公務員は民間より楽?
残念ながら、就職活動をするのが嫌で公務員を志望するという人が増えてきました。世間や先輩からは就職活動が大変だと言われ、親からは就職活動に関してプレッシャーを与えられ、キャリアセンターからはとにかくセミナーに出席しろと言われる。でもアルバイトもあるし、サークルも行きたいし、何より社会人になったら仕事をしなくてはならないのだからぎりぎりまで遊んで暮らしたい。。。
その結果、家で勉強できるし就職活動もしない公務員を選ぼうという人が増えてきているようです。さらに、民間企業への就職よりも公務員の方が楽して暮らせると考えている人が多いということは非常に残念です。
事務職は営業職より楽?
それだけではありません。営業職よりも事務職の方が楽だと思って就職活動をしている人もいます。
どの仕事が一番楽かというのは、正直わかりません。人にもよるからです。
しかし、1つだけ間違いなく言えるのは「どの仕事も大変であり、どの仕事にも意義がある」ということです。
民間企業より公務員の方が楽とは限らないし、サラリーマンより社長の方が人間として必ず優れているとは限らない。営業職よりも事務職の方がノルマなどによってかかるプレッシャーが少ないとも限りません。
特に営業職よりも事務職の方が楽であると考えている人が多いように見受けられます。それは民間企業より公務員の方が楽であると考える1つの原因にもなっているのではないかと思われます。
こんな事実を知っていますか?
社会問題の1つとして、日本は自殺者数が先進国の中で高いという問題があります。内閣府が公表している資料によると、日本の自殺者数は平成25年に27,283人、平成24年に27,858人、平成23年には30,651人が自ら命を断っています。
この中で職種別で「勤務問題」が理由で自殺者が多いのは1番が事務職で249人、2番が医療・保険従事者で112人、そして3番が外交員・セールスマンで102人となっています。
勤務問題には仕事の失敗・職場の人間関係・職場環境の変化・仕事疲れ・その他とありますが、事務職は仕事疲れが圧倒的に多く85人で、それに対して外交員・セールスマンは24人になっています。
どの仕事が楽かということを自分の先入観で選択することはこの資料を見る限り恐ろしいことだと思います。
「楽だから」ではなく「興味がある!」で仕事を選ぼう
しかしこれは事務職に就かない方がいいということではありません。
自分の「楽をしたい」という惰性によって職種を決めるのではなく、「こんな仕事がしたい!」という自分の意欲が比較的湧く仕事をこれから時間をかけて探していきましょう。
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