インターンシップの選考はいつやるの?
インターンシップは主に学生の夏休みにあたる夏インターンシップと、採用試験が本格化する前の秋~冬におこなわれる秋冬インターンシップの2種類があります。まずはそれぞれの選考時期を確認していきましょう。
夏インターンシップ・サマーインターンシップ
夏インターンシップは7月~8月に開催されることが多く、選考はその1か月前にあたる6~7月におこなわれます。ただし企業によってはもっと早くに開催されることもあり、特にテレビ業界は、コースによっては4月~5月あたりに募集を開始することもあります。
秋冬インターンシップ
秋冬インターンシップも同様に、開催の1か月前頃に募集と選考がおこなわれることが多いです。ただし、サマーインターンシップよりも即日で終わる短期集中型のものが多く、不定期に開始されることもしばしばあるようです。気になる企業がある人は、常に採用ページを確認していきましょう。

【ステップ別】インターンシップの選考では何をするのか?
では次にインターンシップの選考では何をやるのか確認していきましょう。
①書類選考
インターンシップの選考がある企業で多くおこなわれているのが「書類選考」です。書類選考とは、提出された履歴書やES(エントリーシート)からインターンシップに参加する学生を選ぶものです。
履歴書には名前や住所、生年月日などの基本情報と、学歴と職歴を書きます。ES(エントリーシート)は自己PRやインターンシップに参加する志望動機を中心に記入します。書類を通して、そのインターンシップへの熱意や自分の強みをアピールしていきましょう。
②適性検査・筆記試験
本選考の適性検査や筆記試験ではSPIや玉手箱などの学力テストがありますが、インターンシップの選考ではそのような試験は少なく、どちらかというと「その職種に適した能力が備わっているか」判断する適性検査や性格検査が多いです。
③面接
書類選考や適性検査のほかに面接をおこなう企業もあります。個人面接、グループ面接、グループディスカッションなどがあり、企業は「なぜこの学生は当社のインターンシップに参加したいのか」「参加したらどんな目的を持って取り組んでくれるのか」を中心に質問をしてきます。あくまでも「インターンシップの選考」であることを忘れないように、対策をするのがポイントです。

なぜインターンシップ参加への選考をするのか?
インターンシップで選考を行う目的
インターンシップの選考をおこなう企業とおこなわない企業がありますが、選考をおこなう理由は何なのでしょうか。
まず大企業や人気企業など、インターンシップへの参加者が募集枠を大幅に上回る企業が選考をおこなっているケースが多いです。なかには先着順や抽選で学生を選ぶ企業もありますが、人気企業のインターンシップ参加を考えているのであれば、高い倍率を潜り抜けるための対策が必要です。
加えて企業もせっかくの時間と労力を使ってインターンシップを開催するため、意欲の高い学生に参加してほしいと思うのは自然なことです。またインターンシップの内容である程度のスキルを必要とする場合は、そのスキルがあるかどうか判断するための選考が必要です。
このような理由からインターンシップの選考がおこなわれています。
インターンシップ選考と本選考の違い
では、インターンシップの選考と採用の本選考は何が違うのでしょうか。
インターンシップの選考では「インターンシップで何をしたいのか、どのくらい興味を持っているのか」というインターンシップにフォーカスした熱意があるかどうかが大切です。一方で本選考の場合は「なぜこの企業で働きたいのか、何をこの企業でやりたいのか」という企業で働くことにフォーカスした動機が重要です。
つまりインターンシップの選考では、インターンシップに対する熱意がアピールできれば魅力的な学生に写るでしょう。

