【平均年収の前に】三井不動産の会社概要

平均年収について紹介する前に、そもそも三井不動産とはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、三井不動産の基本情報を見てみましょう。

概要

三井不動産株式会社は、「三井合名会社」の不動産部門を分離し、全株三井家所有のもと設立しました。三井住友銀行、三井物産と共に三井グループの御三家と言われています。
1968年には、日本初の超高層ビル「霞が関ビルディング」を設立。その他にも「三井ガーデンホテル」や「三井アウトレットパーク」など、有名な施設を多数開業しています。

♦代表取締役会長:岩沙 弘道
♦代表取締役社長:菰田 正信
♦本社所在地:東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
♦設立:1941年7月15日
♦年間売上高(連結):2,007,554百万円(2020年度実績)
♦従業員数:1,776名(2021年3月31日現在)
♦三井不動産のグループステートメント:都市に豊かさと潤いを
♦三井不動産のグループミッション:以下の4つです。
1. ビジネスとくらしに関するソリューションとサービスの提供
2. グローバルな視野で顧客のパートナーへ
3. 企業価値の向上
4. 個の力を高め結集してグループの力へ

主要事業

三井不動産の主要事業を紹介していきます。

【オフィスビル事業】
時代に先駆けた最新鋭のオフィスビルや、地域と一体となった「経年優化」の街づくりなどを通じて、社会を活性化する基盤と機会を生みだしてきました。

メインプロジェクト
・東京ミッドタウン
・霞が関ビルディング
・グラントウキョウノースタワー

【商業施設事業】
都会に上質なゆとりをもたらすような都市型開発を行っています。買い物ができる施設というだけでなく、新たな価値観・情報の発信、人々の交流の場も提供しています。

メインプロジェクト
・ららぽーと
・三井アウトレットパーク
・RAYARD MIYASHITA PARK

【ホテル・リゾート事業】
街の魅力を高めるラグジュアリーホテルや地域の特色を活かした自然を満喫できるリゾートホテルを展開しています。近年のトレンドを含んだ施設開発に挑戦しています。

メインプロジェクト
・三井ガーデンホテル
・ハレクラニ沖縄

【不動産ソリューション事業】
多様化するお客さまのニーズに対して、三井不動産グループの総合力と培ってきたノウハウを活かした、最適なソリューションを提供しています。

【平均年収の前に】三井不動産の会社概要

三井不動産の平均年収

三井不動産の会社概要や事業内容が分かったところで、本題の年収について解説していきます。
2021年度の有価証券報告書によると、三井不動産の平均年収は1274万円となっています。

平均年収推移

三井不動産の有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年度 1129万円
2017年度 1142万円
2018年度 1113万円
2019年度 1263万円
2020年度 1273万円

不動産業界において売上1位に君臨する企業なだけあって、平均年収も安定して高い水準であることが分かりますね。

三井不動産の平均年収は、2018年度を除いて年々上昇傾向にあります。2021年度の平均年収は1274万円なので、2016年度と比較すると、約140万円も増加しています。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、三井不動産の年収は安定して平均よりも高いことがいえます。

初任給

つづいて、三井不動産の初任給を見てみましょう。三井不動産の初任給は下記の通りです。

(2020年4月実績)
【総合職】
大卒255,000円
院了290,000円

【業務職】
大卒210,000円

三井不動産の職種は、大きく総合職と業務職の二つに分かれており、初任給の額が異なります。総合職のサポート業務を担う業務職は、総合職より低い給与設定となっています。

賞与

三井不動産の賞与は年2回支給されます。賞与額も大企業なだけあって、平均約8ヶ月分支給されるそうです。これは非常に高い水準ですよね。三井不動産の賞与は、平均年収をあげている理由の一つでしょう。

昇給

昇給は年1回、4月にあります。昇給に関しては、年功序列で徐々に昇給していく形式です。そのため、安定して高い水準の年収はもらえるとしても、30代半ばごろまでは実力による年収の大幅アップは見込めないと言えるでしょう。30代後半で、課長クラスになるタイミングから同期の間でも昇給スピードに差がでてくるようです。ただ、三井不動産に総合職で入社すると、平均でも30歳前後で年収1000万円に到達し、年齢が40歳前後になると、年収1500万円程度になると予測されますので、待遇面に不満を抱く社員は少ないでしょう。

三井不動産の平均年収

【三井不動産の平均年収】競合他社との比較

三井不動産の年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、三井不動産と同じ「不動産業界」の平均年収と比較して、三井不動産の年収について分析していきましょう。

三菱地所:1273万円
三井不動産:1273万円
住友不動産:679万円
東京建物:940万円
東急不動産:1137万円
野村不動産:946万円
(各社の有価証券報告書)

競合他社と比べてみても、三井不動産の年収は高い水準であることが分かります。売上高でトップを争う三菱地所とは同じくらいの平均年収ではあるものの、東京建物や野村不動産と比べると100~300万円ほど差があります。明らかに平均年収が高く、報酬に対する満足度も高いのではないでしょうか。

ちなみに、不動産業界の有名企業の中でも、住友不動産の平均年収が群を抜いて低いのは、従業員構成に契約社員などが含まれていることが原因かと思われます。つまり、総合職よりも年収の低いスタッフが多く含まれているため、平均年収が低くなっているのです。

三井不動産の平均年収が高いのはなぜ?

三井不動産の年収が高い最も大きい理由は、事業の好調ぶりではないでしょうか。
三井不動産の売上高は、大手デベロッパーの中でも一位に君臨しています。

さまざまな分野で開発を行う三井不動産は、売上高も年々上昇しています。
下記、過去5年の三井不動産の売上高です。

2016年度 約1兆5680億円
2017年度 約1兆7044億円
2018年度 約1兆7511億円
2019年度 約1兆8612億円
2020年度 約1兆9056億円

売上高だけでなく、営業利益も過去最高を更新しており、旧財閥系企業としての力を今も変わらず十分に発揮しています。
三井不動産は、オフィス賃貸、商業施設賃貸、住宅分譲など様々な事業を展開しているため、売上が偏り過ぎることなく分散しているのが特徴です。それぞれの分野で高い利益率を誇ることが、従業員の高い賃金につながっているのです。

三井不動産の平均年収が高いのはなぜ?

まとめ

三井不動産の年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。不動産業界の売上NO.1を誇る企業なだけあって、年収も高水準であることが分かりましたね。大企業なので、福利厚生も充実しており、働きやすい環境も整っています。三井グループに属する三井不動産は、就活生からの人気も高いです。しかし、採用人数は30~50人ほどと少なく、狭き門となっているため、選考を通過するのは簡単ではないでしょう。三井不動産への入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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