就活生の好感度はスーツの着こなしで決まる

面接は第一印象が選考結果に大きく影響します。リクルートスーツの着こなしが就活を左右するといっても過言ではありません。見た目で不快感を与えないために、基本的な対策を解説します。

【見た目は第一印象に直結する】

人の第一印象は3~5秒で決まるという研究結果があります。メラビアンの法則と呼ばれ、人は初対面の人間を判断するとき、話の内容より容姿や服装を重視しがちです。

就活の面接に当てはめると、ドアを開けて部屋に入ったときには面接官に判断されている、と考えられるでしょう。最初に悪い印象を与えると挽回が難しくなるため、見た目に大きく影響する服装は極めて重要です。

基本的なことですが、服はサイズの合うものを選んでください。シワや汚れ、臭いに気を付けて清潔感を保つのも大切です。ベルトやネクタイなど服以外のアイテムも、全体のバランスを考えて選択しましょう。

【選考結果を左右することも】

大手企業の中には、面接の時間が短い上に即日で合否の連絡を行う企業があります。こういった会社を受けた場合、面接官が就活生をじっくりと判断する時間が少ないため、見た目の印象が選考結果を大きく左右します。

第一印象に与える影響は見た目より低いとはいえ、声の質や大きさなど聴覚情報も決して軽視できません。特に営業や販売など対面の機会が多い仕事では、ハキハキとした話し方や、やる気や誠意を伝える態度も重要になります。

就活生の好感度はスーツの着こなしで決まる

面接官が注目する三つの身だしなみポイント

面接で重要な役割を果たすリクルートスーツですが、身だしなみの面で好印象につながる三つの注意点があります。それぞれ解説していきましょう。

【清潔感があるか】

面接での服装は清潔感が大切です。ジャケットやパンツ・シャツ・ネクタイ・靴・かばんだけでなく髪型、女性ならメイクも含めて、面接官に不快感を持たれないよう留意しましょう。

服が汚れているのは論外ですが、サイズが合っておらずシワになっている、ネクタイの結び目が緩んでいる、といった乱れも大きなマイナスになります。スーツを清潔な状態に保つなら、夏は2週間に1回、冬は1シーズンに1回はクリーニングに出すのが理想的です。

就活で着る服は自分を主張するファッションではなく、身だしなみと考えます。相手に嫌な印象を与えないことが最重要なので、面接前に入念にチェックしてください。

【サイズが合っているか】

同じスーツでも、着る人の体格や体型に合っているかで印象がまるで変わります。自分より大きいサイズを着てしまうとダボッとしたシルエットになり、鈍臭い雰囲気になりかねません。

例えば男性のジャケットなら、肩幅や胸回り・胴回り・袖・着丈・背中から見た状態をチェックするのが重要です。あくまで全体のバランスを見てサイズ感を測っていきます。

特に「スーツは肩で着る」という言葉があるように、ジャケットの肩幅がサイズ感に大きく影響します。着た状態で肩と袖の縫い合わせ部分をつまめる程度が理想的なフィット感です。他の部位もベストなサイズ感がありますので、試着のときに店員といっしょに確認するのが良いでしょう。

【全体のバランスが取れているか】

ファッションセンスが重視されがちなアパレル業界でもない限り、面接官は服装のアイテム一つひとつをチェックしているわけではありません。あくまで全体のバランスを見て、違和感がないかがポイントです。

例えばスーツや靴は黒でまとめているのに、ネクタイが妙に派手な色だったり、腕時計がギラギラしたデザインだったりするとバランスが崩れ、そこだけ悪目立ちしてしまいます。女性なら口紅や付けまつ毛などにも気を配りましょう。

面接官が注目する三つの身だしなみポイント

面接にふさわしいリクルートスーツの選び方

面接官に不快感を与えないリクルートスーツはどんなタイプがふさわしいのでしょうか。ここでは色や光沢、模様について押さえるべき点を説明します。

【色は黒がベター。紺とグレーもOK】

リクルートスーツはこの色、という明確な定義はありませんが、基本的には黒・紺・グレーの3色です。1990年代までは濃紺やダークグレーが一般的でしたが、2000年代になって黒が主流になっています。

就活生の7割が黒を選んでいるデータもあり、無難な選択として最適です。ブラックスーツは冠婚葬祭にも使えるため、新たに買う必要がなく出費を抑えられるのも学生に好まれる理由でしょう。

かつての定番色だった紺ももちろんOKです。紺は爽やかで誠実な印象を与えます。銀行や公務員など堅い業界は、黒より紺の方がベターです。グレーも知的で落ち着いた雰囲気を演出でき、堅めの業界でなければ着用しても問題はありません。

【無地で光沢なしが無難】

ストライプなどの模様についてですが、できれば避けた方が良いでしょう。アパレル業界や広告業界など、比較的基準が緩めの業界なら多少のストライプは問題ないですが、それでも目立ちすぎる柄はNGです。

光沢についても基本的にはなしを選びます。艶のある光沢感はパーティーなど華やかな場面には合いますが、就職活動にはふさわしくありません。悪目立ちの原因になり、面接官に好印象を与える可能性は低くなります。

光沢のないスーツを選ぶ際も、あまり重苦しい漆黒は礼服のように見えるので、標準的な黒にするのがポイントです。

【シャツは白無地で】

スーツと同様に必須のシャツですが、色や柄については「白無地」の一択です。色以外で選択に悩む襟の形についても、おすすめのタイプは決まっています。

男性用シャツの襟はレギュラーカラー・ワイドカラー・カッタウェイ・ボタンダウンと大きく4種類ありますが、就活ではレギュラーカラーもしくはワイドカラーが最適です。ここで冒険をする必要はなく、無難な襟の形を選んでください。

