【平均年収紹介の前に】キリンホールディングスの会社概要

平均年収について紹介する前に、そもそもキリンホールディングスとはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、キリンホールディングスの基本情報について紹介します。

概要

1907年に「麒麟麦酒株式会社」として創立、その後、何度か商号を変更し、2007年7月1日持株会社化に伴い、現在の「キリンホールディングス株式会社」となりました。

♦代表取締役社長:磯崎 功典
♦本社所在地:東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス
♦設立:1907年(明治40年)2月23日
♦売上高:1兆8,495億円(2020年12月期キリンホールディングス連結業績)
♦グループ企業数
♦従業員数:31,151人(連結)(2020年12月31日現在)
♦キリンホールディングスの経営理念:キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。
♦コーポレートスローガン:よろこびがつなぐ世界へ

主要事業

【食領域(酒類・飲料事業)】
ビール事業を中心に、現在もキリンホールディングスの基盤となっている事業です。1990年代以降にはアジア・オセアニアを中心にグローバル展開を加速させ、高い付加価値を有するブランドを数多く製造・販売しています。

主要事業会社
・キリンビール
「一番搾り」や「本麒麟」「氷結」など人気商品を多数製造しています。

・ライオン
クラフトビール、ハード・セルツァーなど主要カテゴリーへの投資や、キリンビールとの協働によるマーケティング力の強化しています。米国のクラフトビール事業会社「ニュー・ベルジャン・ブルーイング」を通じた事業展開により、海外クラフトビール市場における競争優位なポジションの確立を目指します。

・キリンビバレッジ
「生茶」や「午後の紅茶」などを製造しています。近年では、プラズマ乳酸菌を配合した「iMUSE」ブランドの商品に注力することで、ヘルスサイエンス戦略を飲料で担う会社へのリポジショニングを目指しています。

【ヘルスサイエンス領域】
食領域における自然由来の原料や、発酵・培養の研究を進める中で、プラズマ乳酸菌を始めとした身体に有用な物質を数多く発見してきました。これらの資産を活用し今後のグループの成長の柱として育成していく事業領域です。

主要事業会社
・キリン
「免疫」「脳機能」「腸内環境」の3つを重点領域として定め、各領域において有力な素材を戦略的に展開しています。

・小岩井乳業
プラズマ乳酸菌や、記憶ケアに繋がるβラクトリンを、毎日の健康習慣に最適なヨーグルトや乳飲料として提供していきます。

【医領域】
ビール製造で培った微生物・細胞の研究から発展した技術にバイオテクノロジーを掛け合わせ、1980年代に医薬品の研究開発を開始しました。今ではグループの主要事業にまで発展し、バイオ医薬品を中心としてグローバルに事業を展開しています。

【平均年収紹介の前に】キリンホールディングスの会社概要

キリンホールディングスの平均年収

キリンホールディングスの会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2020年度の有価証券報告書によると、キリンホールディングスの平均年収は874万円となっています。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、キリンホールディングスの年収は平均よりも高いことが分かります。

平均年収推移

キリンホールディングスの有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年12月期 963万円
2017年12月期 1105万円
2018年12月期 1159万円
2019年12月期 896万円
2020年12月期 874万円

過去5年間の平均年収を見てみると、2018年までは順調に上昇していたものの、2019年から少しずつ減少していることが分かります。2018年から2019年にかけては一気に200万円以上も減少しています。

2019年以降から平均年収が大幅にさがった理由としては、2019年7月に連結子会社である「キリン株式会社」を吸収合併したことが原因かと考えられます。
キリンの従業員数が大幅に増加したため、平均年収にも影響したのではないでしょうか。

初任給

つづいて、キリンホールディングスの初任給を見てみましょう。キリンホールディングスの初任給は下記の通りです。

【基本給】
学部卒 232,000円 / 修士卒 252,000円/ 博士卒 301,000円

キリンホールディングスには、「研究コース」「生産・技術開発コース」「エンジニアリングコース」「デジタルICT戦略コース」「事務・営業コース」と多数の職種がありますが、初任給は職種ごとに差がないことが分かりましたね。

賞与

キリンホールディングスの賞与は年2回、6月と12月に支給されます。賞与額は業績に連動しているため、毎年差がありますが、大手企業なだけあって十分な額が支給されるそうです。

【キリンホールディングスの平均年収】競合他社との比較

キリンホールディングスの年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、キリンホールディングスと同じ「飲料メーカー」の平均年収と比較して、キリンホールディングスの年収について分析していきましょう。

アサヒグループホールディングス:1325万円
サントリーホールディングス :1185万円
キリンホールディングス:873万円
サッポロホールディングス:811万円
ヤクルト本社:780万円
伊藤園:590万円
(各社の有価証券報告書)

比較した競合他社の中では、アサヒグループホールディングスが群を抜いて平均年収が高いことが分かりました。キリンホールディングスはちょうど中間くらいの平均年収となっています。

【キリンホールディングスの平均年収】競合他社との比較

まとめ

キリンホールディングスの年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。人気商品を数多く製造している大手飲料メーカーというだけあって、年収も高水準であることが分かりましたね。キリンホールディングスは、就活生からの人気も高く、選考を通過するのも簡単ではないでしょう。キリンホールディングスへの入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

関連記事

新規会員登録はこちら
ページトップ