OB訪問とは

「就活ではOB訪問が必要不可欠」だと、先輩や大学のキャリアセンターから聞いたことがあるかもしれませんが、そもそもOB訪問とはなにかについてきちんと理解できていない人もいるかと思います。OB訪問とは、自分が興味関心を抱いている企業で働く大学の先輩を訪問し、仕事内容や会社の雰囲気などを知ることで、業界・企業研究を深めていくことです。実際に働いている社員から話を聞くことで、書籍やインターネットなどからは知り得ることができない仕事の実情や現場の本音など、より細かな情報を収集することができます。OB訪問は以下の手順で基本的に進めていきます。

・志望する企業のOBを探す
・アポイントを取る(電話orメール)
・企業へ訪問する
・お礼をする(メールor手紙)

先ほども説明した通り、OBとは在学している大学の卒業生を指しています。そのため、大学のキャリアセンターからの紹介、所属ゼミや研究室、部活、サークルの先輩から探すのが一般的な方法です。さらにOB訪問とはなにかについて詳しく知りたい方は、以下の「OB(OG)訪問とは?就活でOB(OG)訪問が大切な理由とは」の記事をご覧ください。

(OB(OG)訪問とは?就活でOB(OG)訪問が大切な理由とは)

OB訪問とは

OB訪問の時期はいつがいいか

結論から言うと、OB訪問はなるべく早めに済ませておきましょう。例年OB訪問は本選考が始まる2~3ヶ月前がピークです。最低でもこの時期にはOB訪問を済ませておきたいところですが、早めに動くべき理由があります。まず、時期が遅いとアポを取るのが難しくなるからです。特に人気の企業は、OB訪問の依頼が集まりやすくなっており、アポが取れても多忙のため会えないなんて可能性も考えられます。また早い時期にOB訪問をすることで、企業に対する志望度が高いと判断してもらえることで、丁寧に対応してくれる可能性もあります。

なかにはOB訪問をすることで、他の社員や関連企業の方を紹介してくれる人もいます。ピーク時になると難しくなりますが、早めにOB訪問をすることで他の人を紹介してもらえる可能性は高くなります。OB訪問は一人より二人、二人より三人と、より多くの社員から話を聞いておくことで、ネットには掲載されていない情報を多く収集することができます。時期を早めることで情報収集もしやすくなり、ライバルとの差をつけることができます。

さらにOB訪問の時期について詳しく知りたい方は、以下の「OB訪問の時期はいつが適切?3年生の3月からだと遅いって噂は本当?」の記事をご覧ください。

(OB訪問の時期はいつが適切?3年生の3月からだと遅いって噂は本当?)

OB訪問の時期はいつがいいか

OB訪問の服装とは

OB訪問はスーツを着ていくのが無難です。会社以外の場所で会うケースもあり、オフィシャルの場ではないとなると、私服でもいいのではないかと考えるかもしれません。しかし、OBやOGは貴重な時間を割いて会ってくれるので、そのことへの礼儀は必要です。就活で着用する、ベーシックなリクルートスーツであれば問題ありません。志望する企業の雰囲気に関係なく、シンプルを意識して、清潔感のある服装をしましょう。ただし、私服で来てくださいといわれた場合は、それに従ってください。とは言っても、派手な服装や濃い化粧でOB訪問をするのではなく、TPOに合わせた服装で臨みましょう。

また、OB訪問は多くの場合が冬の寒い時期に行いますが、その際に気を付けておきたいマナーがコートの扱い方です。外で待ち合わせする以外は、必ずコートは脱いでおきましょう。どれだけ企業に対する熱意があったとしても、服装次第では悪いイメージを与えてしまうこともあります。服装にも十分に気を遣って、OB訪問を充実させてくださいね。

OB訪問の服装についてさらに詳しく知りたい方は、以下の「OB訪問はどんな服装で行けばいいの?夏でもスーツじゃないといけないの?」の記事をご覧ください。

(OB訪問はどんな服装で行けばいいの?夏でもスーツじゃないといけないの?)

