ビジョン=理想の社会人像とは「自分なりたい姿・したい生き方」のこと

ビジョンとは一般的に「自分がなりたい姿や実現したい社会の状態のこと」として使われている。
私が運営する就活スクールでもこのビジョンを持つように指導している。しかし一方で多くの学生がこの「ビジョン」を考える際に思い悩んでしまう。

その理由は
「自分が求めている姿以上を求め過ぎているから」
もしくは
「崇高なビジョンが必要だと思い込んでいるから」
である。

みなさんは「マズローの欲求」という理論をご存知だろうか?
マズローの欲求とは人間のモチベーションを人間の欲求によって説明した非常に有名な理論である。
このマズローの欲求によると、それぞれの人にはその人の現状に合った「欲求の段階」というのがある。例えば「大手企業に入りたい!」という人は「社会的欲求」の段階にあり、「大手企業で活躍したい」という人は「自我の欲求」という段階にあると言える。これを順番に満たしてあげることで最終的な「自己実現の欲求」という段階になる。

大切なのはこの理論ではなく、「自分の欲求の段階に合わせたビジョンを作る事」である。

多くの人が本当は「社会的欲求」や「自我の欲求」の段階にいるのに無理矢理「自己実現の欲求」でビジョンを作ろうとしているのだ。この自分の正しい欲求に合わせてビジョンを作る事が、本当の自分のビジョンになるのである。

自分の本当の欲求を満たしてあげる方法が「理想の社会人像」を探す方法である

例えば大手企業を志望する理由を例にしてみよう。
本当は「給料をたくさん貰って良いスーツを着て、奇麗な格好いオフィスで、スマートに働き、周りの人から尊敬されたい!」という自分の理想像がまずは最初にあるにも関わらず「大手企業ででっかい仕事を成し遂げて日本に貢献したい!」という一段階上の欲求に自分を無理矢理合わせようとする人が、上手く行かないパターンである。この場合は「大手企業ででっかい仕事を成し遂げて日本に貢献したい」は「その結果尊敬される人になりたい!」という欲求を“格好良く”言い換えただけである。
繰り返しになるが、本当に自分が望んでいること=欲求に合わせたビジョンこそが、あなたにとってビジョン=理想の社会人像のことである。

会社説明会セミナーで登壇して話している社員を見て「いいなあ」「カッコいいな」と思ったら、「自分は何がカッコいいと思っているのか?」と自問してみて欲しい。
「スケールのデカい仕事の話しに対してカッコいいと思っているのか。それとも大勢の前で話して尊敬のまなざしを集めている姿にカッコいいと思っているのだろうか?」という用に、本当の自分の欲求を探ってみて欲しい。

おわりに

以上、ここまで「理想の社会人像=ビジョンとは何か?」ということについて話してきた。
次回の記事ではこの「ビジョン」を持つ事が大切な理由を説明していく。ぜひ次回もお読み頂きたい。

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