【楽天の事業内容を確認する前に】楽天の概要

もともと、日本興行銀行出身の三木谷浩史が起業した株式会社エー・ディー・エムを起源とし、ECモールを運営する会社でした。
ところでECモールとは一体なんでしょうか。各企業が自社商品やサービスをインターネット上で販売するサイトをECサイトといい、それらを集めてショッピングモールのようにしたものをECモールと呼びます。ちなみにECは「Electronic Commerce」の略称です。現在の楽天市場を見てみるとわかりますが、さまざまな企業の商品を比較しながらネット上で購入できます。これがECモールです。
 

◇会社概要

・本社所在地:東京都世田谷区玉川一丁目14番1号
・社長:三木谷浩史
・従業員数:23,841名(2020年12月)
・資本金:2,059億2,400万円(2019年12月)
・売上高:約1,5兆円
・ミッション
 イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする
 常識にとらわれずアイデアを重んじイノベーションで世界を変える
・ビジョン
 グローバルイノベーションカンパニー
 私たちは世界中の人々が夢をもって幸せに生きられる社会を創るために知力と創造力と想 いを結集し、何事をも成し遂げていく企業文化のもと常識をくつがえすイノベーションを 生み出し続けることを目指します
 

◇主力事業

楽天の主力事業は「インターネットサービス」と「金融サービス」です。
インターネットサービスは皆さんもご存じの「楽天市場」や、フリマアプリの「ラクマ」、旅行のときに使う「楽天トラベル」などがあります。もともとECモールを運営する企業から発展したため、ネットを活用した取引に長けています。
金融サービスはクレジットカードの「楽天カード」や、決済サービスの「楽天ペイ」、インターネット銀行サービスの「楽天銀行」などがあります。昨今のキャッシュレス化の流れや、ポイントサービスの普及などにより急速に伸びている事業です。
 

◇展開地域

2012年に社内公用語を英語にしたことから、世界中の優秀な人材が流入してきている楽天ですが、それにあわせて事業展開も海外へと進めています。アジア太平洋地域では日本を中心として現在は台湾にも拠点があり、台湾向けのサービスを展開しています。南北アメリカ地域ではアメリカ、ヨーロッパ地域ではルクセンブルク、パリ、バルセロナに拠点を設けています。
 

◇強み

楽天の強みはなんといっても、70以上の豊富なサービスとそれに紐づく15億人以上のユーザーが世界にいるということです。楽天市場などのインターネットサービスや、クレジットカード、決済サービスのフィンテックサービス、最近力を入れているモバイルサービスなどを使う場合、楽天会員という1つのIDでこれらのサービスを利用できます。顧客にとっては1つのIDで様々なサービスを受けられるため利便性が高くなりますし、楽天にとってはこれをひとつの経済圏と捉えてビジネスを展開していけば、さらにグループ内での流通額を増やすことができます。この経済圏を楽天では「楽天エコシステム」と呼んでいます。

またこの楽天エコシステムから多くのデータが生まれます。それらを分析することで、今必要とされているサービスは何なのかがわかり、そしてAIを用いれば顧客一人一人に合わせたサービスの提供もできるようになるでしょう。

そして企業文化にも強みがあります。前述したように、2012年から楽天では社内公用語を英語にしています。それは多様な人材のもとで多くのアイデアが生まれてほしいという想いがあるからです。社内研修や評価制度も充実しており、自己成長を惜しまない人や自分で活躍の場を広げられる人に魅力的な企業であるといえます。

【楽天の事業内容を確認する前に】楽天の概要

【楽天の事業内容】コマースカンパニー

買い物や生活、レジャーに関するインターネットサービスを展開しており、楽天の原点、主力事業の1つになっています。

①楽天市場

楽天グループ株式会社の看板サービスといっても過言ではない、インターネットショッピングモールです。日本の他にも台湾、フランス、アメリカにサービスを展開しています。
楽天市場のビジネスの特徴は、物を売りたいお店から得る出店料が主な収益になっていることです。同じようなサービスのAmazonはユーザーに販売する商品を仕入れ先から購入し、その仕入れ料とユーザーの購入金額の差が収益になっています。しかし楽天の場合は、楽天市場に商品を載せたいお店から出店料を取り、そこで売買を成立させ、ユーザーからは販売手数料を得るという仕組みです。そのため楽天市場のビジネスを成長させるためには、出店舗数を維持もしくは増やしていくことが必要です。

②楽天ブックス

楽天ブックスはインターネット上での書籍販売サイトです。電子書籍もまた最近利用する人が増えているため、楽天エコシステムを担うサービスの一つです。

③ラクマ

ラクマは個人間で取引をおこなうフリマアプリサービスです。SDGsという言葉を耳にするようにこれからは持続可能な消費活動をおこなっていく必要があります。そんな流れの中、使わないものは捨てるのではなく、他の使いたいと思う人に売るという行為を気軽にできるラクマのサービスは今後注力していく事業の1つになるでしょう。