OB訪問の服装とは

OB訪問におけるメールについて

OB訪問の相手は、あなたにとって馴染みのある方かもしれませんが、忙しい時間の合間を空けて会ってくれていることを忘れないようにしましょう。「仲の良い先輩だから」と甘えるのではなく、OB訪問で送るメールはビジネスマナーを踏まえたものしましょう。以下がビジネスメールの構成になります。

・件名
・宛名
・挨拶
・自己紹介
・本文
・署名

社会人は1日に何通ものメールに対応しているため、一目でどんな内容なのか分かるような件名を付けるのはもちろんのこと、用件は簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。また、依頼メールで自己紹介をする際は、どのような経緯で相手の連絡先を知ったのかを記載することを忘れずにしましょう。自己紹介もなしに突然OB訪問をしたいとだけメールが送られてきても、返信してもらえる確率は大きく下がります。そして先輩から返信をもらったら、OB訪問の可否に関係なく必ず返信をしましょう。仮にOB訪問を断られてしまったとしても、返信してくれたことへの感謝の気持ちを伝えることを忘れずにしましょう。

OB訪問におけるメールについてさらに詳しく知りたい方は、以下の「【OB訪問のメール】押さえておきたいマナーと書き方」の記事をご覧ください。

(【OB訪問のメール】押さえておきたいマナーと書き方)

OB訪問におけるメールについて

OB訪問の質問ならこれだ!

はじめてのOB訪問では、なにを質問するべきなのかわからない学生もいると思います。そもそも、OBは貴重な時間を割いてあなたに会ってくれていますので、その場で思いついた質問ばかりをするのは時間を無駄にしてしまう可能性があり、OBに対しても失礼です。そのため事前にいくつか聞いておきたい質問は用意しておきましょう。

どのような質問をすれば良いのかを考える前に、まずはOB訪問から何を得たいのかを考えることが重要です。OB訪問では具体的には以下の4つを得ることができます。

・具体的な仕事内容
・社内の雰囲気
・仕事以外のプライベートに関して
・就活の進め方に関する相談

OB訪問の所要時間は平均で1~2時間程度です。できるだけ多くのことを質問したいところですが、ひとつの質問に対して深く掘り下げていくことを考えると、質問数は10~15個前後が限界です。特に聞きたいことは何なのか、自分が疑問に思っていることの中から厳選してください。ただし、調べればわかるような質問や企業にとってデリケートな質問は避けるようにしましょう。

OB訪問の質問がまだあまりイメージできない人は、以下の「【質問例多数】OB訪問ではどんな質問をすればいい?事前準備や注意点まとめ」の記事をご覧ください。

(【質問例多数】OB訪問ではどんな質問をすればいい?事前準備や注意点まとめ)

OB訪問の質問ならこれだ!

OB訪問のお礼で気をつけるべきポイント

OB訪問に対応してもらったら、必ずお礼をするようにしてください。その場で感謝の気持ちを伝えることはもちろん、OB訪問後に手紙やメールを送ることも忘れないようにしましょう。多忙な身でありながら時間を割いてくれたことに対して感謝を伝えるのは、社会人として最低限のマナーです。また、OB訪問のお礼メールは早めに送ることも大切です。メールは24時間以内に返信するのが原則なので、OB訪問の時点では社会人としての習慣を身に付けておくと良いでしょう。また、相手の熱が冷めないうちにお礼をするという意味でも、早めのメールの返信は欠かせません。メールを受け取った相手も、対応が早ければ、あなたに対して好印象を持ってくれるはずです。そして忘れてはいけないことが、就活が終わった際の報告メールです。OB訪問を行なった企業に入社することがなくとも、OB訪問を通して生まれたご縁は社会人になっても大切に育んでいきましょう。

OB訪問でのお礼についてさらに詳しく知りたい人は、以下の「OB訪問のお礼をする際に押さえておきたいポイントとは?」の記事をご覧ください。

(OB訪問のお礼をする際に押さえておきたいポイントとは?)

OB訪問のお礼で気をつけるべきポイント

まとめ

OB訪問をしたからと言って、必ずしもその企業から内定がもらえるとは限りません。しかしそれでも、実際に現場で働いているOBからの話を聞くことで、社会人として自分が働いている姿をイメージしやすくなります。しかしOBはすでに社会人です。OB訪問を有意義なものにするためにも、最低限のマナーは守るようにしましょう。

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