研究テーマ選択理由(200)

重要な淡水資源である地下水を、災害発生時に安全かつ有効に利用するためには、地下水の量的・質的特性に関する情報の蓄積と地下水汚染に対する帯水層の脆弱性の把握が必要となります。私が卒業研究のテーマを選んだ当時は、放射能汚染水の地下水や海水への漏洩が問題視され始めていた時期でした。卒業研究を通して震災からの復興活動の一端を担うことで、被災地の方々に貢献したいという思いから研究テーマを選択しました。

研究内容(300)

卒業研究では、福島大学や秋田大学などの様々な研究機関が共同で行った産業技術総合研究所の「地下水汚染リスク評価研究」というプロジェクトの一環として福島県広野町の地下水流動系を対象とした調査を実施し、調査地域に存在する地下水資源の水質特性と、東日本大震災に関連した地下水汚染の有無について検討しました。さらに、得られた地球化学的特性を示すデータに基づいて、多変量解析手法である主成分分析とクラスター分析

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