企業が面接で将来の夢を聞く理由とは?

面接官側は、将来の夢=自社で叶えたい目標だと想定して質問しています。絶対に受けている会社を踏み台にするような夢を語ってはいけません。

①夢が自社の企業理念や事業内容に合っているか

 企業が就活生に将来の夢を聞く理由は「その夢は自社の企業理念や事業内容に合っており、自社で叶えられることなのか」を判断するためです。「将来の夢」が選考を受けている企業で叶えられそうにない場合や、企業理念や事業内容と合っていない場合は、入社後にミスマッチを起こす恐れや早期離職に繋がることもあります。そういった事態を避けるため、事前に応募者の将来の夢を確認しておく企業は多いです。
 どれほどインパクトのある将来の夢でも、その会社で叶えることができる夢でなければ意味がありません。もし将来の夢が企業の企業理念や事業内容に合っていなければ企業からも「その夢を叶えることができる会社へ行ったほうがいいのでは?」といった感想をもたれてしまいます。その企業でなければ叶えられない夢、つまり企業が掲げる理念や事業内容に沿った夢でなければいけません。

②キャリア設計が具体的かどうか

企業側は将来の夢を聞いた時、ただ夢の内容だけではなく「その夢を叶えるために具体的なビジョンを考えているか」というところを重視しています。仕事における将来の夢までのビジョンとは「キャリア設計」のことで、企業は就活生が夢を叶えるために具体的なビジョンをもっているかどうかを、将来の夢という名目で確認しています。具体的なビジョンがあると、入社意欲が高いという印象を与えることができますが、将来の夢や具体的なビジョンが明確に持っている学生は少ないのが現実です。重要なのは、たとえ漠然とした夢であっても、自分自身で目標を立て、それを叶えるために進んでいけるのかということです。将来の夢という質問を受けた際は、この点を踏まえて回答しましょう。

企業が面接で将来の夢を聞く理由とは?

【こんな回答はNG!】絶対に答えてはいけない夢

「将来の夢は何ですか?」という質問に対して無言は良くないですが、何でもかんでも夢を話してもいけません。将来の夢を持つことは素敵なことですが、就活の面接の際に答えてはいけない将来の夢がいくつかあります。4点ございますので、ご紹介していきます。

①自社の利益と無縁なプライベートな夢

「◯歳までに結婚したい」「子どもがいる幸せな家庭を築きたい」
「マイホームを建てる」「世界一周旅行に出掛ける」など
仕事と関連の低い夢は避けましょう。プライベートな夢だけを答えても、企業側はあなた自身が自社で活躍する将来をイメージできません。あくまでも「ビジネス視点」での夢を伝えましょう。

②抽象的な夢

「仕事を通じて世界の人を幸せにしたい」「世の中を良くしたい」など
これは抽象的すぎて、「夢」とはいえません。その企業でなければならない理由や、具体的なアプローチ方法が分かりにくいため、評価に繋がりにくくなってしまいます。

③独立関連の夢

「将来的には独立したい」などの夢もNGです。一見するとポジティブで、モチベーションが高い人材である印象があるかもしれませんが、企業にとっては、長く働いてくれる人材を求めているため「将来的には退職されてしまう」「就職をただの通過点として捉えている」といったマイナスな印象を持たれる可能性があります。のちのち退職が想像させる独立関連の夢は話さない方が良いでしょう。
 しかし、社員の大多数が転職を経験している外資系企業の場合など、起業などの夢は肯定的に捉えられることがあります。企業によっては、プラスとなることもあり、必ずしもマイナスではありませんので、自身が目指す企業の特色に応じて使い分けましょう。

④「夢はない」はNG

特にこれといった将来の夢はない方でも正直にないと答えるのはやめましょう。将来の夢がない=仕事をするにあたって「計画出来ない」「目標がない」「出世意欲がない」「やる気がない」などの印象を持たれてしまいます。将来の夢がある社員は、仕事を教えていく上でもやる気を見せ、教え甲斐があります。企業の発展には個々のスキルアップが必要となっていきます。しかし、将来の夢がない社員はつまり今後の目標がないと思われ、仕事においてスキルアップする意欲が無いと判断されてしまいます。企業側も、スキルアップする意欲のある人材を育成する事に、重きを置いています。今後の夢や目標を話しし、仕事に対しての姿勢をアピールして、好印象を持たれるようにしましょう。将来の夢が決まっていない方やまだ見つかっていない方は、自己分析をもう一度やり直し、自分のやりたいことを探してみましょう。

【こんな回答はNG!】絶対に答えてはいけない夢

面接で将来の夢を聞かれたときの答え方

最後に将来の夢を聞かれた時の良い答え方について3点ございますので、ご説明いたします。

①結論から先に

初めに「私の夢は○○です」と結論から話します。説明から入ってしまうと、本当に伝えたいことが伝わりにくく、相手の興味が薄れてしまうこともあるため注意しましょう。

②理由を話す

結論を答えたら、次に「なぜその夢を持ったのか」を説明しましょう。「理由」を伝えることによって、夢の納得感を高めることができ、あなたの考えの深さを伝えることにも繋がりますます。
また具体的にその会社の経営方針と一致した「その会社の仕事で成し遂げたいこと」を「将来の夢」として答えると、その企業へあなたの入社意欲が伝わります。先ほど述べたように会社の経営方針とかけ離れた「将来の夢」をアピールしても、逆に「ミスマッチ」と感じ、マイナス評価になります。会社の経営方針を理解して、その経営方針と大枠で一致した「将来の夢」を説明してください。

③その夢をどうやって叶えるのか

理由を伝えた後は、その夢の叶え方や、叶えるための「明確な手段と努力」が必要になります。夢のためにやっている努力を伝えれば、夢にかけるあなたの本気度が伝わります。具体的な実現方法を伝えることで、面接官から「なるほど。口先だけの夢ではなく、しっかりと手段まで考えているんだな。」として評価されます。より具体的にその企業でしか叶うことが出来ないような夢を答えると他の就活生との差別化をすることができます。

面接で将来の夢を聞かれたときの答え方

まとめ

今回は面接時に企業が将来の夢を聞く理由や、NGな将来の夢、良い答え方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
面接で聞かれる将来の夢というのは決して甘美なものではないです。日本人らしいいやらしい聞き方をしてくる典型的な例ですね。将来の夢とは入社したら達成したいことです。つまり、会社のことをよく研究しないと答えられません。企業研究は必須ですのでしっかりと対策をして面談に挑みましょう!

まとめ
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