竹中工務店の会社概要

竹中工務店の平均年収について紹介する前に、そもそも竹中工務店とはどのような企業なのか、どのような事業を展開しているのか、竹中工務店の基本情報について紹介します。

概要

1610年に創業、1937年に「株式会社竹中工務店」が設立されました。創業400年以上の歴史ある企業です。2021年1月の時点では、一級建築士が2407人、構造設計一級建築士が239人、設備設計一級建築士が84人と資格保有者数は業界でもトップクラスです。

♦取締役 執行役員社長:佐々木 正人
♦本社所在地:大阪市中央区本町4丁目1-13
♦売上高:1兆2,377億円(2020年度連結)
♦従業員数:7,741人(2021年1月現在)

竹中工務店の企業理念
最良の作品を世に遺し、社会に貢献する

社是
正道を履み、信義を重んじ堅実なるべし
勤勉業に従い職責を全うすべし
研鑽進歩を計り斯道に貢献すべし
上下和親し共存共栄を期すべし

主要事業

東京タワー、東京ミッドタウン、ドームスタジアムなど、各地のランドマークをはじめ、商業・教育・文化・医療・宿泊施設など様々な分野で建築作品を創出しています。
さらには、施工全体のマネジメントや、様々なエンジニアリングや企業の資産総合管理をサポートするFMサービスなど、単独の建物だけでなく大規模な都市計画全体を網羅できるほどの多様な能力を備えています。竹中工務店の職種は以下の通りです。
技術系
建築施工・建築技術・プロダクト(施工図)、建築設計・環境設計、構造(設計・解析)、インテリア、設備(設計・施工・プラントエンジニアリング)、調達、建設機械、研究開発、都市開発、情報システム開発

事務系
営業、施工事務、工務・資材調達、総務・人事、法務、財務・経理、都市開発

竹中工務店の会社概要

竹中工務店の平均年収

竹中工務店の会社概要や事業内容が分かったところで、つづいて年収について解説していきます。

2020年12月期の有価証券報告書によると、竹中工務店の平均年収は1007万円となっています。平均年齢は44歳です。

なお、国税庁が発表している「民間給与実態統計調査結果」によると、コロナウイルスの影響がない2019年の正規社員の平均給与は503万円ですから、竹中工務店の年収は平均よりも高いことがいえます。

平均年収推移

竹中工務店の有価証券報告書に記載されている、過去5年間の平均年収は下記の通りです。

2016年  957万円
2017年 1001万円
2018年 1029万円
2019年 1043万円
2020年 1007万円

有価証券報告書によるここ5年間の平均年収に大きな差はなく、ほぼ横ばいと言えるでしょう。安定して950万円以上の平均年収を保っており、年収に関しては高い水準であることが分かります。

初任給

つづいて、竹中工務店の初任給を見てみましょう。竹中工務店の初任給は下記の通りです。

2021年4月予定(基本給)
修士了:260,000円
大学卒:240,000円
高専卒:220,000円

竹中工務店の職種は、総合職(全国)と総合職(地域)がありますが、初任給は職種による違いはありません。ただし、昇給に関しては、総合職(地域)は総合職(全国)の90%程度に設定されているため、2年目以降の年収からは差がでてきます。

総合職(全国):勤務地を限定せず、国内および海外のいずれの地域においても勤務することがある
総合職(地域):勤務地が各本支店管轄地域内に限定されている

賞与

竹中工務店の賞与は年2回、6月と12月に支給されます。賞与の額は業績に連動していますが、業績は好調なので賞与額も高水準であることが予想されます。

昇給

竹中工務店は、30代前半までは横並びで昇給していくため、残業時間によって差がでる程度で、同期ではほとんど差がつかないようです。管理職から評価によって昇給スピードも異なってくるため、成果を出すことで大幅な年収アップが目指せるでしょう。ただ、社員の口コミの中では、「上層部が詰まっていて簡単には昇格できない」という意見もあるため、スムーズに昇給していくのは簡単ではないでしょう。

竹中工務店の平均年収

竹中工務店の平均年収が高い理由

竹中工務店の平均年収が高いのは、「残業手当」が理由の一つと言えるでしょう。社員の口コミによると、残業手当が基本給を超えることもあるそうです。
業績が好調なこともあり、激務で残業時間が多いそうですが、残業代はすべて支払われることから、残業代が年収のかなりの割合を占めているようです。ワークライフバランスが今後の課題となりそうですが、しっかりと残業代が支払われるのは大きなポイントではないでしょうか。

さらに、充実した福利厚生も竹中工務店の高年収を支える欠かせない要素です。寮や社宅が整備されていることは一般企業と同じですが、入居者以外には家賃補助が支給されるのです。また、社員持株制度があり、持株数の1割が補助されるほか、海外勤務者に対しては「別途15万円程度支給される」という声もあり、さらに平均年収を押し上げていることが分かります。

【竹中工務店の平均年収】競合他社との比較

竹中工務店の年収が平均給与より高いことは分かりましたが、同じ業界の競合他社と比べるとどうなのでしょうか。最後に、竹中工務店と共にスーパーゼネコンと呼ばれる、「鹿島建設」「清水建設」「大成建設」「大林組」の平均年収と比較して、竹中工務店の年収について分析していきましょう。

鹿島建設:1134万円(平均年齢:44.2歳)
大林組:1058万円(平均年齢:42.6歳)
竹中工務店:1043万円(平均年齢:44歳)
大成建設:1010万円(平均年齢:43歳)
清水建設:1007万円(平均年齢:42.9歳)

スーパーゼネコンというだけあって、5社とも平均年収が1000万を超えています。スーパーゼネコン5社の中では、鹿島建設が最も高い平均年収となっています。竹中工務店はちょうど中間に位置していますね。

まとめ

竹中工務店の年収や事業内容について紹介しましたが、いかがでしたか。日本を代表する大手総合建設会社なだけあって年収も高水準であることが分かりましたね。業績も安定しているため、安定した企業に就きたい就活生に適している企業でしょう。竹中工務店への入社を志望する場合は、しっかりと企業研究・自己分析を行い、十分な対策をして選考に臨みましょう。

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