ニトリの会社概要

「お、ねだん以上。」というキャッチコピーで有名なニトリ。ニトリの店舗で買い物をしたことがある就活生も多いでしょう。ニトリの年収について紹介する前に、そもそもニトリとはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、ニトリの基本情報について紹介します。

概要

株式会社ニトリは、1967年12月に「似鳥家具店」として創業しました。その後、1978年に社名が「株式会社ニトリ家具」に変更され、1986年に現在の社名である「株式会社ニトリ」となりました。開業以来、店舗数は右肩上がりを続け、2011年には全都道府県に出店を果たしています。また34期連続で増収増益しており、現在では国内外あわせて700を超える店舗を保有しています。

♦代表取締役社長:武田 政則
♦本社所在地:札幌市北区新琴似七条一丁目2番39号
【東京本部】:東京都北区神谷三丁目6番20号
【大阪本部】:大阪府豊中市神州町1番1号
♦ニトリの企業理念:住まいの豊かさを世界の人々に提供する。
♦ニトリの企業ビジョン:2022年までに1,000店舗、2032年までに3,000店舗

主要事業

ニトリには、店舗運営部や商品部など37部署100職種以上の仕事が存在します。そして、その37部署の業務内容を、チェーンストア理論に基づき5つの職能に分類していますので、下記にて詳細を紹介していきます。

●スタッフ
経営に関わる仕事です。経営層に会社全体の方針や政策を提案し、実行までの責任を担います。

●サービス
事業を支える仕事です。会社を支える「人」の採用や育成、強い組織づくりをサポートします。

●ラインスタッフ
事業を円滑にする仕事です。
ロマン実現に向けた営業活動上の様々な課題に対して、技術的な面から解決へと導きます。

●クリエイティブライン
ニトリの核となる商品に携わる仕事です。
お客さま視点で「選ばれる商品」を追求し、常に一歩先を見据え、暮らしをより便利にする商品を提案しています。

●オペレーションライン
販売に携わる仕事です。お客さまとの接点という重要な役割を担い、より買い物を楽しんでいただくため、絶えず新しい仕組みを構築しています。
また、提供範囲はBtoBにも拡大し、仕事の幅も広がっています。

新卒入社後はまず店舗経験を積むことから始まります。ニトリは教育制度に力を入れているため、実務経験がなくても入社後にしっかりと学ぶことができる環境です。
福利厚生も、教育に関する支援制度が多いのが特徴です。

ニトリは海外にも多数店舗を所有しているため、入社2年目には全新入社員がアメリカ研修へ行き、アメリカのチェーンストアについての調査を行っています。

ニトリの会社概要

ニトリの平均年収は868万円

ニトリの会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2021年2月期の有価証券報告書によると、ニトリの平均年収は868万円となっています。
一般的に収入が低いといわれる小売業ですが、ニトリの年収は他の企業と比べても高いと言えるのではないでしょうか。

平均年収推移

ニトリの有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年 878万円
2017年 861万円
2018年 855万円
2019年 851万円
2020年 868万円

毎年ほぼ横ばいと言えるでしょう。国内トップシェアを誇るインテリアメーカーというだけあって、安定して平均年収850万円以上を保っております。
増収増益し続けているのにもかかわらず、平均年収が上がり続けていないのは、新卒社員の採用数を大幅に増やしていることが原因かと思われます。
2020年にまた平均年収が上がった原因には、新型コロナウイルスの影響で、巣ごもりや自宅で過ごす時間が増えたことにより、家具・ホームファッションともに売り上げが好調に推移したことや、EC事業が好調であったなどが有価証券報告書に挙げられています。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、ニトリの年収は安定して平均よりも高いことがいえます。

店長クラスになると、残業代が支給されないようですが、給与はグッとあがるため年収800万円以上になるようです。また、ニトリは実力主義のため、人事評価によって給与がかわります。ただ勤続年数が長いだけでは高い給与はもらえないのです。そのため、同世代でも年収が数百万違うこともあります。しっかりと実績を残していれば、若いうちから高い年収を目指せそうですね。

初任給

つづいて、ニトリの初任給を見てみましょう。ニトリの職種は、店舗運営、法人営業、物流、商品企画、広告宣伝などで活躍する「総合職」と、IT部門を中心とした部署で働く「IT人材職」の大きく二つに分類されますが、職種問わず一定の初任給となっています。
ニトリの初任給は下記の通りです。

4年制大学卒:24万7,000円
大学院卒:25万7,000円
(ともに東京、大阪、神奈川勤務の独身者地域手当3万9,600円含む)

ニトリには多数の部署が存在しますが、総合職と一括りにしているため、職種による年収差は特にないそうです。

賞与

ニトリの賞与は年2回、6月と12月に支給されます。賞与の額は業績や評価によって変動しますが、比較的高い水準だと言えるでしょう。2019年度の実績としては、年間で平均6.33カ月分支給されたようです。

【ニトリの年収】競合他社との比較

ニトリの年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、ニトリと同じ「小売業」の平均年収と比較して、ニトリの年収について分析していきましょう。

・ニトリ:約868万円
・ナフコ:約583万円
・良品計画(無印良品):約556万円
・大塚家具:約526万円
・島忠:約492万円
(各社の2021年有価証券報告書)

競合他社と比べてみると、ニトリの年収が群を抜いて高いことが分かりますね。他の企業は500万円前後でそこまで大きな差はないものの、ニトリは他社よりも200~300万円ほど差があります。

【ニトリの年収】競合他社との比較

まとめ

ニトリの年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。国内トップシェアを誇る企業なだけあって年収も高水準であることが分かりましたね。実力主義のニトリでは、若いうちから自分の頑張り次第で高い年収を目指せそうです。全国に店舗があり、有名メーカーであるニトリは、就活生からの人気も高く、選考を通過するのも簡単ではないでしょう。ニトリへの入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

関連記事

新規会員登録はこちら
ページトップ