数字で語る

まずは最近のポイントを考えてみましょう。数字で語る。これはESというよりもビジネスにおいてはこれが基本となります。

例えば営業の人が
「部長、すみません今日アポあんまりとれませんでした。」と語ったら部長は「あんまりっていくつなの?」と聞き返します。これは非常に面倒です。
最初から「部長、すみません今日のアポは想定10件のところ2件しかとれませんでした。理由は~」と言えば部長はそれのフィードバックを即座にすることができます。
ESに話を戻すと、強みや弱みを語るときに数字がないケースが非常に多いです。

例えばこれ。
「ぼくの強みは推進力です。それが発揮された成果として学生団体のプロジェクトが大成功しました」
これは実際昨日ぼくが添削依頼を受けたESです。とても明るい学生ですがこれでは少しES突破は苦しいかもしれません。
え、どうしてですか!強みも端的に語ってるしその成果まで書いてるじゃないですか!
うーん、まあそうなんだけど、いまいち何をやったのかイメージできないんです。
ぼくが採用担当の方ならこのような質問が浮かんできます。

「推進力ってなに?成果っていくらくらいの金額ベースで幾ら位のプロフィット?その成果を原因って本当に君の推進力なの?大成功ってなにをもって大成功?」

そしてよく分からないままの感想でESが終わってしまいます。
そして結果は言うまでもありません。先ほどの突っ込みを生じさせている原因は、そう、数字で根拠がないからです。
成果、大成功などは数字で出さないと意味がありません。

例えば「成果としてチームの業務生産率が150%アップした。」「最終的な売り上げ目標を120%達成した。」などです。これだけでその成果や強みを数字で判断できるようになります。
これが一つ目のポイントです。

明確な判断基準を明示する

2つ目のポイントである明確な判断基準を出すというのは少しイメージがつきづらいかもしれません。
これはなぜ?というのを語るときに重要になってきます。
たとえば何故そのアクションをとったのか。ここでもし「自分で考えて…」と言ったとしましょう。何が起こるかというと。
「この子はこういうときに何の優先順位で動くのか自分で分かってないな」となってしまいかねません。なのできちっと自分の意思決定軸を相手に明示してあげる必要があります。

「KPIから残りの時間を逆算した結果…」「お客さんにとっての利益、満足度…」これをちゃんと明示することによって面接官も自然に理解でき納得することができます。

皆さんどうでしょうか。あまり強みと弱みの対策はしてない学生さんが多い気がしますが、自分のことは意外と分からないものです。自分を見つめ直す為にもしっかりと数字なり判断軸を明確に示しましょう!

自分の強みを魅力的にする方法

自己分析をする上で自分の強みを書く機会があるかと思いますが、ただ単に事実だけ書いているだけでは非常にもったいないことになってしまいます。

というのも、企業としては弱みがない人間を求めているわけでは決してありません。強みと弱みは表裏一体です。

逆に言えば弱みと思っていることを強みとして表現するのもありです。言い方一つで印象を大きく変えることは可能です。

例えば
・”周りが見えない”ことが弱みの場合、一つのことに集中できるのが強みと言えるでしょう。
・”頑固”であることが自分の弱みの場合、こだわりが強いと表現することもできるでしょう。
・”失敗が多い”人の場合、チャレンジ精神が旺盛とも表現できるでしょう。

自分には強みがなくて何を書いていいか分からない就活生は、こういった形で自分の弱みを強みとして表現するのもありです。
むしろ他の就活生が書いているテンプレートチックなものよりもより人間味があって魅力的な心象を与えることができるかもしれません。

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