インターンシップの選考で見られるポイント
自己分析ができているか
選考ではインターンシップへの熱意をアピールすればいいとお伝えしましたが、それはインターンシップの内容を話すことや、ただ自分が何をしたいのか話せばいいわけではありません。自分が過去の経験から感じたことを絡めて、なぜインターンシップに参加したいと思ったのか伝える、説得力のある話が必要です。
例えば飲食業界のインターンシップで企画プレゼン大会に参加したいと伝えたいとき、ただ参加したいというよりも、「自分は飲食店のアルバイトでホール接客をしていて、お年寄りの常連客のために新メニューの提案をした。その企画が社内で通り商品化され、常連のお客様に喜んでもらえた経験がある。そこから飲食業の新規開発に興味があって、インターンシップに参加して業界の傾向や仕事内容を知って、企画プレゼンで自分のスキルを試したい」と話したほうが説得力がありますよね。
このようななぜインターンシップに参加したいのかという背景が見えるエピソードを話すには、自己分析が必要です。自分が過去にどんなことをして何を考えたのか、何を感じたのかを紙に書き出してみましょう。
ちなみにインターンシップではグループワークで課題解決をおこなうことが多いため、「グループで何かに取り組んだ経験とそのときに発揮した自分の強み」や「何かの課題を解決したときの自分の強み」を中心にアピールすると、よりインターンシップで活躍できるイメージが生まれます。
コミュニケーション能力があるか
インターンシップでは他の学生とのコミュニケーションのほか、実際に働いている社員ともやり取りをします。そのためコミュニケーション能力があるかどうかも面接を通して見られています。質問に答えるときは、質問の意図をきちんと汲み取って回答ができるようにしましょう。
志望動機がはっきりとしていて目的意識があるか
前述した通り、企業もインターンシップを開催するのであれば、目的意識の高い学生に参加してもらいたいと考えています。「なぜ」インターンシップに参加したいのか、「どんな」ことをインターンシップを通して学びたいのかを明確にしておきましょう。
さらにそう思うきっかけは過去の経験にありましたか。背景がわかると、より厚みのあるエピソードになり説得力が増します。
どんなスキルや知識を有しているか
長期インターンシップなどで実際の業務に就く場合や、短期インターンシップでも業務に近いプログラムに取り組む場合、日常生活や大学での活動を通して、どんなスキルを身につけているのかを確認する意味も選考にはあります。プログラミングなどの実務的なものから、ゼミ活動を通して人をまとめる力があるなど、アピールポイントは様々であり、受ける企業によっても変わってきます。

選考に落ちた!インターンシップの結果は本選考に影響するのか?
「あんなに対策したのにインターンシップの選考で落ちた…」なんて方もいるはずです。
落ちた結果は本選考に影響するのか、希望のインターンシップに参加できなかったときはどうしたらいいのか、考えていきましょう。
本選考にはインターンシップの結果は影響しない?
本選考とインターンシップの選考基準は違うため、本選考には影響しないと考えて問題ありません。インターンシップの選考は若手社員が担当することが多く、少ない参加者枠まで絞るために本選考よりも軽くジャッジしていることが考えられます。
ただし、本選考でインターンシップ選考の担当者に当たった場合、インターンシップでの印象が残っている可能性があります。また規模の小さい会社では若手社員ではなく、経営者がインターンシップの選考をジャッジしていることもあるため、その場合は自分が話した内容や面接での振舞いの見直しが必要です。
「志望動機ではインターンシップへの熱意をアピールできていたか」「質問に対して的外れな回答をしていなかったか」など振り返ってみましょう。
落ちてもあきらめない!選考なしのインターンシップはいかが?
本当に参加したかったインターンシップの選考に落ちてしまった時のショックは計り知れないと思います。でもそこであきらめてはいけません。気持ちを切り替えて別の業界のインターンシップに参加してみたり、同業他社のインターンシップに参加してあえて比較をしてみたりするのはいかがでしょうか。
企業によっては選考なしでインターンシップを開催しているところも数多くあります。他の企業も見れるチャンスだと割り切って、気持ちを切り替えていきましょう。

まとめ
インターンシップの選考内容や、本選考との違い、選考を通るために必要なポイントなどを解説してきましたが、いかがでしたか。有名企業や人気企業は倍率が高く、本選考並みの対策が必要になってきます。募集の1か月前頃から自己分析やESの書き方を学ぶなど、しっかりと対策をしていきましょう。

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