そもそもエントリーシート(ES)とは?

ESとはエントリーシートの略で、企業が新卒採用に用いる選考書類のことです。
基本的な項目は共通ですが、企業によって記載の内容が異なる部分もあります。
選考を受けるには、まず企業の配布しているエントリーシート(ES)ESを入手して、定められている期日までに提出する必要があります。
エントリーシート(ES)が内定までの最初の関門になるので、就職活動において無視することのできない大事な要素です。
 

エントリーシート(ES)の役割

エントリーシート(ES)の役割として
1.面接に進めるかどうかの書類選考
2.面接の際に参照される資料
という2つが挙げられます。
 

エントリーシート(ES)と履歴書の違い

エントリーシート(ES)と履歴書の違いをあなたは具体的に説明出来ますか?
エントリーシート(ES)は採用フローのみで使用されます。
一方で、履歴書は公的な書類であるため、入社後も破棄されずにそのまま保存されます。
基本的にweb上でエントリーシート(ES)を提出する際には、エントリーシート(ES)上部であなたのプロフィールを入力することになり、履歴書が不要になる場合がほとんどです。

エントリーシート(ES)で企業が見ているポイント

続いてエントリーシート(ES)であなたを評価する際に、採用担当者や人事が見ているポイントや項目をご紹介していきます。
客観的に見た能力
これはあなたが今までの学生生活で培ってきたあなたのスペックを意味します。
例えば、学歴、資格、経験・実績、インターンの参加経験・実績などです。
履歴書で評価されることや、エントリーシート(ES)冒頭のプロフィール欄で評価されることがあります。
文章作成能力
次に、文章作成能力や情報伝達能力です。ビジネスの世界に足を踏み入れるのですから、基本的な文章が書けないようでは話になりません。
文体や敬語表現、端的な文章で相手に意図を伝えることなどをエントリーシート(ES)内の文章で評価されています。
志望動機系
企業とのマッチング
入社に対する熱意
志望理由の内容
をチェックしています。
自己PR系
あなたの強み・長所・能力が入社後に活かされそうかどうか
社風・企業風土に合っているかどうか
をチェックしています。

エントリーシート(ES)書き方 【基礎チェックリスト】

初めてエントリーシート(ES)を書く場合、何から手を付けて良いか分からない人がほとんどだと思います。
まずは最低限の項目をチェックリストで確認していきましょう。

1.日付
郵送・メールの場合は投函もしくは送信した日付、持参する場合は、面接やイベントに持参する日付を記入しましょう。

2.住所
市区町村からではなく都道府県から記入しましょう。
マンションに居住中の場合は、部屋番号だけでなくマンション名も明記しましょう。

3.学歴
学歴は中学卒業以降を記入しましょう。
また、略字は使用せずに高校は高等学校など正式名称で書くのがマナーです。
年号は西暦・和暦のどちらでも問題ありませんがエントリーシート内で統一しましょう。

4. 写真
エントリーシート(ES)を書き間違えた場合に備え、写真の貼付は最後にしておきましょう。
ただし、貼り忘れには気を付けてください。
写真が剥がれる場合もあるので、裏面には学校名氏名を必ず記入しましょう。

5.自己PR・志望動機
結論を最初に記入しましょう。
結論を最初に伝えることで、まず何を言いたいのかが読み手に明確に伝わります。
読み手の気持ちになって文章を考えてみましょう。

エントリーシート(ES)の書き方【よくある項目】

エントリーシート(ES)エントリーシートでは、学生の基本的な情報の他に、その学生の能力や魅力を知ろうとしています。エントリーシート(ES)エントリーシートで聞かれる主な質問には、次の質問があります。

 

志望動機

①将来的に何を成し遂げたいのか・そのビジョン
②①をしたいと考えたきっかけ・理由
③なぜ他業界や同業他社ではないのか
④入社したら何をしたいのか
この4つを考え、志望動機に記入していけば志望動機は完成します。
 

自己PR

①あなたの強み
②強みを発揮した経験・具体的なストーリー
③②から学んだ・得た結果
④学びや経験を入社後にどのように活かそうと考えているのか
 

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

①何に取り組んだのか
②なぜ取り組んだのか
③どのような目標で取り組み、どのような困難や課題があったのか
④取り組みの結果はどうだったのか
⑤あなたの性格や長所はどのように活かされたのか
⑥その経験から何を学んだのか
 

企業特有の項目

こちらの項目は各企業の特色が色濃く反映される項目になります。
例えば食品メーカーであれば、「自社の商品の中で、友人におすすめしたい商品はなんですか。また、その商品の改善点を3つ挙げてください。」
といったように、業界・企業ごとに異なる質問がエントリーシート(ES)の後半にあることが多いです。

