話し方38%?!第一印象に占める話し方の重要性

①メラビアンの法則

メラビアンの法則とは、1971年カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授であったアルバート・メラビアンによって発表された法則で、人間は他人とコミュニケーションを取るとき、資格・聴覚・言語の3つの情報から相手を判断しているというものです。
具体的に言いますと
視覚(見た目、しぐさ、表情、視線)・・・55%
聴覚(声の質や大きさ、話す速さ、口調)・・・ 38%
言語(言葉そのものの意味、会話の内容)・・・7%
つまり、人は見た目だけでなく話し方や声のトーン、会話の内容など総合的にみて判断しているのです。

②いくら良い内容の回答をしても話し方で台無しに

あなたが時間をかけて自己分析を行い、何度も添削を行い書いたESの内容は素晴らしい内容のものでしょう。しかし、いざ面接の場で面接官に伝えようとしても、話し方が良くなければ相手に伝わらず、せっかくの内容の回答が水の泡です。そのようにならないためにも話し方の練習を徹底的に行い、好印象を勝ち取りましょう!

話し方38%?!第一印象に占める話し方の重要性

滑舌が悪い原因

まずはトレーニングを紹介する前に、話し方に影響を及ぼす「滑舌」が悪い原因をご説明します。もしこの時点で思い当たる節がありましたら、まずは原因をしっかりと把握しておきましょう。

①口の動きが小さい

一般的に、発音をよくするためには口を大きく開けるのがよいとされていますが、「適切な口の大きさってどれくらい?」という問題になります。そこでアナウンサーの口元の動きを見てください。アナウンサーは滑舌の良さが常にベストな状態で求められる職種であり、口元の動きはよく見るととても大きく開いています。一方、滑舌の悪い人の口元の動きを見てみましょう。口元の開き具合は小さく、発音がはっきり聞こえず、また声量も小さいです。
結局、どの程度口を開けるのかと言いますと、一概にこれくらいとは言えません。人によってさまざまなため、ご自身で色々と探ってくのが最善だと思います。参考までに、良い話の時は自分が思っている口の大きさの一回りは大きく話しましょう。口の開き具合を変えるだけで声の大きさが変わり、話が通じやすくなるでしょう。

②姿勢が悪い

滑舌が悪い原因は姿勢が悪いこともあります。例えば、うつむいたまま口を開けようとしても、開きにくいですよね。他にも首や肩に力が入っていると、舌にも力が入ってしまい滑らかに話すことが出来ません。姿勢が悪いと背中や肩、喉の周辺の筋肉に負担をかけてしまい、声帯の動きも悪くなってしまいます。体の力を抜き、自然体の姿勢で話しましょう。

③口呼吸をしている

口だけで呼吸すると、口を常に開けているので、舌が緩んでしまうといわれています。そのため、舌の筋肉が衰えてしまい、思うようにコントロールできず声の通りが悪くなってしまいます。そもそも声は息を吐いている途中で声帯を振動させることで発生します。口呼吸は滑舌以外にも、常に口が開く分、口の中が乾きやすくなり、唾液の量が減って虫歯になりやすかったり、口臭の原因になることがあります。

④早口になっている

緊張から早く話そうとすると、次から次へと口の形や舌の位置は急いで変化を繰り返します。そうすると、早さに口がついていかず、コントロールを失って言葉を噛んだり、正しい位置で発音が出来なくなることがあります。
また、滑舌とは少し異なりますが、誰かと会話をする際に相手は耳で聞いた言葉を頭の中で情報処理をして意味を理解します。そのため、話すスピードが早過ぎると、情報処理が追いつかず、結果、相手に伝わりづらくなってしまいます。
面接で志望動機や自己PRなどを話す際も同様に、早口だと情報処理が追い付かず、伝わりづらくなる可能性があります。緊張で早口になる方は、いつもよりゆっくり話すように気を付けましょう。

