清水建設の会社概要
清水建設の平均年収について紹介する前に、そもそも清水建設とはどのような企業なのか、清水建設の基本情報について紹介します。
会社概要
♦取締役社長:井上 和幸(いのうえ かずゆき)
♦本社所在地:東京都中央区京橋二丁目16番1号
♦創業:1804年
♦連結売上高:1兆4564億円(2020年度)
♦従業員数:10494人(2021年3月末現在)
♦社是:「論語と算盤」
清水建設の経営理念
真摯な姿勢と絶えざる革新志向により
社会の期待を超える価値を創造し
持続可能な未来づくりに貢献する
事業内容
清水建設では、「建設事業」を柱に、非建設事業である「不動産開発」「エンジニアリング」「LCV」「フロンティア」の4分野で事業を展開しています。では、各事業の詳細を見てみましょう。
国内外建設事業
建築・土木・設備等建設工事を請け負っています。特に、医療・福祉施設の受注高は国内トップを誇っています。また、創業者の清水喜助が日光東照宮の修理工事や江戸城西丸造営などを手掛けたことから、社寺建築や伝統建築にも多くの実績を持っています。1974年にシンガポールに拠点を構えてからは、東南アジアを中心に世界各国で、超高層ビルや病院、地下鉄などの建設に携わっており、現在では約60カ国で施工実績があります。
不動産開発事業
建設事業で培った技術とノウハウを活かし、オフィスビルや物流施設などの不動産開発を行っています。自社ブランドとして、オフィスビルは「アイマークビル」シリーズ、物流施設は「S・LOGi」シリーズがあります。
エンジニアリング事業
新エネルギー、環境、プラント、情報という4分野のEPC(設計・調達・建設)事業に注力し、脱炭素社会と安全な生活環境の実現に取り組んでいます。
LCV(ライフサイクル・バリュエーション)事業
BSP事業、エネルギー・インフラ運営事業、ICT・スマート事業の3事業が連携して解決案を提供し、建物やインフラ、エネルギーなどの持続的な価値向上と利用者の満足度向上を実現を目指しています。
フロンティア事業
海洋開発事業、宇宙開発事業、自然共生事業、事業投資の4つの分野における早期の事業化に向け取り組んでいます。
清水建設の平均年収
清水建設の会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。
2021年3月期の有価証券報告書によると、清水建設の平均年収は971万円となっています。平均年齢は42.8歳です。
なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、清水建設の年収は平均よりも高いことがいえます。
平均年収推移
清水建設の有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。
2016年3月期 906万円
2017年3月期 966万円
2018年3月期 967万円
2019年3月期 1010万円
2020年3月期 1007万円
2019年3月期までは順調に上昇しており、2019年3月期以降からはほぼ横ばいと言えるでしょう。オリンピック特需の影響で平均年収も高くなったことが予想されます。
初任給
つづいて、清水建設の初任給を見てみましょう。清水建設の初任給は下記の通りです。
【グローバル職】
グローバル職とは、原則として、職務および勤務地域(国内・海外)を特定せず、グローバルにさまざまな領域の仕事をする社員のことです。
博士了 290,000円
修士了 260,000円
大学卒 240,000円
高専卒 220,000円
【エリア職】
エリア職とは、原則として、採用時に決定する各支店に職務および勤務地域を特定する社員のことです。
・A地域(関東、東京、横浜、千葉、土木東京、国際の各支店)
修士了 234,000円
大学卒 216,000円
高専・専門学校・高校卒 200,000円
・B地域(名古屋、関西の各支店)
修士了 224,000円
大学卒 206,000円
高専・専門学校・高校卒 191,000円
・C地域(北海道、東北、北陸、四国、広島、九州の各支店)
修士了 213,000円
大学卒 196,000円
高専・専門学校・高校卒 182,000円
賞与
清水建設の賞与は年2回、6月と12月に支給されます。賞与の額は業績に連動しています。
昇給
竹中工務店の昇給は、基本年功序列です。そのため、評価に関係なく、ほぼ同じペースで昇給していくそうです。ただ、実力主義に移行しつつもあるので、成果を出すことで大幅な年収アップを目指すことも可能でしょう。また、管理職は定員が決まっているため、上層部になるほど昇給するペースが遅くなるそうです。
【清水建設の平均年収】競合他社との比較
清水建設の年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、清水建設と共にスーパーゼネコンと呼ばれる、「竹中工務店」「鹿島建設」「大成建設」「大林組」の平均年収と比較して、清水建設の年収について分析していきましょう。
鹿島建設:1134万円(平均年齢:44.2歳)
大林組:1058万円(平均年齢:42.6歳)
竹中工務店:1043万円(平均年齢:44歳)
大成建設:1010万円(平均年齢:43歳)
清水建設:1007万円(平均年齢:42.9歳)
スーパーゼネコンというだけあって、5社とも平均年収が1000万を超えています。5社の中では、清水建設が最も低い平均年収であることが分かりました。ただ、ゼネコン大手23社の平均年収は965万円なので、清水建設の平均年収はゼネコン業界では高い水準であると言えるでしょう。
まとめ
清水建設の年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。スーパーゼネコン5社の中では、最も平均年収は低いものの、一般企業と比べると、日本を代表する大手総合建設会社なだけあって年収も高水準であることが分かりましたね。残業が多くワークライフバランスが課題ではあるものの、福利厚生は充実しています。清水建設への入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。
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