大林組の会社概要

大林組の年収について紹介する前に、そもそも大林組とはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、大林組の基本情報について紹介します。

概要

株式会社大林組は、1892年に「大林店」として創業、1918年に「株式会社大林組」が創立しました。スーパーゼネコンの一つとして、長年日本の建築業界を牽引し、関西国際空港や東京駅丸の内駅舎、東京スカイツリーなど有名な建物の建築に携わるなど、高い実績を誇っています。

♦代表取締役社長:蓮輪 賢治
♦本社所在地:東京都港区港南2丁目15番2号
♦従業員数:9,125人(2021年9月末現在)
♦創業:1892(明治25)年1月
♦設立:1936(昭和11)年12月

事業内容

大林組の事業内容を紹介します。

建築事業
環境への負荷軽減、耐震、防災など、さまざまなニーズに対応したあらゆる建築物を提供しており、時代や文化のシンボルとなる数多くのプロジェクトを手がけています。東南アジアや北米を中心に海外でも事業を展開しており、現地法人を主体として地域に根ざした事業を進めています。

土木事業
トンネル、ダム、鉄道や高速道路など、私たちの生活に必要不可欠なインフラ施設の建設を通じて、より安全・安心かつ豊かな社会の実現に貢献しています。日本だけでなく、東南アジア、北米、オセアニアなどでも事業を展開しています。

開発事業
都心部を中心に好立地な優良賃貸不動産の開発・保有を行っています。
近年ではイギリスやタイなど、海外不動産事業の拡大も推進しています。

新領域事業
グリーンエネルギーソリューションへの取り組みやPPP事業の推進に加え、建設デジタル、アグリ・バイオビジネスなど、今後成長が見込まれる市場をターゲットとして、新たな事業創出による収益源の多様化をめざしています。

大林組の会社概要

大林組の平均年収

大林組の会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2020年度の有価証券報告書によると、大林組の平均年収は1032万となっています。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、大林組の年収は高めの水準であることがことがわかります。

ただし残業時間はかなり多く、休日出勤も多々あるとのことです。年収が高いのは、残業代がかなり多いのも理由の一つと言えるでしょう。ワークライフバランスは、今後の課題であるのかもしれません。

平均年収推移

積水ハウスの有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年度 951万円
2017年度 1046万円
2018年度 1053万円
2019年度 1058万円
2020年度 1032万円

ほぼ横ばいと言えるでしょう。
2019年度まで少しずつですが平均年収が上昇していたのは、東京オリンピックに向けた地域の再開発が行われていたため、建設関連の需要が大きく増えていたことが理由かと思われます。

初任給

つづいて、大林組の初任給を見てみましょう。
大林組の初任給は勤務区分によって異なります。全国の各支店および国内外の各事業所に移動のある「全国型」と、原則として、採用時に決定する各事業所の管轄地域内に勤務地が限定される「拠点型」があります。拠点型の給与は、地域ごとの生計費などの地域差指数を考慮して拠点ごとに定めており、目安としては全国型の給与の90%〜80%に設定されています。
大林組の初任給は下記の通りです。

(2020年4月実績)
【全国型】
大学院了(博士)290,000円
大学院了(修士)260,000円
大学卒 240,000円
短大・高専卒 210,000円
高卒 190,000円

【東京・横浜】※拠点型
大学院了(博士)261,000円
大学院了(修士)234,000円
大学卒 216,000円
短大・高専卒 189,000円
高卒 171,000円

【大阪・京都・神戸、名古屋】※拠点型
大学院了(博士)256,000円
大学院了(修士)229,000円
大学卒 212,000円
短大・高専卒 185,000円
高卒 168,000円

【九州】※拠点型
大学院了(博士)247,000円
大学院了(修士)221,000円
大学卒 204,000円
短大・高専卒 179,000円

【東北、広島】※拠点型
大学院了(博士)241,000円
大学院了(修士)216,000円
大学卒 200,000円
短大・高専卒 175,000円

【札幌、北陸、四国】※拠点型
大学院了(博士)232,000円
大学院了(修士)208,000円
大学卒 192,000円
短大・高専卒 168,000円

賞与

大林組の賞与は年2回、7月と12月に支給されます。
賞与額は高い水準であり、社員の口コミによると、給与の約6カ月分が支給されたという話もありました。

昇給

昇給は年1回、4月にあります。
歴史のある企業に多くみられますが、昇給は年功序列の色が強く、勤務年数に応じて少しずつ昇給していきます。

大林組の平均年収

【大林組の平均年収】競合他社との比較

大林組の年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、大林組と共にスーパーゼネコンと呼ばれる、「鹿島建設」「清水建設」「大成建設」「竹中建設」の平均年収と比較して、大林組の年収について分析していきましょう。

鹿島建設:1134万円(平均年齢:44.2歳)
大林組:1058万円(平均年齢:42.6歳)
竹中工務店:1043万円(平均年齢:44歳)
大成建設:1010万円(平均年齢:43歳)
清水建設:1007万円(平均年齢:42.9歳)

スーパーゼネコン5社の中では、鹿島建設が最も高い平均年収でした。大林組は鹿島建設に次いで、2番目に高い平均年収となっています。
また、ゼネコン大手23社の平均年収は965万円なので、大林組はゼネコン業界ではトップクラスの給与水準と言えるでしょう。

まとめ

大林組の年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。

スーパーゼネコンというだけあって年収も高いことが分かりましたね。残業は多いですが、その分やりがいを感じることができるでしょう。
歴史のある企業なので、業績も安定している大林組は、就活生からの人気も高く、選考を通過するのも簡単ではないでしょう。大林組への入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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