文系の仕事の特徴

まずは、文系の仕事の主な特徴を押さえておきましょう。文学部や経済学部、法学部などを含む文系は、専門職に就くことの多い理系とは違った特徴があります。

【選べる仕事が豊富】

文系の仕事の特徴としては、まず第一に「選択できる仕事の種類が多い」ということです。理系の場合は、大学の専攻で就職する分野も決まるケースが多いですが、文系の場合は大学の専攻が職種に直結しない場合が多いため、仕事選びの幅が広いのが特徴です。自分の性格や強み、適正を考慮しながら、さまざまな分野から職種を選択するとよいでしょう。

【ポテンシャルが重視される】

文系は本人のポテンシャルが重視されるのも特徴です。理系の場合は大学で具体的に学んできた内容から、採用基準に見合っているかどうかをチェックされることが多いですが、文系は学生本人の資質や企業への思い入れ、学生時代の活動などが参考にされる傾向にあります。

当然、分野によっては専門知識が求められる場合もありますが、知識やスキルがないことを前提に採用活動を行っている企業は少なくありません。必死に実績作りをしたり、資格を取得したりする学生もいますが、面接では本人の資質や性格に注目される場合が多いことも覚えておきましょう。

文系の仕事の特徴

文系におすすめの仕事

では、上記の特徴を踏まえて、文系におすすめの仕事をいくつか挙げてみます。

【文章力や語学力を活かす仕事】

文系では、英語をはじめとした外国語を学ぶ人は多いはずです。訪日外国人の増加に伴って語学力が必要な仕事の重要性が増しているため、語学力に強みをもっている人は、それを活かした職業に就くのも選択肢に入れてみましょう。

また、自分で文章を書いたり、本を読んだりするのが得意な人も多いので、文章力や読解力を活かす仕事も良いかもしれません。文章を書く仕事としては、出版社や新聞社をはじめとした活字メディアの記者などが挙げられます。

【金融や法律の仕事】

金融や法律に関する仕事も文系の領域です。金融は理系分野の学生に向いている領域もありますが、文系向けの仕事も多くあります。銀行員や証券会社のアナリスト、身近なところではファイナンシャルプランナーなども該当します。

また、法律の仕事は専門性が高く、弁護士や司法書士など資格が必要な仕事も多いのが特徴です。難易度は高めですが、資格を活かして安定した仕事に就きたい人にはおすすめです。法学部の学生が目指すケースが一般的ですが、学部に関係なく、努力次第で誰もが目指せる領域でもあります。

【心のケアや文化の発信をする仕事】

近年は職場の人間関係の問題や、いわゆるパワハラ・モラハラなどで心を病んでしまう人が増えています。そういった人の心をケアする仕事が注目を集めており、心理カウンセラーや臨床心理士、あるいは企業に勤務して、社員のメンタルの改善を行う産業カウンセラーなどの人気が高くなっているようです。

臨床心理士は指定の大学院を修了し、資格を取得しなければ名乗ることができませんが、資格試験の門戸が広く開かれているものもあるので、興味がある人は調べてみましょう。

また、音楽大学や美術大学などの出身者の場合は、自分の専攻を活かして文化の発信に携わる職業に就く道もあります。主な就職先としては、劇場関係やメディア関係、出版社などが挙げられます。

文系におすすめの仕事

文系の主な職種

続いて、文系の代表的な職種を紹介します。文系でも理系のような技術職や研究職に就く人もいますが、一般的には以下のような仕事が文系の職種と言われています。

【コミュニケーションがカギ 営業や事務】

企業の営業職や事務職は、文系の就職先として一般的です。営業職は企業の提供している商品・サービスを売り込むのが仕事で、どんな業界の企業でも共通しています。

一方、事務職の方は営業事務や人事、経理など、さまざまな職種があります。当然、仕事の内容も職種で変わってきますが、デスクワークが中心の仕事である点は変わりません。内勤の仕事が多いので、パソコンスキルは必須と言えるでしょう。

また、顧客と接する機会の多い営業職ではコミュニケーションがカギなのは当然ですが、事務職でも電話対応や部門間の調整など、基本的なコミュニケーション能力が求められるケースが多いです。

【得意分野を活かせる 企画や管理部門】

企画職とは企業の抱える課題を解決するために、実施すべき企画を考え、実行するのが仕事です。宣伝職やマーケティング職と兼ねている企業も多いです。市場の調査や分析も行うため、データ解析が得意な人に向いており、顧客の動向を把握する洞察力も必要とされます。

管理部門は総務や人事職のことで、企業が日常業務を円滑に行えるようにサポートするのが役割です。入社段階では特別な知識やスキルが求められることは少ないですが、法務部や財務部門などは、法学部や経済学部の知識が活かせるケースもあるでしょう。

