【平均年収紹介の前に】クボタの会社概要

クボタの年収について紹介する前に、そもそもクボタとはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、クボタの基本情報について紹介します。

概要

株式会社クボタは、1890年に鋳物メーカーとして創業しました。その後、何度かの社名変更を経て、1990年、創業100周年のときに現在の「株式会社クボタ」に社名が変更されました。創業以来、食料・水・環境に関わる、さまざまな製品を世に送り出してきたクボタは、国内だけでなく、グローバルに事業を展開しています。特に、農業機械メーカーとして有名で、国内では首位、そして世界では3位のシェアを誇ります。その他にも、ミニバックホーの販売台数は19年連続で世界1位を記録しています。

♦代表取締役会長:木股 昌俊
♦代表取締役社長:北尾 裕一
♦本社所在地:大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
♦創業:1890年
♦売上高:18,532億円(2020年12月期・連結)8,656億円(2020年12月期・単独)
♦従業員数:41,605名(2020年12月31日現在・連結)11,356名(2020年12月31日現在・単独)
♦クボタのブランドステートメント:「For Earth, For Life」

主要事業

クボタの主要事業を紹介します。

【農業ソリューション事業】
農業機械の開発・製造だけでなく、農作物の生産から加工、消費などに至る各段階をトータルでサポートする農業ソリューションを提供しています。

【水環境ソリューション事業】
上水から中水、下水まで幅広い分野で事業展開している世界トップクラスの水関連総合メーカーとして、創業から積み重ねた技術と水と環境の改善に挑戦し続け、人々の生活の向上に貢献しています。地震に強い耐震型「ダクタイル鉄管」や、世界的な水不足を解決するための水資源の再利用技術など、世界中の社会課題とニーズに応えたトータルソリューションを提供し続けています。

【環境ソリューション事業】
社会課題解決のために、多種多様な製品を世に送り出すことで、豊かで快適な生活の実現に貢献しています。

主な製品
・建設機械
歴史的な景観を保持しつつ、発展し続ける都市の整備に貢献します。
ミニバックホーの販売台数は世界1位を獲得しています。

・芝刈り機・UV(ユーティリティビークル)
都市部の公園や校庭の緑化管理において、美しい緑を維持したり、美しい景観を保つために役立ちます。北米、欧州、オセアニアを中心に利用されており、クボタのユニークな技術と高品質で高い評価を得ています。

・エンジン
現在、約2000種類にもおよぶ多種多様な産業用エンジンを開発し、産業機械の動力源として各地の現場を支え続けています。

・精密機器
さまざまなものの重さを計測する「はかり」や、計測したデータをデジタル出力する「デジタルロードセル」、原料の供給を正確に実現する「粉粒体機器」などで産業を支えています。

・空調
オフィスビルには快適さ、劇場や図書館には静かさ、病院や工場には清潔さと安定した温湿度といったように、建物によって最適な空調機器を提供しています。

【平均年収紹介の前に】クボタの会社概要

クボタの平均年収

クボタの会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2020年12月期の有価証券報告書によると、クボタの平均年収は799万円となっています。

クボタの年収が高い理由としては、農業機械のシェアが国内1位であることがあげられます。さらに機械事業でも、ミニバックホーの販売台数が世界1位を記録するなど業績が好調です。

平均年収推移

クボタの有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年12月期 813万円
2017年12月期 792万円
2018年12月期 794万円
2019年12月期 801万円
2020年12月期 799万円

ほぼ横ばいと言えるでしょう。安定して平均年収800万円前後を保っております。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、クボタの年収は安定して平均よりも高いことがいえます。

クボタは残業代もきちんと支給されます。昇給に関しては、年功序列で徐々に昇給していく形式です。30代後半ごろに管理職につくと年収もグッとあがるでしょう。そのため、実力主義で実績を残せば若いうちからたくさん稼げるというよりは、安定して高い水準の年収はもらえるとしても、管理職につくまでは年収の大幅アップは見込めないと言えるでしょう。

初任給

つづいて、クボタの初任給を見てみましょう。
クボタの初任給は下記の通りです。

修士了 月給256,500円
大学卒 月給236,500円
(2020年4月実績)

クボタは年収における賞与の割合が多いため、年収にすると一般企業の平均年収よりも多くなることが予想されます。さらに、福利厚生が充実しており、住宅手当なども支給されるのは大きなポイントではないでしょうか。

賞与

クボタの賞与は年2回、6月と12月に支給されます。賞与の額は業績によって変動しますが、比較的高い水準だと言えるでしょう。年収における賞与の比率が高いため、業績がよければ高収入が期待できます。

【クボタの年収】競合他社との比較

クボタの年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、クボタと同じ業界の企業の平均年収と比較して、クボタの年収について分析していきましょう。

・クボタ:約801万円
・豊田自動織機:約810万円
・日立建機:約728万円
・小松製作所:約746万円
・酒井重工業:約587万円
・井関農機:約581万円
(各社の年有価証券報告書)

競合他社と比べてみると、クボタの年収は高い水準であることがわかりますね。群を抜いて年収が高いわけではありませんが、今回比較した企業の中では2番目に位置し、最も低い企業とは220万円の差があります。

【クボタの年収】競合他社との比較

まとめ

クボタの年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。福利厚生も充実しており、年収も高水準であることが分かりましたね。年功序列の風潮があるため、安定した昇給が見込めます。管理職につけばグッと給与もあがりますので、高収入も期待できるでしょう。インフラメーカーであるクボタは、就活生からの人気も高く、選考を通過するのも簡単ではないでしょう。クボタへの入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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