設問1 困難に向き合い、乗り越え、実現してきた経験を教えてください。(300字以内)

サクソフォン四重奏のメンバーとして出場した全日本アンサンブルコンテストで、金賞を受賞したことである。1年目は都大会まで進出したが、全国大会に出場できず敗退した。努力が認められなかった悔しさから、メンバーの士気は落ちていた。しかし、翌年に向けて「全国金賞」という目標を立て、悔しさをバネに再挑戦した。その際、メンバーに下記の提案をした。①演奏以前に「作曲者の意図をどのように表現するか」を議論し、目指す楽曲像を定める。②独特の和音の響きを合わせるために、曲中全ての和音を取り上げて合わせる。このように目標と戦略を決めたことで練習に打ち込むことができ、2年目は全日本で金賞を受賞することができた。

設問2 異なる価値観に影響を受けた経験を教えてください。(300字以内)

留学中の授業での経験である。留学当初はアメリカの授業について「相手を説得するために良い意見を言う必要がある」と考えており、それに拘るあまり発言をためらうことが多かった。しかし実際に授業に参加すると、多様な背景を持つ学生が集まる授業では、発言数は多いものの初歩的な質問も多かった。また、教授の「悪い質問はない。全ての発言は皆のためになる。」という言葉で、自分は誤解をしていたことに気付いた。初歩的な質問が多かった授業でも、回数を重ねる毎に議論の質が上がっていたのだ。クラスが変化していく様子を目の当たりにして「多様な意見を共有することの大切さ」を実感し、以降は自分の考えを積極的に発信するよう心がけた。

設問3 自ら学び考え、行動した経験を教えてください。(300字以内)

米国留学中、5人1組でベンチャー企業に対して戦略の提案を行う、というグループ課題があった。班員の士気は高かったが、それに反して議論は全く前進しなかった。議論を俯瞰してみると、班員の課題に対する理解が浅いことに気が付いた。各々の専攻分野を聞くと、機械工学と建築学であり、ビジネス専攻は班員の中で私だけだった。そこで、班員全員が課題への理解を深められるよう、3C分析や5フォース分析等を用いてクライアント企業の現状を分析し、解決すべき課題を明らかにした。すると、製品やサービスの提案では、ものづくりを学ぶ班員の力が発揮された。その結果、個々人では考えつかないような提案ができ、最終発表ではAの評価を得た。

設問4 他者を巻き込み、リーダーシップを発揮した経験を教えてください。(300字以内)

吹奏楽団で舞台演出を改革した。例年の演奏会のアンケート結果から、来場者満足度が70%と低いことが分かった。来場者の期待になんとしても応えたいと考え、演出方法を改革した。多くの来場者からステージの統一感の無さが指摘されていたため、「テーマに沿ったステージ作り」を提案した。これを実現するには、従来は分業体制をとっていた選曲班と舞台配置班に、演出班と共同で準備を行うよう説得する必要があった。アンケートを分析して課題を可視化することで団員からの理解を得られ、「ニューヨークのジャズクラブ」というテーマに沿って3班共同で準備をした。その結果ステージの総合プロデュースが可能となり、満足度は99%に上昇した。

設問5 三井住友海上を志望する理由を教えてください。(200字以内)

日本の既存産業の強化と、新産業の隆盛に貢献したいと考えて志望した。アメリカ留学やゼミ活動を通じて、日本の技術が海外で高く評価されていること、その一方で、それをビジネスへと発展させていくことが苦手であると感じた。損害保険という仕事を通じて海外進出を含めた日本企業の挑戦を支え、この課題を解決し、日本が国際競争力を取り戻すことに貢献したい。中でも特に、ASEAN地域で強みを発揮している御社を志望している。

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