援団を作った目的として、学生が間違った就職活動をせず、良い企業に巡り合える判断ができるような手助けをすることが挙げられます。良い企業がアサヒビールであればなお良いのですが、そうでなくとも、就職活動で得られた経験は自己の成長につながり、その結果社会で活躍できる人材になれると思います。
大変ですが、自分が納得するまで精一杯頑張ってもらえたらと思います。ちょっと疲れた時にはビールを飲んで一休みしてください。

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