自己PRで「負けず嫌い」をアピールするときは気をつけよう!
負けず嫌いをアピールするとき、「負けず嫌い」という言葉が頑固・気が強いなどのニュアンスで受け止められてしまわないように注意が必要です。この点への配慮が不足していると、周囲との協調性が無いと判断されてしまう可能性もあります。
自分が本当に伝えたいニュアンスを的確に表現するには、負けず嫌いを別の言葉に置き換えるという方法もあります。
・最後まで諦めない
・失敗を必ず次に活かすことができる
・何がいけないのか、冷静に分析できる
・目標に向かって地道に努力を続けられる
負けず嫌いという言葉1つでも、多くの意味を含んでいることがわかります。
自分がアピールしたいポイントを噛み砕いて、相手にしっかりと伝わる自己PRを意識しましょう!
自己PRを通して企業が知りたい内容
自分の自己PR文が、企業が求めているものにきちんとマッチできているか、心配になったことは無いでしょうか。そんな心配を払拭するには、企業が知りたいと思っていることを、こちらが事前に把握しておくと良く必要があります。ここでは、自己PRで企業が知りたいと思っている3つのポイントを見てみましょう。
入社後にどれだけ熱意を持って働いてくれるか
自己PRは、私はあなたの会社で働きたいという熱意がある!という思いをアピールする場です。企業は、内定を出した人に確実に入社して欲しいと考えています。せっかく内定を出したのに辞退されてしまうと、予定していた採用人数が足りずに人員不足が発生してしまう可能性もあります。
また、入社後に目標・熱意を持って仕事に取り組んで貰えるのかという不安も企業にはあります。あなたが採用する側だったとき、第一志望の企業に入れず仕方なく希望しましたという人物と、この会社で働きたい!という人、どちらを採用したいと思う得るでしょうか。自己PRでは、自分が熱意を持っていることをしっかりとアピールしていきましょう。
企業文化に合っているか
Q、そもそも企業文化って?
A、企業内で働く社員同士の間にある、仕事を進めていく上での「価値観」のことです。どこに重きを置いて仕事をするか?というものでもあります。
・成果主義or年功序列
・トップダウンorボトムアップ
・個々重視orチームワーク重視
など、部署によって異なることもあります。
企業文化に合わせた自己PRをするのも大切なポイントです。
例えば、チームワークを活かした仕事がメインの企業に対して、いくら自分個人の能力をアピールしても意味がない場合もあります。自分たちと仕事をしていく上で、問題なくやっていけるのか、そういった視点でも見られているのが自己PRの場面なのです。
活躍できる人材かどうか
志望者が持っている素質から、活躍できる人材かどうかも採用担当者は見ています。
企業にとって有益な働きをしてくれる人材を、1人でも多く獲得したいと考えているでしょう。自己PRでは、志望者の中でも自分は活躍できる見込みがある、とアピールしておきましょう。
印象に残る効果的な自己PRをする方法
自己PRを一生懸命にしたのに、実際に企業が求めているものと、見当違いになってしまっては意味がありません。採用担当者の目に留まり、好印象を残すためにはどんな点に注意すればいいのか、3つの要点をおさえておきましょう。どんな内容の自己PRにでも活用できるポイントなので、ぜひ覚えておいてください。
①具体的なエピソードとともに話す
自己PRをするときに、具体的なエピソードトークは欠かせない要素の1つです。
重要なのは「具体的」であること。ここで1つ例を見てみましょう。
▼具体性に欠ける例
「アルバイトをしていた時に、売上に貢献できた。」
これだけでは、どんな貢献をして、どんな結果が得られたのかが伝わりません。
では、ここに具体的なエピソードを追加してみましょう。
▼具体的なエピソードを追加した例
「アルバイトをしていた時に、毎日おすすめメニューをお客様に提案したところ、売上が前年から10%アップするようになった。その後、アルバイトのマニュアルに追加されるようになった。」
具体的なエピソードを追加するだけで、どんなアルバイトをしていてどんな風に貢献したのかまで、しっかり伝わることが分かります。このように、具体的なエピソードを盛り込むことで、自分の言いたいことが客観的に相手に伝わる文面になります。
②結果なにを成し遂げたのかを伝える
エピソードトークの中で、何を成し遂げることができたのかを明確に伝えるのもポイントです。特に成し遂げて自分が何を得られたのか、どんな資質が役立ったのか、という点まで深掘りできれば、よりアピールしたい長所にスポットを当てた自己PRになるでしょう。
③入社後の活かし方について触れる
自分の持っている長所がこのように役立って、このような結果に結びついた、という所で終わらないようにしましょう。その経験で得られたスキルや資質が、入社後どのように活かして貢献していけるか、まで伝える必要があります。そうしなければ、企業が求めている人材にマッチしている、とアピールする力が弱く感じることもあるからです。
【例文】NGな負けず嫌いの自己PR
自己PRの重要なポイントが分かったところで、いきなり自分で作成するのは難しい……そう思う方も多いでしょう。ここからは、実際に例文を比較して要点を分かりやすく見てみましょう。まずはNG例文から確認し、どこがNGなのか是非考えながら読んでみてください。
【例文】ただの頑固者と捉えられてしまう自己PR
「私の長所は、負けず嫌いなところです。
特にテストでは学年のTOP10に入る目標を立て、小学生の頃からずっと努力してきました。夜寝る前や朝に、必ず予習復習を欠かさずするようにし、友人に遊びに誘われても断ることもありました。高校生の時、中間テストでずっと順位を競っていたライバルに負けてしまったので、期末テストでは必ず勝とうと必死で勉強しました。先生には単語をもっと暗記すれば苦手科目が克服できると言われましたが、自分のやってきた勉強法を信じて得意な科目を集中的に勉強しました。その結果、得意科目で学年1位を取ることができました。
