最終面接を受けられるということは、能力や相性は悪くない
まず、最終面接を受けられるということは能力や会社との相性は悪くありません。
筆記テストや面接など、最低限必要な職種について問題はないから最終面接に進むことができるのです。
例えば、私の前職では1次選考参加者3,000人の内、最終面接に進めたのは50人程度です。60人に1人しか最終選考にすすむことはできないのです。
これは前職の新卒採用面接が特別難しいわけではありません。大量採用をしている会社でなければ、どの企業もこれくらいにはなるでしょう。
最終面接で見られるのは【覚悟】
能力や相性がよいのであれば、何故最終面接をするのか。それは、【覚悟】を問うためです。
最終選考では、基本的には1,000名くらいまでの会社であれば、代表取締役社長が面接官を務められます。
社長がする質問はその人自身を理解する為の質問と、本当に入社する覚悟があるかどうかです。
最終面接はテクニックが通じない
大手企業であれば正直面接の達人たちが面接をする会社が多くないので、テクニックがないと通らない会社も多くあります。
しかし、最終面接の面接となるとテクニックは通用しません。自分が何故その会社を受けていて、どれくらい本気で入社したいと考えているのか。それを素直にきちんと伝える必要があります。
最終面接官は大体面接慣れしています。そのため、面接の雰囲気は基本的に世間話のような感じになります。
しかし、相手はあなたの回答をよく聞いています。そして、あなたの一挙手一投足をよく見ています。
テクニックで飾られたあなたではなく、素のあなたを見ることに長けているのです。
覚悟を伝えるには
覚悟を伝える一番の方法は、本当のことを素直に伝えることです。そして、覚悟を持つということはテクニックではできません。本当に入りたい【気持ち】と【行動】が伴っていれば自然と覚悟が伝わるのです。
総合広告代理店に入りたいと言っていた教え子がいます。
彼女はどの会社も順調に選考を進んでいました。しかし、10社近くの会社に最終選考で落ちました。
「なんで最終面接が通らないのかわかりません。覚悟と言われても、本気になれと言われてもよくわからないんです。」
その通りです。覚悟を持てと言われて覚悟を持てるのであれば誰も苦労しないでしょう。
第一志望の最終面接の日、ホームで電車を待っていると彼女から電話が架かってきました。
「江藤さん、合格しました!!ありがとうございました!本気って、ああいう気持ちのことを言うんですね!最終面接、自分が本気だった、覚悟を持っていたってよくわかりました!」
彼女が言うように、本気でその会社に入りたいと思わなければ内定を取ることはできません。取れたとしたらきっとその会社はあなたが辞めても大丈夫と考えて内定を出している会社でしょう。
最終面接はただの確認ではありません。
その会社に本当に入りたいのかどうか、本気で悩んで本気で受けましょう。
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