女性のブラウスも基本的には白無地ですが、業界によっては薄いピンクやブルーなど色付きがOKの場合もあります。うまくコーディネートすれば知的さや華やかさを出せますが、どの程度の色まで大丈夫なのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。

面接にふさわしいリクルートスーツの選び方

スーツの着用マナー 男性編

男性用のスーツはデザインやスタイル以外に、着用時のマナーがあります。面接でも影響の大きい三つのポイントについて解説していきましょう。

【一番下のボタンは留めない】

男性用スーツの着こなしで重要なのが「一番下のボタンは留めない」というルールです。アンダーボタンマナーと呼ばれますが、もともと最下部のボタンは、着用時のスタイルをよく見せるために付けられた飾りになります。

具体的には2つボタンスーツなら、ボタンを留めるのは上のみ、3つボタンスーツなら上と中央のみボタンを留めてください。3つボタン段返りタイプなら、中央のボタンのみ留めるのが正しいスタイルです。

最下部のボタンを留めないのは立っているときのマナーであり、椅子などに座る場合は「ボタンを全て開ける」のが正しいルールになります。ただし面接では、業界によってはボタンを外すとだらしない印象を与える可能性があるため、留めたままでも問題はないでしょう。

【しつけ糸を切るのを忘れない】

新品のスーツはジャケットのベントや、パンツのヒップ部分に糸が縫い付けられている場合があります。この糸は「しつけ糸」と呼ばれ、スーツの型崩れを防ぐのが目的ですが、着用時に全て切って取り除くのが正解です。

特にベントは動きやすさのために設けられているため、しつけ糸を切らないと着用時に動きにくくなってしまいます。ポケット部分にしつけ糸が縫われていて、手や物を入れられない場合もありますが、これも全て切った方が良いでしょう。

【袖口からシャツを1.5cmのぞかせる】

ジャケットの袖口は長すぎても短すぎてもいけません。理想は袖口から下のシャツが1.5cmほど見えるくらいの袖丈です。面接時は座っているときの方が多いため、座って腕を曲げている姿勢で丁度良い長さになるよう調節します。

袖口からシャツが見えるのがマナーで求められるため、半袖シャツは絶対にNGです。就活の季節は気温がだんだん上がる時期なので薄着をしたくなりがちですが、面接ではスーツの下に必ず長袖シャツを着用しましょう。

ただし志望企業がクールビズを奨励しており、面接で半袖シャツを許可している場合は問題ありません。不明な場合はメールなどで企業に問い合わせてみてください。

スーツの着用マナー 男性編

スーツの着用マナー 女性編

男性用と違いスカートやパンツが選べるなど、女性のリクルートスーツならではのマナーがあります。気になるスカートの丈やボタンの留め方について説明しましょう。

【パンツスーツ・スカートどちらでもOK】

面接に望む際、服装はパンツかスカートか迷う人も多いかと思いますが、大前提としてどちらでもOKです。ただし服装そのものに優劣はなくても、面接官に与える印象は明確に異なります。

パンツスーツはフットワークが軽く、アクティブに仕事をこなす雰囲気を出すのに最適です。女性らしさよりバリバリ働くキャリアウーマンの印象を与えるので、男性が多く働く業界を目指す人に向いています。

スカートは見た目の通り、女性らしい柔らかさや清楚さをアピールできるでしょう。就活生らしく、フレッシュで若々しい印象も持ってもらえますし、スカートを選ぶ就活生は多いので無難な選択といえます。

【スカート丈は座った状態でチェック】

丈が短すぎるスカートは良くないですが、逆に長すぎるのもマイナスイメージです。長いスカートはどこか鈍そうな雰囲気になりがちですし、仕事ができる印象を与えにくくなります。

どの程度の長さが適切かですが、座った状態で膝上5cmになるくらいがベストです。そのためには立った状態で膝が隠れるほどの長さを選びます。これより短いスカートだと座ったときにスカートが上がり、膝上10cmほど足が見えてしまうでしょう。

もちろん人それぞれ背丈が異なるので、自分の身長に合った長さのスカートを選びつつ、場合によっては丈をベストな長さに調節するのが理想的です。

【女性はボタンを全て留める】

女性のスーツはボタンを全て留めるのがマナーです。デザイン的にも、女性向けのスーツはボタンを留めた状態が最も良いシルエットになるよう作られています。

男性のスーツは立っているときは一番下のボタンを外したり、座ったときは全て開けたりと状況によってルールが変化しますが、女性の場合は「いつでも全て留めておく」と覚えておきましょう。

ただしバストが大きい人の場合、ボタンを留めると窮屈に見えてしまう可能性もあります。スーツを選ぶ際は必ず試着し、全てのボタンを留めた状態できつそうに見えないかしっかりと確認することが大切です。

スーツの着用マナー 女性編

面接に適したスーツで好印象を与えよう

人間は第一印象を見た目で判断しがちなため、面接においてリクルートスーツはとても重要です。きちんとサイズを合わせ、シワや汚れのない清潔感ある服装を心掛けましょう。面接官もスーツの着こなしやマナーは必ずチェックしています。

男性の場合、スーツの色は黒で光沢やストライプのない生地を選びます。中のシャツも白無地以外はNGと考えてください。女性はパンツスーツかスカートどちらでも問題ないですが、スカートは丈の長さが重要です。座ったときに膝上5cmくらいになるよう調整します。

面接でのファッションは、自己主張よりも相手に不快感を与えない身だしなみの意識が大切です。きちんとルールを守りつつ、自分に合った服装で本番に臨みましょう。

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