1. 長所や特徴
「自己PR」「学生時代に特に力をいれたこと」など、学生の能力に関する質問です。
どんな力があり、どう活かしたいと思っているか。企業とマッチしているかが問われています。

2. 志望動機
志望動機は必ず問われます。熱意や知識、そしてなぜ志望するのかを問われています。
その企業でなければいけない理由を伝え、根拠を示しましょう。
他社や他業種でも該当するような内容ではなく具体性のあるエピソードなどがあると説得力が増します。

エントリーシート(ES)の書き方【よくある項目】

エントリーシート(ES)の書き方 【ポイント】

 

①書く内容を絞る

例えば自己PRで強みを発揮した経験が複数あったとしましょう。
もしそれらのエピソードに少しずつ触れていたら、エピソードの詳細がわからず採用担当者に何も伝わりません。
あなたの中で一番有力かつアピールしたいと考えているエピソードを1つだけ取り上げるようにしましょう。
 

②具体的かつ端的に

エピソードや状況説明などは具体的に深ぼって書くようにしましょう。
塩梅が難しいのですが、字数制限もありますので要点を押さえて分かりやすく端的に書くように心がけてください。
 

③企業の立場で考える

あなたの学生時代の経験をエントリーシート(ES)にただ書くだけではエントリーシート回答としては不十分です。
あなたが入社後にどのようにその経験や長所を活かすのかという、企業や採用担当者が知りたいことを意識して書くようにしましょう。
 

④文体に注意

当たり前かもしれませんが、敬語表現と文体には気を付けましょう。
「です・ます」と「だ・である」といった語尾が混在することは絶対に避けてください。
自分は大丈夫と思ってたくさんのエントリーシートを書いていると、いつのまに文体が混在しているということもありますので注意してください。

エントリーシート(ES)の書き方 【ポイント】

エントリーシート(ES)の書き方 【例文】

エントリーシート(ES)の頻出項目に絞って例文をご紹介します。
何も思いつかない、書くことがないといった方は是非参考にしてみてください。

志望動機

私が貴社を志望した理由は、「社会に存在するインフラをより向上させて、人々のQOLを上げる」ために貴社のインフラ開発が重要だと考えたためです。
私はインフラ管理の事業を行っている企業で半年間のインターンを行いました。設備の点検や刷新を行っている最中は、設備に不具合がないかどうかにしか気を配っていませんでした。ですが、会社で行っていた住民アンケートを見ると、インフラ設備が管理されていることへの感謝がつづられており私はこの仕事を通して生活を支えたいと考えました。
このインフラを通じてQOLを上げるためには、開発の時点から関わるのがベストだと考え、貴社の業務に携わりたいと考えたのが志望のきっかけです。

自己PR

(結論)私の強みは成果を貪欲に求め、行動する姿勢です。

(結論に至る理由)その根拠として、学生時代のベンチャー企業でインターンとして行った営業の経験があります。

(理由に至る具体例)私は自分を鍛えたいと思い、飛び込み営業をするベンチャーにインターンとして参加しました。最初は何もノウハウがなく、成績も上がりませんでした。

しかし、効率が悪ければ量でカバーしなければならないと考え、先輩社員の2倍の量、企業に飛び込みを行いました。単純に2倍をこなすことはできなかったので、日々の見積もり等の事務作業をエクセルでマクロを組み、半自動化することで2倍回るための時間を捻出しました。数をこなすことで、効率も徐々にあがり、最終的には学生ながらトップ営業になることができました。

(結論再び)このように諦めず成果のために積極的に動くことのできる行動力が私の強みです。貴社での営業業務でも、この強みを活かして成果を挙げたいと考えております。

ガクチカ

私が学生時代に力を入れたことは、アルバイト中の集客活動です。私は人見知りで、なかなか初対面の方を上手くコミュニケーションを取ることができないのですが、それを克服したいと考え、接客と集客両方の経験ができる飲食店でのアルバイトを始めました。集客を始めた当初は、歩いている方に声をかけることも上手く出来ずに初日集客数0人という結果でした。私はこの問題を別の強みを活かしつつ、声をかけることも並行することで解決しました。デザインの趣味があったため、目を惹くチラシを作成し、チラシを見てくれた方に声をかけることで声かけのハードルが下がって集客数が徐々に伸びていきました。現在では人見知りも克服でき、店舗での集客数がトップになりました。
この経験から、挑戦すれば出来ないことはないと学びました。この学びを貴社での業務中に壁にぶち当たった際にも発揮して、貴社の事業拡大に貢献したいと考えています。

まとめ

エントリーシート(ES)は企業と学生を繋ぐ最初の一歩です。基本や要点を把握して自分の魅力を最大限に伝えられるように準備していきましょう。
例文を参考に、結論と理由、それらを指し示す具体的なエピソードなど、自分にしか書けない内容を意識すれば、自ずと良いエントリーシート(ES)になるはずです。

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