内定式とは?
内定式とは、企業が内々定を出した学生に対して、正式に内定を通知する式典のことです。経団連が定めたルールによって、10月1日以降にしか正式な内定通知を出すことができません。なお、「内定」とは、一般的に学生が企業から「採用通知」を受け取り、「内定承諾書」を提出することによって相互に意思確認をし、労働契約が成立した状態のことを言います。
内定式はいつ?
内定式は先述の通り、正式な内定を通知するための式典なので、基本的に10月以降、多くの企業は10月1日に行うことが多いです。
企業によってはもっと遅くなることもあるのですが、いずれにせよ、企業側から連絡が来るので心配する必要はありません。
内定式の目的は?
①入社意志の最終確認
内定者に対し、内定証書の授与や内定承諾の提出を求め、入社意志を確認します
②企業理解を深める
社長や役員から、企業理念や事業内容、社風などを聞くことにより、企業への理解を深めることができます。また、内定者へのメッセージを聞くことにより、自分への期待を感じられ、モチベーションを高める効果も期待できます。
③内定者同士の絆を深める
内定者たちは同期として、今後一緒に切磋琢磨していく仲間になります。
内定式は、内定者同士が入社前に顔をあわせる貴重な機会です。内定者同士のつながりを強固にするプログラムは、絆を深めるのに効果的でしょう。
④内定者の不安を取り除く
学生は内定が決まった後も、「きちんと働けるのか」「どんな人と働くのか」など、不安に思うことがたくさんあります。内定式にはそのような不安を取り除く目的もあります。

内定式のプログラム(内容)は?
内定式のプログラム(内容)は企業によって違いますが、共通している点が多いです。よく行われる内容について紹介します。
①内定書(採用通知書)授与
内定書を授与することが内定式の最大の目的になります。新卒入社予定の中から1名選出された人が代表して社長や役員から採用通知書をもらうことが一般的です。これによって、正式に採用することが決まるので、内定式の最初のプログラムになることが多いです。
②社長や役員からの挨拶
社長や役員が直接内定者とコミュニケーションをとれる数少ない機会ですので、内定者に対して、奮起を促すようなメッセージを発信して、内定者のモチベーションを上げることが重要です。会社の規模によって違いますが、社長・役員・人事部長から話をするケースが多いです。
内定者は、社長や役員が話す、会社の経営理念や経営方針、今後のビジョンについて、内定者へ向けたメッセージなどに真摯に耳を傾け、心にしっかり刻むようにしましょう。
③先輩社員との交流
内定者懇親会と一緒に行うケースも多いですが、先輩社員との交流会をするケースも少なくありません。この場合、先輩社員は内定者に「こんな先輩になりたい」「こんなにいい会社なんだ」と感じられるような人材が参加しています。内定者にとっては、実際の仕事のアドバイスを受けるチャンスです。社内人脈を作るきっかけにもなりますので、積極的に交流しましょう。
④内定者懇親会
内定者懇親会も、内定者の定番のコンテンツです。多くの内定者は内定者懇親会を楽しみに参加していると思います。社長や役員の挨拶から、先輩たちの話を聞いて、内定者一人ひとりのモチベーションも相互に上がっていきます。絆も生まれ始めて、ここで仲良くなれた内定者たちは入社意欲が非常に強くなっていくことでしょう。

内定式の服装・髪色は?
内定式は、就活が終わり、最後の大学生活を自由に楽しんでいる時期に行われます。髪色や髪型で自由におしゃれを表現している学生も多くいらっしゃると思います。では、内定式では、そのままで行っていいのでしょうか?
内定式の服装はリクルートスーツが無難
内定式の服装は特に指定がなければ、リクルートスーツが無難でしょう。「服装自由」や「私服可」と案内されている場合にも、スーツで行って問題ありません。私服で参加したい場合は、キレイ目のオフィスカジュアルを選び、社会人として清潔感を与えるような印象になるよう、心がけるといいでしょう。
内定式の髪色・髪型は会社の雰囲気に合わせよう
近年、髪色や見た目に関して、個性を尊重するような風潮になってきています。面接の時は黒髪であっても、入社式ではそこまで厳しくはありません。ただ、そこは会社の雰囲気に合わせる必要があるでしょう。まだ働くわけではないので自由とはいえ、内定式の意義を考えて、礼儀として、あまりに派手すぎる髪色や髪型は自重するようにしましょう。

内定式の持ち物は?
内定式には何をもっていけばいいのでしょうか。基本的に、内定式の案内に書いてあるものを持っていけば問題ありません。今回は、指定がない場合も、持って行ったほうがいいものを紹介します。
筆記用具
内定式で書類に何か書く場合や何かメモしないといけないことがあるかもしれません。スマートフォンにメモするのは、目上の方が集まる場ではふさわしくありません。
メモ帳
筆記用具と同じく、紙のメモのほうが印象がいいです。
印鑑
印鑑が必要な場合は必ず案内に書いてあると思いますが、書類を内定承諾書をその場で出す場合などは印鑑が必要になります。
A4ファイル
もらった書類にファイルがついていない場合は、持参しないと書類がクシャクシャになってしまいます。

内定式は欠席してもいいの?
冠婚葬祭、重度の体調不良、大切な授業とかぶった場合など、やむを得ない事情により内定式に参加できない場合は、欠席もできます。
ただ、内々定者のほぼ全員が出席すると見込まれている内定式を欠席するには、正当な理由が必要です。欠席がきまった際は、できるだけ早めに、できれば電話で連絡をするようにしましょう。

まとめ
内定式について、全貌を紹介しました。内定式は会社にとっても、内定者にとっても、非常に意義のある式典です。あくまで社会人の入口だということを忘れずに、規律をもって参加しましょう。
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