【例付き】面接での短所の回答例とNG例

面接官が何を評価しているのかわからない…面接で短所を聞かれる理由とは？

面接では必ずと言っていいほど、長所・短所を質問されます。長所と短所を聞くことによって、あなたがどんな人柄を備えているのかを知りたいと面接官は考えています。短所を伝えるとマイナスなイメージを与えてしまうと不安になるかもしれませんが、面接官は欠点を探っているわけではありません。面接官がどんな意図で短所を聞いているのかが分かれば、短所も答えやすくなります。

自己分析の深堀り度合

面接官は短所を聞くことを通じて、あなたがどの程度自己分析を行い、どの程度あなた自身を理解しているかをチェックしています。
その時にポイントとなるのが、自己分析で自分自身を客観視した上で、自分なりに課題を持って短所と向き合っているかどうかです。面接で短所を質問された際は、これらのこともセットで答えることが大切です。短所をどう改善しようと努力しているかを伝えることで「入社後も努力し、成長できる人」という印象を与えることができます。

ミスマッチを防ぐため

社風や雰囲気に合わない会社に入社してしまうと、入社後にギャップが生じてしまい、早期退社につながる可能性があります。企業は新入社員になるべく長く働いてもらいたいため、入社後のミスマッチを減らしたいという意図もあります。
たとえば、「積極性」を重視する企業の面接で、短所に「心配性で自分から進んで行動できない」と回答した場合、その企業にマッチしているとは面接官は判断しないでしょう。

何を伝える？短所を答える際のポイント

単純に短所を伝えるだけではアピールにはなりません。自分の短所を改善する姿勢を通じて、自己アピールを狙いましょう。

短所→エピソード→改善策

まず初めに結論から話しましょう。
例えば、短所が２つあるのであれば、その2つを先に伝えます。次に、1つずつエピソードを含めて具体的な説明を加えましょう。
最後が1番重要なポイントです。その短所をどう改善できるのか・改善していくのかを確実に伝えましょう。しっかりと自分の短所に向き合っていて、それを改善する姿勢が伝われば、正直な短所を話してもマイナスの印象を持たれることはありません。話は長すぎても伝わりにくくダラダラと話していることになり、あまり良いことが無いので、全体の長さは2分前後で話し終わるようにまとめましょう。

短所を長所に

例えば「優柔不断」という短所は言い換えると、「思慮深い」という長所になります。「負けず嫌い」＝「向上心が強い」、「理屈っぽい」＝「論理的」など、長所と短所は実は表裏一体の関係にあることが多々あります。短所を短所として終わらせるのではなく、ポジティブな表現で言い換えることで、マイナスイメージを与えずにすむかと思います。
例)「言い換えれば」を使い、ポジティブに活かしていることをアピールする
私の短所は「優柔不断」な点ですが、この短所を活かすために、熟考をすることで最適な答えが出せるように日々意識しています。

せっかち？優柔不断？あなたの短所は？短所の回答例

ここからは、面接においての短所の具体的な回答例を紹介します。面接官が短所を聞く意図を考慮して参考にしてみてください。

心配性

短所は心配性な点です。ゼミで今後の方針を決める際にも、自分の意見を「これはダメかもしれない」と否定してなかなか意見が出せませんでした。あらゆる選択肢を考えないと気が済まないため、時間がかかりすぎることが私の欠点だと考えています。現在は自分の頭の中で否定をせず、多くの選択肢や案を共有することでこの短所を改善しようとしています。

緊張しがち

私は過度な緊張をしてしまうことが多いです。プレゼンテーションスキルについての大学の講義の際には、緊張で頭が真っ白になってしまいました。練習無しで本番に臨むという回だったのですが、私が大勢の人の前に立つ際には練習が必要であると痛感しました。人前に立つ際に緊張をしないために、現在はプレゼン前に最低でも5回の練習をするようにしています。

優柔不断

優柔不断なことから、意見や結論を出す際に時間がかかりすぎてしまうことが私の短所です。大学でのグループディスカッションを行った際に、私が意見を決められずに規定時間を超えてしまったことがありました。また、私がディスカッションのリーダーを務めた際には、メンバーが考えた意見がどれも魅力的だと感じて、結論を出すことが出来ませんでした。この経験から、私は時間制限を自分の中で設けることと、優先順位を決めることで決断を素早く下すことを意識しています。

せっかち

私はせっかちなことから、細かい部分を見逃してしまうことがあります。カフェのアルバイト中も、自分が担当している料理を早く出そうとするあまり、工程を1つ飛ばしてしまいました。この経験から、急いでいる際にも1呼吸置いて自分の作業内容を見直すことを意識し始めました。現在では、細かいミスをすることも無くなり、改善出来始めていると実感しています。

短所のNG例

社会人としての短所

「遅刻が多い」「約束を守れない」「人とコミュニケーションをとるのが嫌い」など、社会人として問題視されるような短所は当然ながらNGです。
企業の信用を落とす、損害やトラブルにつながりそうな短所は、採用することにリスクがあると見なされる可能性があります。それらを短所と自覚しているのであれば、入社後に会社に迷惑をかけないよう、早い段階で改善する努力をしましょう。

仕事と関係のない短所

面接で伝える短所は、なるべく仕事にかかわるものを選びましょう。「料理ができない」「歩くのが遅い」というようなあまり仕事にかかわらない内容だと、質問の意図を分かっていない、コミュニケーション能力に問題があるといった印象を与えてしまいます。

短所は無いです！ありません！

どんな人にも短所はあります。「短所はありません」という回答は自己分析ができてないという印象を与えてしまう可能性があるため避けましょう。
短所を伝えることは上記のポジティブな意味もあるため、短所ナシはNGです。

面接での短所もアピール項目！

面接での短所の答え方について解説してきましたが、いかがでしたか。短所を答える際は、長所ともとらえられるような表現を交えて面接官に伝えるようにしましょう。さらに、短所を改善するために何をしているのか、そしてその学びを入社後にどのように活かすことが出来るのかまできちんと伝えることが大切です。