④楽天トラベル

楽天トラベルはインターネット上で宿泊施設の予約などができる旅行予約サービスです。もともと日本の旅行業はオンライン化の進みが遅く、実店舗型のサービスが主流でした。しかしグローバルな視点で見ると旅行関連サービスのオンライン化は必然であり、そこにビジネスを展開したのが楽天トラベルです。

⑤その他事業

・Rakuten Fashion
・Rakuten 24
・楽天西友ネットスーパー
・楽天ビック
・Rebates
・楽天スーパーロジスティックス
・楽天ドローン
・楽天GORA
・Vacation STAY
・Rakuten STAY
・楽天Car
・DREAM事業
・楽天ぐるなびテイクアウト
・楽天ぐるなびデリバリー
・Rakuten RAXY
・楽天ビューティー
・楽天マガジン
・ヴィッセル神戸
・東北楽天ゴールデンイーグルス

【楽天の事業内容】コマースカンパニー

【楽天の事業内容】アド & マーケティングカンパニー

オンラインメディアの運営や、システムの導入やWebサービスを使ってマーケティング上の問題を解決するビジネスをおこなっています。

①楽天みん就

就活生の方は利用している人も多いのではないでしょうか。楽天みん就は就職情報コミュニティサイトです。

②楽天レシピ

料理レシピの投稿や検索ができるサイトです。

③その他事業

・楽天Infoseek
・楽天超ミニバイト
・Super Point Screen
・Rakuten Pasha
・楽天インサイト
・リンクシェア
・Rakuten Marketing Platform
・楽天データマーケティング
・楽天スクリーム

【楽天の事業内容】アド & マーケティングカンパニー

【楽天の事業内容】コミュニケーションズ & エナジーカンパニー

モバイル事業などの情報通信、電力やエネルギー関連のもの、動画配信などのデジタルコンテンツのサービスを展開しています。

①楽天モバイル

CMなどで目にすることも多いのではないでしょうか。楽天グループとして今最大に力を入れている事業がこの携帯事業です。

②Rakuten TV

ネットフリックス、Amazonプライムなどの動画配信サービスが力を伸ばしていますが、楽天もRakuten TVというサービスを展開しています。

③楽天チケット

オンラインでのチケット販売サービスです。

④その他事業

・楽天コミュニケーションズ
・楽天エナジー
・Rakuten Music
・Iniesta’s Methodology
・NBA Rakuten

【楽天の事業内容】コミュニケーションズ & エナジーカンパニー

【楽天の事業内容】インベストメント & インキュベーションカンパニー

法人向けの事業や、投資事業、新しいサービスの開発や提供をおこなっています。法人向けのビジネスに関わりたい方、投資に興味がある人は楽天でも活躍する場があります。

①楽天キャピタル

国内外を問わずスタートアップへの投資や、投資先への支援をおこなっています。

②楽天ファーム

楽天グループの農業サービスとして、オーガニック野菜の定期宅配サービスやオンラインストアを運営しています。

③その他事業

・Rakuten Super English
・楽天AirMap

【楽天の事業内容】インベストメント & インキュベーションカンパニー

【楽天の事業内容】フィンテックグループカンパニー

コマースカンパニーに次ぐ、楽天の第二の柱です。クレジットカードなどの決済サービスやポイントサービス、インターネット銀行サービスや証券取引サービス、保険サービスなどの金融に関わる事業を展開しています。

①楽天ペイ

アプリ決済と実店舗決済があり、前者は楽天IDを利用したもので、後者はスマートフォンを利用したクレジットカード決済サービスです。キャッシュレスの波にのって急速に普及しています。

②楽天ポイントカード

貯めている人も多いのではないでしょうか。楽天のポイントカードサービスです。

③楽天Edy

プリペイド型電子マネー事業を企画したり、運営しています。

④楽天カード

クレジットカードの発行や関連するサービスを提供しています。

⑤楽天銀行

楽天のインターネットバンキングサービスです。

⑥その他事業

・楽天損保
・楽天ペット保険
・楽天生命
・楽天保険の総合窓口
・楽天証券
・楽天ウォレット
・楽天チェック

【楽天の事業内容】フィンテックグループカンパニー

まとめ

楽天の事業内容について解説してきましたが、いかがでしたか。楽天市場のほかにも法人向けのサービスや金融サービスなども幅広く事業を展開していることが分かりました。この多くのサービスがあるというのは、楽天会員が形成する楽天エコシステムを活用して、ビジネスを展開しているからといえるでしょう。興味がある事業があればぜひ楽天の会社説明会などに参加して、次は生の社員の声を聞いてみましょう。

まとめ
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