クレペリン検査とは?

クレペリン検査とは、適性検査の一種で、足し算を繰り返すことで計算した値を時間内に記入していく検査です。メインは1桁の足し算をひたすら繰り返すもので、例えば、「358」とある場合「83」といった具合に、隣り合った数字の和の下1桁を記入していきます。

何を見ているのか

クレペリン検査では、どのようなことを見ているのでしょうか。詳しい内容を紹介していきます。

・計算量

1分間でどれだけの計算ができたのかなど、計算量を評価する際に、クレペリン検査が実施されます。単純な足し算を行う計算処理なので、問題自体はそれほど難しくありません。

理想としては、行の半分程度を埋めることができれば、適正検査として問題ないとされています。

全ての行を埋めることは難しいので、クレペリン検査で全部埋めることができなくても、落ち込むことはありません。

・正答率

クレペリン検査で、計算量が多いだけでは意味がありません。どれくらい正確に問題が解けているのかも重要視されます。行の間隔が狭いことから、上下の数字を一緒に計算するといった間違いも多いので、回答する際には十分注意しましょう。

・作業曲線

作業曲線と呼ばれる、計算を完了した後に、各行の末端の数字を全て結んだ時に現れる曲線を適正検査として見ている傾向があります。

序盤は計算量が多いものの、中盤には集中力が切れてしまい、計算量が減少したなど、傾向を見ることができるのです。

その作業曲線によって、適正検査の評価に当てはまることがあり、一般的な場合はU字型となることが多いのが特徴になります。

受験で注意すべきポイント

就活においてクレペリン検査を行う場合、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。

・手が疲れる

クレペリン検査は、制限時間内にたくさんの計算を実施する必要があることから、かなり手が疲れてしまいます。その影響で、計算が遅れてしまうといったことも考えられるので、ある程度、鉛筆やペンを持つ力加減はイメージしておいた方がいいかもしれません。

・消しゴムは使用できない

通常の適性検査などでは、間違えた場合は消しゴムなどで消すことができます。しかしクレペリンは、消しゴムを使用することができません。

間違えた場合には上から斜線を書いて訂正する必要があります。消しゴムで消すと、監督者から注意されることもあるので、注意が必要です。

・鉛筆は数本用意する

クレペリン検査の制限時間内に計算するのは、少しの時間でもタイムロスになります。そのため、鉛筆が折れたり、落ちたことも考えて、数本用意しておくことが大切です。

・行や失敗を気にしない

計算に集中していると、1つ下の行ではなく、別の行に書いてしまうこともあります。その場合は、無視して計算することも大切です。

クレペリン検査では、そういったミスが多くなりがちなので、それよりも早く計算する必要があります。

受験で注意すべきポイント

試験への臨み方について

就活の場合、様々な適性検査が実施されることがあり、その中にクレペリン検査を求める企業があるかもしれません。その時に、対応を間違えないように、試験への臨み方を理解しておくことが大切です。

大切なのは、計算する量が多くなるので、少しでも早く回答していくといった気持ちになります。

早く解くということを第一に考え、素早い回答をクレペリン検査は求めており、企業も早く判断できる人材を求めている傾向にあるでしょう。

また多少のミスも気にしないことが大切です。学校のテストなどでは、間違いよりも正しい回答を行うことを求められますが、クレペリン検査はより早い計算が重要視されるので、少しのミスは無視する方が賢明です。

当日、どのような問題がくるか不安という方は、検査の対策法がインターネットで検索することができます。傾向だけでも把握することができるので、一度検索して模擬試験として実践してみるといいでしょう。

試験への臨み方について

まとめ

就活の適性検査の一つであるクレペリン検査は、計算能力の早さや正確さを求める検査になります。より早く計算することで、評価を上げるきっかけにすることができるでしょう。

多少のミスよりも、制限時間内により多くの問題を解くことが大切なので、事前に傾向を把握しておくことが大切です。

適正検査を受ける際の注意点としては、些細な時間のロスも検査では不利になってしまうので、鉛筆の替えなど、用意できるものは準備しておくようにしましょう。

クレペリン検査では、素早い対応ができる人材を求める傾向にあるので、企業が適正検査を行う意図をくみ取った上で検査に挑んでみてください。

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