面接後の御礼メールは送らない?
御礼メールは送らなくてもOK
結論から言うと、面接後の御礼メールは送らなくても問題はありません。
一方で転職活動中の社会人の場合、約3割の人が面接後の御礼メールを送っているというデータもあります。始めて就職活動をする人の中には、御礼メールを送ることで「マナーを重んじている自分をアピールできる」と考えている方もいるかもしれませんが、それよりも「仕事で忙しい中、自分のために時間を割いてくれたことに感謝する」意味が強いです。だからこそ社会人を経験している転職活動中の人は、面接後に御礼メールを送ることが多いのかもしれません。
または以前から繋がりがあって、そのご縁で面接を組んでもらっていたり、面接以外でお世話になったことがある人には御礼メールを送るケースが多いです。
新卒の就活でも規模が小さい企業で、ある程度関係性のある人と面接をした場合や、インターンシップでお世話になった人と偶然面接で出会ったり、OB/OGの繋がりで面接を組んでもらった場合などは御礼メールを送るといいかもしれません。
御礼メールは選考結果にどのくらい影響をするのか
御礼メールを送ったからといって、面接での評価が上がったりはしません。面接などの選考会で企業が見たいのは、その人の人柄や能力、価値観が会社に合っているかという点です。御礼メールを受け取ることで「きちんとした子だな」という印象は受けるかもしれませんが、それだけのことです。
大切なのは御礼メールがあるかないかよりも、面接を通してどのくらい自分自身をアピールできたか、面接時のマナーやコミュニケーションがきちんとできていたかというところです。
面接の後に御礼メールは送らない方が無難!?
メールのマナーがわかっていないのに御礼メールを送ると、かえって印象が悪くなる可能性もあります。また緊張して面接ですべてを伝えられなかったからといって、長文のメールを面接後に送ることもマイナスのイメージになります。
御礼メールを送るのであれば、メールのマナーをきちんと抑えて作成しましょう。
【作成時の注意点】面接後に送る御礼メール
面接があったその日中に送ろう
御礼メールは、面接のあったその日中に送るようにしましょう。ただし企業の営業時間内に送ります。営業時間外に送ると、相手の立場に立って考えられていない印象になります。
もし面接が夕方~夜におこなわれた場合は、その日中に送ると夜遅くになってしまうため、翌日の午前中に送るのがベストです。
また翌日以降に御礼メールを送ると「本当に感謝しているのか」と思われますし、時間にルーズな印象を持たれてしまうため、その場合は御礼メールを送らないほうが良いでしょう。
面接官の名前がわからない・面接官が複数いる場合
メールアドレスはわかっていても、面接を担当した人の名前が分からない場合もあります。その際は「採用ご担当者様」の宛先で問題ありません。
また面接官が複数いた場合は、その中の1人に宛ててメールを送るか、連名で送る、もしくは「採用ご担当者様」と宛先をあえてざっくりとさせるのも1つの方法です。
【書き方講座】面接後の御礼メールの書き方
では、面接後に送る御礼メールの書き方を確認していきましょう。
①件名
件名は非常に重要です。
仕事を始めると毎日何十通のメールをさばいていくため、いかに件名を分かりやすく書き、どんな用件のメールなのか分かるようにするところがポイントです。
「何月何日」の「誰」の「面接の御礼メール」なのかを書きましょう。
例 件名:〇月〇日 採用面接の御礼(〇〇大学 △△)
件名:〇〇大学 △△ 【本日の採用面接の御礼】
②挨拶
メールの基本は「簡潔に」「わかりやすく」書くことです。そのため手紙のような「拝啓」や「前略」や「時候の挨拶」も必要ありません。
③宛先
名前がわからない場合は「採用ご担当者様」と書きましょう。氏名と一緒に所属する会社名や部署名も書きます。それぞれ省略はせずに、名刺をいただいていればそこに書かれた肩書まで記載します。「株式会社」も「(株)」と省略はしないように注意しましょう。
例 株式会社〇〇
人事部 新卒採用担当 〇〇様
④自己紹介
自己紹介とはいえ、大学名と名前を名乗るシンプルなものです。
例 お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。
⑤面接の御礼
御礼メールの用件である、面接の御礼を伝えます。
例 本日は面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
例 本日はご多忙の中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
⑥面接の感想や心境の変化など
御礼のみでも要件としては満たされますが、せっかくですから面接を通して何を感じたのかも書くと「面接をしながらそんなことを考えてくれていたんだな」と、採用担当者は感じます。特に最終面接に近づけば近づくほど、企業の理念などの話をする機会が増えていきます。