この経験のように、自分の努力が必ず報われると信じて目標に向かって突き進む事で、貴社に貢献したいと考えています。」
【例文】具体的になにを成し遂げたのかが不明な自己PR
「私の長所は、毎日こつこつと努力を続けられる、最後まで諦めないところです。
高校生の頃、吹奏楽部に所属しており、フルートのパートリーダーを任されていました。あまり人の先頭に立って引っ張ることは得意ではありませんでしたが、他のパートリーダーの人達の良いところを取り入れ、パートメンバーの意見をしっかりと聞くように努めました。このような努力を地道に続けた結果、メンバーからの信頼を得ることができ、練習中にもよく相談を受けるほど頼りにされるようになりました。この経験を通して得た、最後まで地道に努力を続けられるという資質を活かし、貴社でも売上目標を明確に立てて貢献したいと考えています。」
▼NG例 どこがいけなかったのか
・人の意見に耳を傾けないのは、チームワークを乱す人物だと捉えられる可能性もある
・成し遂げた結果どうなったのか、具体的な例示がないので説得力が低い
【例文】効果的な負けず嫌いの自己PR
自己PRで負けず嫌いをアピールする上で大切なポイントは、負けないためにどんな努力をしているのか、という点です。努力過程や工夫していることを具体的に話すことで説得力がアップするからです。ここでは、効果的にアピールするための例文を紹介しますので、NG例と比較してみましょう。
【例文】「負けず嫌い」を向上心という言葉に変えた自己PR
「私の長所は、向上心があるところです。
特にテストでは学年のTOP10に入る目標を立て、小学生の頃からずっと努力してきました。夜寝る前や朝に、必ず予習復習を欠かさずするようにしました。高校生の時、中間テストでずっと順位を競っていたライバルに負けてしまったので、期末テストでは必ず勝とうと必死で勉強しました。
先生から単語をもっと暗記すれば苦手科目が克服できるとアドバイスを受け、自分のやってきた勉強法に組み込んでやり方を改善しました。その結果、得意科目だけでなく苦手科目でもライバルに勝つことができました。そこで満足せずにさらに努力を続け、ついに学年1位を取るまでになりました。この経験のように、目標達成のために柔軟にやり方を見直しながら努力し、達成後も新たな目標を定め、常に向上心を持って貴社に貢献したいと考えています。」
【例文】泣けず嫌いを具体的なエピソードとともに話す自己PR
「私の長所は負けず嫌いであることです。大学時代はテニスサークルに所属しており、サークル活動とアルバイトのかけもちで、学業と両立させられずに成績が振るわない時期がありました。原因は時間配分がうまくできていない点だと思い、スケジュール帳を独自に作成しました。それぞれに集中する時間と休息時間などを細かく定め、その通りに行動するようにしたところ学年10位以内の成績を取れるようになっただけでなく、サークルで出た大会でもベスト4に入ることができました。
最初から完璧にこなせず、失敗することもあると思います。それでも私は、自分の長所である負けず嫌いをフルに活用して、より目標達成に向けて効率的な方法を常に考えながら、企画チームのサポートができる存在を目指し、努力を続けたいと思っています。」
【例文】成し遂げたことについて触れる自己PR
「私の長所は、毎日こつこつと努力を続けられる、最後まで諦めない負けず嫌いなところです。
高校生の頃、吹奏楽部に所属しており、フルートのパートリーダーを任されていました。あまり人の先頭に立って引っ張ることは得意ではありませんでしたが、他のパートリーダーの人達の良いところを取り入れ、パートメンバーの意見をしっかりと聞くように努め、週に1度ミーティングで意思疎通を図るようにしました。このような努力を地道に続けた結果、メンバー間の信頼関係を築くことができ、全パートの中で一番の演奏ができるようになりました。そしてついに、メインパートの演奏を任された大会で金賞を取ることができました。この経験を通して得た、最後まで地道に努力を続けられるという資質を活かし、貴社でも売上目標を明確に立てて地道に営業を続けることで、貢献したいと考えています。」
【例文】入社後の活かし方について触れている自己PR
「私は負けず嫌いで、大学生の頃は特にファッションの流行を人より先取りせずにはいられない性格でした。単純にファッション誌を読むだけでなく、アルバイトで貯めたお金で日本流行色協会の部会員に入会し、いち早くトレンドカラーの情報を入手することで、次の年の流行を先読みできるようにまでなりました。その能力を活かし、大学のミスコンに出場した友人の衣装を担当したところ、彼女の魅力を存分に引き立てた点も評価され、見事第2位と衣装特別賞を獲得することができました。その経験から、私の負けず嫌いな性格は、人を喜ばせ、魅力を最大限に引き出すことにやりがいを感じているからだと感じました。この資質を活かし、貴社での企画立案において常に先取りと、人の魅力を最大限に引き出せる商品作りを心がけ、活躍していきたいと考えています。」
まとめ
何が言いたいのか分からなくなる人は、長所・経験・結果・活かし方など、それぞれのブロックごとにまずは文章を組み立ててみるのもおすすめです。どんな長所であれ、志望している企業の求める人材に自分はマッチしている、この企業で働きたい!そんな熱意が伝わることを意識して、ぜひ素敵な自己PRを作ってみてください。
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