新卒はボーナスを貰えるのか

“新卒はボーナスをもらえないのではないか”と心配に思う就活生は多いのではないでしょうか。
多くの企業は4月に入社した新卒社員にもボーナスを支給してくれます。
しかしながら、残念なことに新卒に対してボーナスを支払ってくれない会社もあります。

一般的な企業は、業績や勤務態度を評価する査定期間が設けられています。
通常、夏の査定が10月から3月にかけて、冬の査定が4月から9月にかけて行われます。企業によっては長い研修期間を設けていることもあるなど、入社1年目の夏時点ではまだ入社したばかりの新卒を未だ戦力として扱ってくれないところもあります。

こうしたことから、未だ戦力として不十分な新卒にはボーナスを支払うことは難しいと判断する会社もあれば、戦力として不十分であっても会社に入社してくれた以上、ボーナスを支払おうと考える会社もあるというのは少し納得できるかと思います。

民間企業の平均

一般的なボーナスの平均は多くの就活生は気になるところかと思います。

一般的にボーナスの支給額の平均は下記のように決まっています。
大企業:月の給与×2.5
中小企業:月の給与×1

大卒の新入社員の場合、夏に支払われるボーナスの平均が9万円、冬に支払われるボーナスの平均が23万円です。
先ほども申し上げましたように、夏のボーナスが冬のボーナスに比べて低くなっているのは、夏の時点では新卒社員を未だ戦力として扱っていない会社が多いことがあげられます。
新卒社員のボーナスが高くないのは仕方がないことと言えば仕方のないことなのかもしれません。

大手企業と公務員のボーナス比較

大手企業も民間企業も、ボーナスの査定期間・支給日は大体同じです。
気になる額のほうはどうなのかというと

大企業: 夏が75万、冬が85万。合計すると160万くらいです。
公務員: 夏が67万、冬が70万。合計すると140万くらいです。

公務員と聞くと給料はそこまで高くなく、どちらかというと安定して給料が支給されるイメージですが、こうやってみると意外にボーナス支給額は高いです。

業界ごとに見たボーナスの平均

ここまでボーナス支給額を民間企業、公務員・大手企業2つの軸で比較してきましたが、業界ごとにどのくらいが相場なのかも気になるところなのではないのでしょうか。

下記に紹介するのは、2019年に労務行政研究所が行った業界別のボーナスの平均支給額の調査結果です。
*当然、どの業界も年齢が高ければ高い程ボーナス支給額は多いでので平均年齢が記載されています。

まずは製造業からです。

業界(製造業) 平均支給金額 平均年齢 対前年同期比
自動車業 96万9363円 38.9歳 -1.0%
輸送用機器 87万8485円 39.3歳 -0.6%
ガラス・土石 87万7269円 37.0歳 2.1%
化学 82万5175円 37.5歳 -2.6%
ゴム 79万6115円 38.2歳 -0.2%
機械 77万1715円 37.5歳 3.0%
電気機器 75万7908円 38.5歳 0.4%
非鉄・金属 74万2380円 40.4歳 -7.2%
鉄鋼 73万4000円 39.4歳 1.8%
紙・パルプ 61万9307円 40.2歳 0.2%

次に非製造業の平均を紹介します。

業界(非製造業) 平均支給金額 平均年齢 対前年同期比
情報・通信 81万4000円 非公表 2.2%
建設 80万8611円 35.0歳 3.0%
電力 73万1333円 39.4歳 2.7%
サービス 68万6939円 41.4歳 2.5%
陸運 61万6356円 41.3歳 2.9%
商業 52万2516円 38.6歳 3.4%

ボーナスはどのように決まる?

では、ボーナスの支給額はどのように決まるのでしょうか?
”給料の〇〇か月分”と表記されているのが一般的ですが、これを総支給額ととらえる人がいるようです。

一般的にボーナスの支給額は
年功評価

所謂、年功序列です。年齢が上がると能力やスキル関係なく支給額が上がっていきます。
長く勤めれば給料が上がるので会社への帰属意識が高くなり、必然的に離職率が低くなります。

能力評価

年功評価とは異なり、年齢関係なく能力が高い社員が評価されます。能力が高い社員にとっては良い環境かもしれませんが、会社に長いこと貢献したとしても給与が上がることはないので帰属意識を考えるとあまり高くならないかもしれません。

職務評価

難易度の高い仕事、責任の高い仕事をしている人程給料が高くなる制度です。能力が高い人程、難しい仕事をすれば支給額が上がりますが、簡単な仕事をしても支給額が上がらないのが特徴です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。最近ではボーナスを支給しない企業も一定数いるのも事実です。社会人になってボーナスを貰えるのであれば、貰えるだけありがたいと感謝しましょう。
どうしても不満な場合は直属上司の更に上の人事の人などに相談してみるのもいいかもしれません。

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