長らく使われてきたGMARCHとは?

大学受験などで多く使われてきたGMARCH。幅広い年代に広まっており、企業の幹部や採用担当者にも馴染みがある言葉です。主に東京にある大学のうち、最高峰である東大、次点の慶応、早稲田、上智につぐ大学群の総称として使われてきました。
 

【M】MEIJI=明治大学

千代田区神田駿河台に本部を置く私立大学です。
年配~親世代にとっては硬派、男くさいイメージがあります。学生の傾向としては明るくアクティブな学生が多く、就職活動にも真剣に取り組んでいる傾向があり、また大学としても就職に強い大学として有名です。特に明治大学の商学部は、大学の看板学部であり、日本の私立大学で初めて設立された商科です。そのため50~60代の人からのウケがよく、就職のみならずその後の出世にも影響するようです。
 

【A】AOYAMA=青山学院大学

渋谷区渋谷に本部を置く私立大学です。
キャンパスが渋谷~表参道にあること、アナウンサーの出身大学であることが多いこと、毎年ミスコンが注目されるなどおしゃれで華やかなイメージがあります。イメージ通り、学生もおしゃれで華やかな学生が多く在籍しています。就職は銀行や保険業界など大手志向が強く、またMARCHの中でも航空業界への就職率が高い特徴があります。
 

【R】RIKKYO=立教大学

豊島区西池袋に本部を置く私立大学です。
レンガ造りの蔦が絡まる本館が印象的で、青山学院大学と同じくミッション系の大学です。全体的にイギリスの歴史ある校舎を感じさせるため、落ち着いた、上品なイメージがあります。大学の教育カリキュラムとしても留学制度が充実しており、グローバルな志向を持った学生が多いようです。大学受験者からは異文化コミュニケーション学部や社会学部などが人気ですが、就活においては経済学部と経営学部が人気です。グローバル企業やコンサルティング企業、総合商社などに就職しています。
 

【C】CHUO=中央大学

八王子市東中野に本部を置く私立大学です。
八王子に本部があることも相まって、地方出身者やまじめで控えめな学生が多いイメージです。ただし一方ではミスコンが華々しく、モデルやアナウンサーの輩出数が多いというのも特徴です。また何と言っても、公認会計士や弁護士などの難関資格に強く、裁判官、検察官、弁護士、地方公務員などの就職で非常に大きな存在感があります。
 

【H】HOSEI=法政大学

千代田区富士見に本部を置く私立大学です。
早稲田や明治と同じように硬派な大学というイメージがありましたが、最近はキャンパスの再開発などでイメージを刷新し、女性にも人気の大学になりつつあります。全体的に意欲的でパワーがある人が多いことも特徴的です。就活では法学部の人気が高く、大学自体はMARCHの下位とはいえ就職に強い学部と言えます。またマスコミ業界への就職を希望する学生に人気の「自主マスコミ講座」があり、法政大学からマスコミ業界への就職を支えています。
 

【G】GAKUSHUIN=学習院大学

豊島区目白に本部を置く私立大学です。
皇室の方々が入学されていること、目白に大学があることなどから、上品で頭の良いイメージがあります。卒業生の就職先データを見てみると、5人に1人が金融系に就職しています。MARCHから外れることが多いものの、大学のイメージから、人からの信用が大切な金融系の就職に強いのかもしれません。

長らく使われてきたGMARCHとは?

MARCHは古い?新たな大学群「SMART」の誕生

長らく、東大、早慶上智に続く大学として呼ばれていたMARCHですが、偏差値の変化から新しい括りになりつつあります。それが「SMART」です。
SMARTとは、上智(Sophia)、明治(Meiji)、青山学院(Aoyama)、立教(Rikkyo)、東京理科(Tokyorika)を合わせたものをいいます。なぜ中央大学と法政大学が抜け、上智大学と東京理科大学が入ってきたのでしょうか。
 

理由①:上智と理科大のレベルが落ちている

もともと上智大学は早慶と同じレベル、東京理科大学は他の大学と括りはされないものの、東京にある優秀な理系大学として有名で、卒業するのが難しい大学としても有名です。しかし、最近は偏差値が早稲田と慶応に及ばないところがあり、早慶上智と東京理科が同レベルとは一概に言えない状況になっています。

〈各大学の偏差値〉
慶應義塾大学 60.0~72.5
早稲田    62.5~70.0
上智     55.0~70.0
東京理科   42.5~62.5
 

理由②:明治・青学・立教と中央・法政のレベルの差が開いている

また、明治と青山学院、立教の3校と、中央と法政の2校のレベルが開いてきているのも要因の一つです。学部にもよってきますが、全学部の偏差値を総合的に見たり、偏差値が一番低い学部を比べてみると、差が開いてきています。

〈各大学の偏差値〉
明治     57.5~65.0
青山学院   52.5~65.0
立教     57.5~67.5
中央     55.0~65.0
法政     52.5~65.0

MARCHは古い?新たな大学群「SMART」の誕生

新大学群「SMART」とは?

