富士フイルムの会社概要

富士フイルムの平均年収について紹介する前に、そもそも富士フイルムとはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、富士フイルムの基本情報について紹介します。

概要

1934年に富士フイルム株式会社の前身である「富士写真フイルム株式会社」が設立。その後、2006年に「富士写真フイルム株式会社」の事業を継承し、「富士フイルム株式会社」が新たに設立されました。

♦取締役会長・取締役会議長:助野健児
♦代表取締役社長・CEO:後藤禎一
♦本社所在地:[東京ミッドタウン本社]東京都港区赤坂9-7-3
[西麻布本社]東京都港区西麻布2-26-30
♦設立:2006年10月2日
♦単独正社員数:4,655名(2021年3月31日現在)

富士フイルムの企業理念
わたしたちは、先進・独自の技術をもって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。

富士フイルムのビジョン
オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術の下、勇気ある挑戦により、新たな商品を開発し、新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。

主要事業

富士フイルムは、「イメージング ソリューション」と「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」を柱に事業を展開しています。富士フィルムといえば、カメラの技術が高く評価されているため、インスタントカメラやフィルムなどを制作している会社という印象が強いかもしれません。しかし、実際には、カメラ制作で培った技術を活かして、女性向けスキンケア商品や、ヘルスケアに関わる開発事業なども手がけているのです。

イメージングソリューション
・デジタルカメラなどを扱う電子映像事業
カラーフィルム・写真プリント用のカラーペーパーなどを扱うイメージング事業

ヘルスケア・マテリアルズソリューション
・医療画像診断機器・機能性化粧品・医薬品などを扱うヘルスケア事業
・電子材料・様々な検査・測定機材などを扱う産業機材事業
・フラットパネルディスプレイ材料や半導体材料などの研究を積極的に行っているディスプレイ材料事業
・印刷サービスに関連するさまざまなシステムや機器を提供するグラフィックシステム事業
・デジタルデータのバックアップ用の高容量、高性能なデータストレージメディア製品を扱う記録メディア事業

富士フイルムの会社概要

富士フイルムの平均年収

富士フイルムの会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2021年3月期の有価証券報告書によると、富士フイルムの平均年収は970万となっています。平均年齢は45.5歳です。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、富士フイルムの年収は平均よりも高いことがいえます。

平均年収推移

富士フイルムの有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年 1071万円
2017年 1046万円
2018年 971万円
2019年 997万円
2020年 1003万円

有価証券報告書によるここ5年間の平均年収に大きな差はなく、ほぼ横ばいと言えるでしょう。安定して950万円以上の平均年収を保っており、年収に関しては高い水準であることが分かります。

初任給

つづいて、富士フイルムの初任給を見てみましょう。富士フイルムの初任給は下記の通りです。

初任給
学部卒:235,000円
修士了:263,600円
博士了:288,300円

富士フイルムの職種は、大きく技術系と事務系の二つに分けられますが、職種による年収差は特にないようです。

賞与

富士フイルムの賞与は年2回、7月と12月に支給されます。賞与の額は会社や個人の業績に連動しているため、業績によって大きく変動するそうですが、比較的高い水準だと言えるでしょう。

昇給

昇給に関しては、年功序列の色が残っているものの、成果主義に移行しつつあるため、若手でも成果を出せばきちんと評価され昇給につながるそうです。

富士フイルムの平均年収が高い理由

富士フイルムの平均年収が高いのは、売上高が安定して高いことが理由の一つでしょう。
有価証券報告書に記載されている5年間の売上高は、安定して2兆を超えています。

2017年3月期 2,322,163(百万円)
2018年3月期 2,433,365(百万円)
2019年3月期 2,431,489(百万円)
2020年3月期 2,315,141(百万円)
2021年3月期 2,192,519(百万円)

新型コロナウイルスの影響で2020年3月期や2021年3月期の業績は下がっていますが、競合他社に比べると持ちこたえたと言われています。業績が好調で安定しているからこそ、毎年安定した高水準の平均年収をキープ出来ているのでしょう。

富士フイルムの平均年収が高い理由

【富士フイルムの平均年収】競合他社との比較

富士フイルムの年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、富士フイルムと同じ「精密機器業界」の平均年収と比較して、富士フイルムの年収について分析していきましょう。

富士フイルムホールディングス:970万円
オリンパス:869万円
旭化成:751万円
キャノン:745万円
ニコン:739万円

富士フイルムの年収は、グループ会社を含めた富士フイルムホールディングスの有価証券報告書を参考にしているため、正確に比較することはできませんが、競合他社と比べてみると、富士フイルムの年収が群を抜いて高いことが分かりますね。富士フイルムは他社よりも100~200万円ほど差があります。

まとめ

富士フイルムの年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。日本を代表する精密機器メーカーなだけあって年収も高水準であることが分かりましたね。業績も安定しているため、安定した企業に就きたい就活生に適している企業でしょう。大企業なので、福利厚生も充実しており、働きやすい環境も整っています。富士フイルムへの入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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