デンソーの会社概要

平均年収について紹介する前に、そもそもデンソーとはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、デンソーの基本情報について紹介します。

概要

デンソーは1949年に「トヨタ自工」から分離独立し、「日本電装株式会社」として創業しました。その後、1996年に社名を「株式会社デンソー」に変更。自動車部品メーカーの中では、世界No.2の売上規模をほこり、トヨタを中心としたメーカーに自動車部品を製造・販売しています。

♦代表取締役社長:有馬 浩二
♦本社所在地:愛知県刈谷市昭和町1-1
♦設立:1949年12月16日
♦売上高:4兆9,367億円(2020年4月1日~2021年3月31日・連結)
♦従業員数:連結 168,391人・単独 46,272人
♦デンソーの基本理念:世界と未来をみつめ 新しい価値の創造を通じて 人々の幸福に貢献する

♦デンソーの経営の方針:以下の通りです。
1.魅力ある製品で お客様に満足を提供する
2.変化を先取りし 世界の市場で発展する
3.自然を大切にし 社会と共生する
4.個性を尊重し 活力ある企業をつくる

♦デンソーの社員の行動:以下の通りです。
1.大きく発想し 着実に実行する
2.互いに協力し 明日に挑戦する
3.自己を磨き 信頼に応える

主要事業

・エアーコンディショニングシステム
環境にやさしく、安心・安全で快適な空間を実現します。

主な製品
小型で搭載性に優れた「HVAC」
エネルギー効率を高めた「ヒートポンプ」
ユニット化したことで屋根搭載が可能になった「バスエアコン」
など

・パワートレインシステム
ガソリンエンジン車
ディーゼルエンジン車
ハイブリット車
電気自動車
燃料電池車

・セーフティ&コックピットシステム
高品質、高信頼な安全製品、自動車の進化を支える情報マネジメントHMI、コックピット製品で、安心で安全なモビリティ社会を実現します。

主な製品
歩行者、車両、道路など車両周りの環境を検出する「走行環境認識システム」
走る・曲がる・止まるに必要な「車両運動制御システム」
衝突時の状態を検出しエアバッグを確実に作動させる「衝突安全システム」
など

・自動車補修用部品・アクセサリー
あらゆる大手自動車メーカーに対するグローバルなサプライヤーとしての強みを活かし、より安全で燃費効率のよい自動車用補修部品や、クルマの体験をより豊かにするアクセサリーを提供しています。

主な製品
スパークプラグ
オイルフィルター
クリーンエアフィルター
ワイパー
など

・修理サービス
全世界28拠点のもとで、約5000店のサービス店ネットワークを形成し、診断・修理サービスを提供しています。それだけでなく、各地域の市場での製品品質の監視や評価、お客様ニーズの関連部署へのフィードバックで製品開発・改良促進を実施しています。

デンソーの会社概要

デンソーの年収

デンソーの会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2021年度の有価証券報告書によると、デンソーの平均年収は721万円となっています。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、デンソーの年収は平均よりも高いことが分かります。

平均年収推移

デンソーの有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年度 828万円
2017年度 812万円
2018年度 817万円
2019年度 798万円
2020年度 721万円

わずかではありますが、毎年年収が減少傾向にあります。ただ、国内最大手の自動車部品メーカーというだけあって、安定して平均年収700万円以上は保っております。デンソーはコスト意識が高く、常に企業努力を続けています。そのため、業績は安定しているので今後も大きく年収が下がる心配はないでしょう。

年収が低くなっている原因としては、残業が以前よりも出来なくなったことが理由の一つと考えられます。デンソーでは、残業代が大きなウエイトを占めるため、残業時間によって給与に差が出るようです。社員の口コミによると、残業の多かった月、少なかった月で平均5~7万程度差がでると言われています。そのため、働き方改革や経営改善が求められるようになり、残業時間が少なくなったことで年収も減少したのではないでしょうか。

初任給

つづいて、デンソーの初任給を見てみましょう。デンソーの初任給は下記の通りです。

(2020年4月実績)
■総合職
・大卒・高専卒(専攻科):月給208,000円
・修士了:月給230,000円
・博士了:月給264,000円

■生産関係職
・大卒:月給193,000 円
   
■開発技能職
・本科卒:月給176,900円
・専攻科卒:月給193,000円 (参考)

総合職の初任給は、他の職種よりも高めになっています。基本給だけみると、それほど高くないと思うかもしれません。しかし、実際は、基本給に残業代や賞与、対象の手当がプラスされますので、新卒でも高い水準の年収になると言えるでしょう。

デンソーは基本的に年功序列制度なので、勤続年数と役職に比例して徐々に基本給が上がっていきます。

賞与

デンソーの賞与は年2回、7月と12月に支給されます。2020年夏の実績は平均賞与92万円、
2020年冬の実績は平均賞与88万円となっており、賞与は非常に高い水準だと言えるでしょう。また、課長以上の役職につくと、残業代がでない代わりに賞与額が高額になります。

【デンソーの年収】競合他社との比較

デンソーの年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、デンソーと同じ「自動車部品メーカー」の平均年収と比較して、デンソーの年収について分析していきましょう。

デンソー:797万円
住友電工:803万円
スタンレー電気:639万円
アイシン精機:709万円
小糸製作所:657万円
ケーヒン:627万円

世界トップクラスの自動車部品メーカーということもあり、その他の企業と比べてみても、デンソーの年収が高いことが分かりますね。

【デンソーの年収】競合他社との比較

まとめ

デンソーの年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。世界トップクラスの自動車部品メーカーなだけあって年収も高水準であることが分かりましたね。年功序列制度が残っており、長く働くことで順調に昇給していきますので、安定した企業に就きたい就活生に適している企業でしょう。大企業なので、福利厚生も充実しており、働きやすい環境も整っています。優良企業のデンソーは、就活生からの人気も高く、選考を通過するのも簡単ではないでしょう。デンソーへの入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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