【S】SOPHIA=上智大学

千代田区紀尾井町に本部を置く私立大学です。
上智大学といえば、英語力の高い人が入学するイメージがあり、キャンパス内でも英語が飛び交う国際色豊かな大学です。早稲田や慶應よりも女性が多く、「洗練されている」「知的」なイメージが強いです。早稲田と慶應よりも下にきたものの、MARCHよりは確実に上、企業の幹部や採用担当を担う年代の人にとって、印象がいい大学であることには変わりはありません。学部としては外国語学部英語学科、文学部哲学科は名門です。
 

【M】MEIJI=明治大学

千代田区神田駿河台に本部を置く私立大学です。
年配~親世代にとっては硬派、男くさいイメージがあります。学生の傾向としては明るくアクティブな学生が多く、就職活動にも真剣に取り組んでいる傾向があり、また大学としても就職に強い大学として有名です。特に明治大学の商学部は、大学の看板学部であり、日本の私立大学で初めて設立された商科です。そのため50~60代の人からのウケがよく、就職のみならずその後の出世にも影響するようです。
 

【A】AOYAMA=青山学院大学

渋谷区渋谷に本部を置く私立大学です。
キャンパスが渋谷~表参道にあること、アナウンサーの出身大学であることが多いこと、毎年ミスコンが注目されるなどおしゃれで華やかなイメージがあります。イメージ通り、学生もおしゃれで華やかな学生が多く在籍しています。就職は銀行や保険業界など大手志向が強く、またMARCHの中でも航空業界への就職率が高い特徴があります。
 

【R】RIKKYO=立教大学

豊島区西池袋に本部を置く私立大学です。
レンガ造りの蔦が絡まる本館が印象的で、青山学院大学と同じくミッション系の大学です。全体的にイギリスの歴史ある校舎を感じさせるため、落ち着いた、上品なイメージがあります。大学の教育カリキュラムとしても留学制度が充実しており、グローバルな志向を持った学生が多いようです。大学受験者からは異文化コミュニケーション学部や社会学部などが人気ですが、就活においては経済学部と経営学部が人気です。グローバル企業やコンサルティング企業、総合商社などに就職しています。
 

【T】TOKYORIKA=東京理科大学

夜間学部の偏差値が低いですが、私立大学の中では最高峰の理系総合大学です。特徴としては在学中に取り組む課題の量が多く、留年してしまうことが普通で、一部では5年制大学とも呼ばれているようです。ただし、それだけ在学中に勉強をした実績があるため、留年をしても就活には響きません。むしろ東京理科大卒業という理系分野では最高の信用度があるため、大手メーカーへ就職することが多いです。

新大学群「SMART」とは?

「SMART」は就活の場で流行っていくのか?

新しい大学群のSMARTの実態を見ていきましたが、果たして今後この言葉が就活の場に広まっていくのでしょうか。
 

そもそも学歴フィルターは存在するのか

結論からいうと「わからない」というのが答えになります。
企業が採用試験の基準を発表することはないため、実態は掴めません。ただし大手企業や人気企業には毎年何千、何万という就活生が志望します。それらすべてのESや履歴書を確認することは不可能に違いありません。ですから、学力テストを実施して、ある程度の学力を持っていないと次のステップに進めなかったりするのです。
そういう意味では、学力テストに有利になるのは、今まで頑張って勉強に取り組んでいた偏差値の高い大学の学生になり、学歴フィルターを設けてなくても、結果的に自然にフィルターが生まれてしまっていることが考えられます。
 

早慶、SMART、MARCHが変わることで就活に影響はあるのか

新しい大学群が出てくるものの、早稲田・慶應・上智・東京理科・明治・立教・青山学院・中央・法政の順番のイメージは根強く、まだ企業の幹部や採用担当者の間ではこの順序が一般的であるといえます。
また採用の基準は大学や学部の偏差値ではありません。採用担当者が知りたい要素をきちんと盛り込んで正しく履歴書とESが書けて、学力テストの対策もしっかりとして通過し、面接で採用担当者とコミュニケーションを取りながら、自分に合った企業に入社するのが新卒の就職です。大学群や学歴フィルターに気を取られるのではなく、早めに就活対策に取り組むことが内定への近道になるのではないでしょうか。

「SMART」は就活の場で流行っていくのか?

まとめ

新しい大学群「SMART」について、従来のGMARCHからなぜ変化したのか、各大学にどういった特色があるのか、また就活にどういう影響があるのかを解説してきましたが、いかがでしたか。時代とともに大学の偏差値が変化していくのは当たり前で、それに伴い卒業生の就職先も変わっていくことは今後考えられます。今のところ大きな変化はありませんが、何十年後かに今の順序とは異なったものになっていたり、もしくは学力で人の能力を測ること自体がナンセンスになっているかもしれませんね。

まとめ

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