例 面接で〇〇様のお話を伺う中で、貴社の魅力や将来性をよく理解することができ、ますます貴社で働きたい気持ちが強くなりました。
例 〇〇様のお話をうかがい、あらためて貴社への志望度が高まりました。特に面接中に伺った「数字へのコミット」のお話が印象に強く残っています。
⑦結びの言葉
あらためて最後に御礼をいって結びます。忙しいことを考慮して、返信はいらない旨を伝えるとよりスマートです。
例 ご多忙かと思いますのでご返信には及びません。本日は誠にありがとうございました。
例 取り急ぎ面接の御礼を申し上げたく、メールをいたしました。
ご多忙かと存じますのでご返信は不要でございます。
本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。
⑧署名
ビジネスシーンではメールの最後に署名をつけて送ります。
一括で署名を入れられる設定があるため、それを用いて入れましょう。
例
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〇〇大学△△学部〇〇学科4年
(氏名)
Mail:000@000.jp
TEL:090-0000-0000
住所:東京都~・・・
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【例文】これを見れば一発で分かる!面接後の御礼メール
面接後の御礼メール
件名:〇月〇日 採用面接の御礼(〇〇大学 △△)
〇〇株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学の△△と申します。
本日はお忙しい中、面接のお時間をいただき
誠にありがとうございました。
面接で〇〇様のお話を伺う中で、貴社のこれからのビジョンがよく理解することができ
貴社で働きたい気持ちがますます強くなりました。
取り急ぎ、面接の御礼を申し上げたくメールをいたしました。
ご多忙かと存じますので、返信は不要でございます。
この度は貴重な機会をいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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〇〇大学△△学部〇〇学科4年
(氏名)
Mail:000@000.jp
TEL:090-0000-0000
住所:東京都~・・・
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選考通過後の御礼メール
面接後、企業から選考を通過した旨の連絡が届いた際の御礼メールです。
日程調整の返信が必要な場合は、その旨も書き、あわせて御礼の気持ちを伝えます。
返信はメールが届いたらすぐにおこないましょう。ただし、営業時間内に返信することをお忘れなく。
件名:〇〇大学△△ 【選考通過の御礼】
※日程調整がある場合
件名:【2次選考日程調整のお願い】〇〇大学 △△
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学の△△と申します。
この度は、選考通過のお知らせをいただきまして
誠にありがとうございました。
また次の機会をいただけて大変嬉しく思っております。
お忙しい中大変恐縮ではございますが
次回の選考でもどうぞよろしくお願いいたします。
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〇〇大学△△学部〇〇学科4年
(氏名)
Mail:000@000.jp
TEL:090-0000-0000
住所:東京都~・・・
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返信があった場合はどうするか?
企業から返信が届くことはあまり多くはありませんが、返信があった場合は下記の2種類が考えられます。
①今後は御礼メールは不要であるという内容のメール
②単純な御礼メールの返信メール
①の場合はそのあとの返信は必要ありません。加えて今後その企業で面接があった際も、御礼メールは送らなくて大丈夫です。
②の場合は内容をよく読んで、特に質問などがなければ「返信をしてくれたこと」に対して御礼をいうメールを送りましょう。基本的に自分発信のメールでやり取りを終わらせるようにするため、無視はよくありません。
もし次の選考日程の相談などがあれば、その内容の返信もしましょう。
まとめ
面接後の御礼メールについて解説してきましたが、いかがでしょうか。御礼メールは必ずしも送るべきものではなく、相手との関係性やタイミングを見ながら送ることがわかりましたね。御礼メールを送ることになった場合は、件名を分かりやすくすること、内容も簡潔に分かりやすく書くことが大切です。御礼メールを送ったことで、印象が悪くならないように、ポイントに気を付けながら作成してみてください。
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