前回はA君がインターンシップから就職活動を終えるまでの全体の話しと、インターンシップを14社も参加したきっかけと聞いていきました。今回はもっと具体的なA君の経験を聞いてみたいと思います。まずインターンシップに14社参加した後と前とでは、何か変化はありましたか?

−A君
かなり変わったと思いますよ。というか僕はインターンシップに参加していなかったら、本当に就職活動もこうやって納得して終えていなかっただろうなと思います。

具体的にはどのような変化がありましたか?

−A君
変わった点は「自分を色々な角度から見られる視点が持てるようになったこと」ですね。
そのようになった理由は2つあります。

1つ目は、インターンシップへの参加が増えるほど、社会に対して色々な見方出来るようになる。つまり自分の持っている視点とか考え方の引出しも広がって、結果として自己認知も変わってきましたね。

2つ目は、参加したインターンシップで一緒になった他の就活生や社員さんからフィードバックを貰いまくったこと。長所だけでなく、短所も全部聞いていました。そういうフィードバックは全部Excelで管理していたのですが、そういうのを聞いていると、自分1人じゃ気付けないような自分が見えてくる。「他人が見ている自分」、という新しい視点を持てるようになりました。

なるほど。インターンシップによって自分を客観視する視点を得ることが出来たのは、本当にインターンシップに対して真剣に取組だからだと思います。読者のみなさんには伝わりきらなくて残念ですが、A君から話しをこうやって直接聞いていると、インターンシップ、そして就活自体から大きく成長したんだ、という自信のようなものを感じますね。

−A君
実際には成長したなと思います。
成長というと色々な意味があると思いますが、僕が考える就活における成長とは「自分の事を知る」だと思います。知らなかった自分を知ることは、辛いことも多いのですが、そういう辛いのも乗り越えて自分を知る事が出来た自分は、成長出来たと思います。

でもそのような「本当の自分」を知らずには、本当に納得して就活を終えることが出来なかったと思います。そうでないと僕もまさか今の内定先に出会う事もなかったでしょうし、まさかそこに決めようとは思わなかったと思います。

一番不幸なのは「周りに流されて就職をしてしまうこと」や、「周りの評価を気にして就活をしてしまうこと」だと思います。もちろん見栄とか、目立ちたい欲とか、そういう物も頑張るためのエネルギー源として大切だと思います。しかしそのエネルギーに自分が飲み込まれて、本当に自分がやりたこととかが見えなくなって就活を終えてしまうのは、色々な社会人とかに会って、自分はそうはなりたくないなと思いました。

おわりに

さて、今回のインタビューはここまでにしておこう。
A君のように、ここまで就職活動を通じて深い考えに達している人は多くない。とても参考になる話しばかりだったのではないだろうか。
では次回の記事では、なぜA君が今の企業に内定を決めたのか、大手ではなくベンチャー企業にしたのかを具体的に語ってもらおう。ぜひ次回も楽しみにしていて欲しい。

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