【資格の必要な保育士や司法書士】

保育士や司法書士など、その仕事に就くために資格が必要な仕事もあります。特に、上記のように法律関係の仕事は資格が必要な職種が多く、税理士や社会保険労務士なども資格を取らなければ名乗ることができません。学生の段階で資格を取得している人もいるでしょう。専門性が高い分、収入も安定している職種が多い傾向にあります。

文系の主な職種

文系に人気の業界

文系に人気の業界もチェックしてみましょう。時代によって人気の業界・業種は変わってきますが、以下の業界は安定した人気があるようです。競争率も高いので、志望する人はしっかりと準備しておきましょう。

【マスコミ】

テレビ局や出版社などのマスコミ業界は、常に人気の業界です。文系はもちろん、人によっては理系でも志望する人は少なくありません。テレビ番組の制作に携わる仕事やアナウンサー、新聞記者や雑誌のライターなども人気職です。

政治学科や経済学科の出身者の場合、政治ライターや経済記者を志望するケースもあります。人気の業界だけあって、基本的に競争率が高い職種がほとんどです。

【金融機関】

銀行や証券会社などの金融業界も、文系の学生に人気です。専門的な業務で社会的な信用があり、年収も高い傾向にあるため、一般的に安定した職種だと思われているようです。

特に、三菱UFJ銀行や野村証券などは根強い人気があり、外資系ではゴールドマン・サックスやメリルリンチ、モルガンスタンレーなどの投資銀行が、優秀な学生の希望就職先として知られています。経営学部や経済学部の学生に人気ですが、文学部の学生でも志望する人が多い業界のようです。

【総合商社】

食品や衣類などをはじめとして、数多くの商品を扱う総合商社も安定して人気のある業界です。海外出張が多い職種もあるため、海外で働きたい人が志望するケースも少なくありません。仕事の範囲も多種多様で年収も高めです。

特に、日本を代表する五大商社(伊藤忠商事・三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅)は理系の学生からも人気はありますが、採用される割合は文系の学生の方が多い傾向があります。商社ごとに特色があるため、事前に志望企業の分析やOB訪問などをしっかりとやっておきましょう。

文系に人気の業界

文系に人気の企業

文系に人気のある代表的な企業を紹介しておきます。人気企業はどんな業界にもありますが、以下の3社は、昔から学生に高い人気を誇る企業として有名です。

【JTBグループ】

旅行好きな学生に安定した人気があるのが、国内最大手の旅行会社であるJTBグループです。海外旅行の企画や斡旋などのサービスが主流で、特に文系の志望者が多い傾向にあり、人気の企業ランキングで常にトップ3には入っているようです。

新型コロナウイルスの拡大により、中心となる旅行事業には先行きに不透明感もありますが、グループ全体ではメディア販売事業やWeb事業、BTM事業なども手掛けています。知名度や仕事の魅力において、日本の中でトップレベルの企業と言えるでしょう。

【全日本空輸】

航空業界の代表企業である全日本空輸(ANA)も、文系の学生にとても人気があります。総合職はもちろんですが、特にパイロットやキャビンアテンダント(CA)は人気で、毎年かなりの競争率になっているようです。

典型的なグローバル企業なので、高い英語力が求められる職種も多いです。志望する人は事前にしっかりと準備をしておきましょう。人気のパイロットとキャビンアテンダントの他にも、グローバルスタッフ職として事務職や技術職も採用枠があります。

【伊藤忠商事】

伊藤忠商事は日本の総合商社の中でも知名度が高く、常に人気ランキングのベスト10には入ってくる大企業です。世界60カ国以上に拠点を持っており、食品や化学品、金属類、エネルギーから情報に至るまで、多種多様な品物を扱っています。

平均年収は1500万円を超えると言われており、福利厚生も充実していると評判のようです。さまざまな職種があるので、志望する人はどんな仕事に従事したいのか明確にしておきましょう。

文系に人気の企業

自分に合った仕事を見つけよう

文系向けの職種や人気の業界・企業を紹介しました。理系に比べて文系は職種の選択肢が多いため、学生のうちに自分の強みや特性をできるだけ把握しておきましょう。

特に文系はポテンシャルで採用される機会が多いため、強みを発揮できる職種だと有利になります。人気の企業は競争率が高いので、事前にどれほど準備をしてきたかで内定率が変わってくるでしょう。自己分析や業界分析、OB訪問など、基本的なことを積み重ねることが重要です。

大学で学んだことを活かすのも大事ですが、子供の頃からやりたかった仕事にチャレンジするのもよいかもしれません。後悔のないように、自分に合った仕事を見つけましょう。

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