⑤舌の筋肉が緩んでいる

③で述べたように舌の筋肉の緩みが滑舌の悪い原因の1つでもあります。舌はほとんどが筋肉で出来ていて筋肉が緩んでいると舌の重さで喉の奥に舌が垂れ下がった状態になります。このことを「低位舌(ていいぜつ)」といい、滑舌が悪くなるだけではなく、睡眠時無呼吸症候群や誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあります。
また、病気が原因で滑舌が悪いケースもあります。舌小帯短縮症とは、本来なら成長と共に舌の後部に後退する舌小帯が先端についたままの病気です。発症すると舌が思うように動かすことが出来ないため、特にサ行・タ行・ラ行の滑舌が悪くなります。このような場合で治療が必要です。

滑舌が悪い原因

お待たせしました!滑舌改善トレーニング

①母音だけで発音

日本語は母音の「あいうえお」がうまく発声できていないと、相手にうまく伝わらないと言われています。そのため、母音をしっかりと発音する練習をしましょう。
具体的な練習方法は「母音法」といって言葉をすべて母音に置き換えて声に出すという方法です。例えば
・「ありがとう」→「あいあおう」
・「おはようございます」→「おあおうおあいあう」

ゆっくり口の形を意識して小声でもいいので、母音を意識して声を出してみてください。

②舌の筋肉を鍛える

滑舌を良くするためには、舌の筋肉を鍛える必要があります。
鍛える具体的な方法は
1. 顔の正面と天井が平行になるように上を向く
2. 舌を天井に向けて思いっきり伸ばす
3. 数秒後、舌を戻して正面を向く
4. 1~3を数回繰り替えす
(無理のないように舌を伸ばす秒数や回数などは個人で調整してください)

舌の筋肉がないと滑舌が良くなりませんので、ちゃんと意識的に鍛えるようにしましょう。

③表情筋を鍛える

滑舌を改善するためには、口周りの筋肉(表情筋)を鍛えることも大切です。
具体的な練習方法として
・口を大きく開いた状態で「い・う」の発音を繰り返し、顔全体を動かす
・笑顔を作る→表情筋を使うので、筋肉を鍛えることができる
・人がいない場で、大げさに顔をクシャッとさせてキープ
→表情筋を使った状態を保つことで、筋肉を鍛えられます。

④早口言葉の練習をする

滑舌が悪い原因は早口過ぎることなのですが、滑舌を良くするトレーニングは、早口言葉は効果的だといわれています。早口言葉を練習することにより、しっかりした発音をしたり、舌を鍛えたりすることができます。しかし、口の中がちゃんと動いていない状態で言葉を発していると、動いていない口の動きが癖になってしまいます。なので速さにこだわるのではなく、口の動きを意識しながら練習しましょう。

⑤腹式呼吸を意識する

先ほど口呼吸が滑舌が悪い原因であると述べました。なので、基本的には腹式呼吸で呼吸することが望まれます。胸式呼吸よりも腹式呼吸の方が声量を一定に保ちやすく、滑舌が良くなりやすいと言われています。仰向けで呼吸をしている状態は自然と腹式呼吸になっているので、お腹に手を当てて、どのくらい息で膨らんでいるか確認してみてください。
座った状態で、腹式呼吸のトレーニングをご紹介します。
1. 背筋を伸ばす
2. 鼻から息を吸う
3. 腹部に手を当てて、膨らみを実感する
4. 口から息を吐く
5.無理のない範囲で何度か繰り返す

日常的に、腹式呼吸を意識しながら生活してみましょう。

お待たせしました!滑舌改善トレーニング

まとめ

今回は滑舌が悪い原因や「滑舌改善トレーニング」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。滑舌が悪ければ、面接官に悪印象を与えるだけでなく、本来の目的である自己アピールすらうまく出来ないという事態に陥りかねません。話し方がいかに大切なのか、なぜ滑舌が悪くなるのかを理解できた方は、上記のトレーニングを行って、これからの面接での会話をスムーズにこなしましょう!

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