原因は「会社選びの軸」?

先輩から「会社選びの軸を早めに決めた方がいいぞ」と
聞いている人もいるのではないでしょうか。

(※会社選びの軸とは、面接を受ける際に面接から聞かれること。
つまり、どんな興味関心に沿って就職活動で企業を受けているのかというもの。
Ex)広告業界の中でも自分が記事や広告の制作に関われるような
仕事をしている会社を受けています。)

その話を聞くと「早く会社選びの軸を決めなきゃ!」と焦ってしまうのでしょう。
しかし昨年の今頃、ほとんどの先輩たちは間違いなく企業選びの軸はありませんでした。
そして、昨年の今頃に決めていた先輩たちの会社選びの軸は就職活動を進める上で
変わっている人がほとんどです。

それはなぜか。
会社選びの軸というのは、
世の中にある仕事を具体的に理解していかなければ見つかることはありません。

面接官が「会社選びの軸」を訊く理由

面接官が会社選びの軸を訊く理由は
就活生の自社への志望度を確認するためです。

就活生は面接対策をして来ます。
面接で話される内容が盛られていたり、
大して興味もないのに(面接の練習と言って)自社を受けていたりすることがあります。
それを見破るため、
面接官は自社を受けているのが本当にその就活生の会社選びの軸に
沿っているかどうか判断することで確かめるのです。

面接官は中々ごまかせない

私は前職でグループ面接をしていたとき、最後にこんな質問をしていました。

「もし今、どこの会社でも1社だけ好きなところから内定がもらえます
と言われたらどこの会社を選びますか?
弊社以外の具体的な企業名でお答えください。」

どのような質問の順番で訊くか書いて見ると、

【1】自己紹介兼ねて1分程度で自己PRをしてください。
【2】説明会の感想を教えてください。
【3】どうして当社を受けようと思ってくれたか教えてください。
【4】今まで一番嬉しかったこと、一番辛かったことを教えてください。
【5】自分の弱みを教えてください。
【6】もし今、どこの会社でも1社だけ好きなところから内定がもらえますと
   言われたらどこの会社を選びますか?
   弊社以外の具体的な企業名でお答えください。

このような順番で質問をしていくと、
3番目の質問で自社への志望理由を訊いています。
返答としては、「企業理念に共感した」とか、
「ベンチャーで早く成長したい」と言った答えがありました。

4番目5番目の質問をしてじっくり話をしてもらうと、
3番目に質問されたことを大抵の人が忘れます。
そんなタイミングで6番目の質問をしてみると、
先ほど「ベンチャーで早く成長したい」と言った学生が
「日立です!」と言ってしまったりします。

お分かりでしょうか。
面接の中で、ベンチャーで早く成長したいと言っているにも関わらず
日立という大企業の名前が出てきている時点で、
「あ、この子は嘘をついているし、本当はうちに興味がないんだな」とわかります。

「他にどこの会社を受けていますか?」
「当社に入社したら具体的にどんな仕事をしていきたいですか?」
「将来のビジョンを教えてください。」

など、そういった嘘を見破るための質問はたくさんあります。

皆さんは「一貫性が必要なんですよね」と簡単に言いますが、
面接官は深くまで話を訊く事で、
その一貫性があるのかないのかを突き止めてしまいます。

特にベテランの面接官や最終選考の社長・役員をだます事は簡単ではありません。
きちんと就活をして、自分の会社選びの軸を少しずつ決めていきましょう。

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