【平均年収の前に】三井物産の会社概要

平均年収について紹介する前に、そもそも三井物産とはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、三井物産の基本情報を見てみましょう。

概要

♦代表取締役社長:堀 健一
♦本社所在地:東京都千代田区大手町一丁目2番1号
♦設立:1947年(昭和22年)7月25日
♦従業員数:5,587名 (連結従業員数44,509名) ※2021年3月31日現在
♦事業所数:130拠点 / 63ヶ国・地域 ※2021年10月1日現在
▽国内:11 (本店: 1 支社: 8 支店: 2)
▽海外:119 (海外店: 27 現地法人: 92 (現地法人本店35))
♦三井物産のミッション:世界中の未来をつくる
♦三井物産のビジョン:360° business innovators

事業紹介

三井物産には、7つのオペレーティングセグメントと16の事業本部があります。
簡単に主要な事業を紹介していきます。

【金属資源本部】
金属資源の確保と安定供給に努めるとともに、地球環境に配慮した総合リサイクル事業を推進します。

【エネルギーセグメント】
エネルギーの安定供給を目指し、上流から下流領域まで続くバリューチェーンを展開する「エネルギー第一本部」、LNGや天然ガス事業を世界中で展開する「エネルギー第二本部」や「エネルギーソリューション本部」があります。
【機械・インフラセグメント】
人々のより良い暮らしづくりに貢献するインフラ・プロジェクトをグローバルに展開する「プロジェクト本部」、モビリティサービスの潮流変化を捉え、総合力でビジネスモデルの強化・付加価値向上を目指す「モビリティ第一本部」や、船舶の売買、保有・運航事業や宇宙関連事業などを行う「モビリティ第二本部」があります。

【化学品セグメント】
素材の安定供給と産業基盤を支え、「化学の力」で社会課題の解決に貢献し、価値を創造する「ベーシックマテリアルズ本部」、素材の視点から、隣接する成長産業との懸け橋となるビジネスを展開する「パフォーマンスマテリアルズ本部」、食料と化学の領域を広く俯瞰し、さまざまな事業を展開する「ニュートリション・アグリカルチャ一本部」があります。

【鉄鋼製品セグメント】
鉄を始めとする素材の力を活かし、産業課題・顧客の潜在的ニーズを先取りしたモノ・コトを創出します。

【生活産業セグメント】
世界に安全・安心な食料を提供する「食料本部」、消費者に豊かさや便利さ、健康を提供する「流通事業本部」、「ウェルネス事業本部」があります。

【次世代・機能推進セグメント】
世界のICTの潮流を捉え、あらゆる産業・ビジネス分野で三井物産ならではの付加価値を創出する「ICT事業本部」、金融、不動産、物流事業と当社の業態進化につながる戦略的案件の推進する「コーポレートディベロップメント本部」があります。

【平均年収の前に】三井物産の会社概要

三井物産の平均年収

三井物産の会社概要や事業内容が分かったところで、本題の年収について解説していきます。
2021年度の有価証券報告書によると、三井物産の平均年収は1483万円となっています。

平均年収推移

三井物産の有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2017年度 1214万円
2018年度 1420万円
2019年度 1430万円
2020年度 1393万円
2021年度 1483万円

ほぼ横ばいと言えるでしょう。2020年度を除いて年々上昇傾向にあります。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、三井物産の年収は安定して平均よりも高いことがいえます。

初任給

つづいて、三井物産の初任給を見てみましょう。三井物産の初任給は下記の通りです。

【総合職(担当職)】
学卒:255,000円
院卒:290,000円
(2021年4月実績)

【総合職(業務職)】
210,000円

基本給にプラスして残業代や賞与、手厚い住宅補助(社宅・補助金)なども支給されますので、年収で考えると高い水準であることが予想されます。
特に手厚いのが海外勤務手当です。海外勤務時は、赴任地や家族構成、職位により差はありますが、一般的には国内で勤務した場合の給与の1.5倍~2.0倍程度が支給されます。また、駐在中の家賃も会社が負担してくれるそうなので、手当は非常に充実しています。

賞与

三井物産の賞与は年2回支給されます。賞与額は業績に連動しているため、毎年支給額は異なりますが、ボーナス比率が高いのが特徴です。社員の口コミでは、300万円ほど貰ったという話もありますから、どれほど高水準であるかが分かりますね。賞与は年収をあげている理由の一つといえるでしょう。

昇給

昇給に関しては、管理職につくまでは年功序列で徐々に昇給していく形式です。管理職になると年収がぐんとアップして、課長クラスになると年収2000万円を超えるそうです。ただ、成果によっては20代で年収1000万円に到達することもあるので、年功序列であっても待遇面に不満を抱く若手社員は少ないのではないでしょうか。

【三井物産の平均年収】競合他社との比較

三井物産の年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、三井物産と共に7大商社と言われている企業の平均年収と比較して、三井物産の年収について分析していきましょう。

三井物産:約1393万円
三菱商事:約1631万円
伊藤忠商事:約1565万円
丸紅: 約1452万円
住友商事:約1437万円
双日: 約1154万円
豊田通商:約1100万円
(各社の有価証券報告書)

日本を代表する総合商社というだけあって、どの企業も平均年収は1000万円を超えています。競合他社と比べてみると、三井物産の平均年収は中間くらいであることが分かります。
ただ、五大総合商社とよばれる「三井物産」「三菱商事」「伊藤忠商事」「丸紅」「住友商事」の中では三井物産が一番低い平均年収となっています。

【三井物産の平均年収】競合他社との比較

まとめ

三井物産の年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。

大企業なので、福利厚生も充実しており、働きやすい環境も整っています。五大総合商社である三井物産は、業績も好調で安定しているため、就活生からの人気も高いです。優秀な学生も多く希望することが予想されますので、選考を通過するのは簡単ではないでしょう。三井物産への入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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