企業がインターンシップを開催する目的
そもそも企業側はなぜインターンシップを開催したいのでしょうか。
企業がインターンシップを開催する目的は2点あります。
①優秀な学生を見つける
企業としては、自社に優秀な学生が入ってきてもらいたいと思っています。本格的な就活スケジュールが始まる前に学生と接触し、優秀な学生を確保しておきたいという企業側の意図があります。インターンシップを実施することで、企業としても、優秀な学生に目星をつけることができます。
②多くの学生に自社のことを認知してもらう
インターンシップを開催することでなるべく多くの学生に自社のことを認知してもらう目的もあります。インターンシップに参加することで自社の雰囲気や仕事内容など自社の魅力を知ってもらい、興味関心を引き出すと共に就職先の選択肢に入れてもらえることを最終目的としています。言わば「採用広報目的」です。
内定直結インターンシップは禁止されている?!
結論から言いますとに内定に直結するインターンシップは禁止されていません。しかし、禁止要請が出されているのです。いったいどういうことなのでしょうか。
内定直結インターンシップの禁止要請の背景
2017年に文部科学省が「インターンシップと採用活動の直結は避けるべき」という声明を出していました。その背景には就職活動の長期化と早期化を防ぐという面が強調されていますが、多くの企業はこれを守っていません。その理由として「少子化による影響」や「インターンシップをやらなければ採用が難しい」などが述べられています。しかし、一方で、ほぼ会社説明会や簡単なグループワークのようなインターンシップなど、本来の趣旨や目的から逸脱するような「名ばかりインターンシップ」が増えていく結果にもなりました。今回、禁止要請を出した政府の意図として、こうした「名ばかりインターンシップ」の抑止をしたい、という意図もあるのではないかと言われています。
しかし、禁止要請が出されたとはいえ、法律で禁止されているわけではないため、現段階では法的効力はありません。そもそもインターンシップの定義が明確ではなく、どこまでが禁止要請の範囲なのかがあいまいな点も問題視されています。
現在、企業側は内定直結のインターンシップではないですが採用につながるインターンシップを開催しています。具体的にどのように採用につながるのでしょうか。
採用につながるインターンシップにはどんな優遇措置があるの?
「採用につながる」とはいえ、なんでもいきなり内定がもらえるわけではありません。様々な条件やルートが存在しています。
①内々定
インターンシップで評価の高かった学生が内々定をもらえる可能性はあります。しかし、企業としても人材とのミスマッチは避けたいため、めったにないです。しかし、数回の面接で通過したら年内で内々定を出す企業は多いです。
②早期選考案内
一番多いパターンが早期選考案内です。それまでのインターンシップに参加した学生の中から一部またはほとんど全員が案内されます。時期は2~3月で、選考を通過すると、本選考前に内々定を出すケースが多いです。
③本選考優遇
インターンシップに参加した学生の中から一部の優秀な学生またはほとんど全員が、書類選考や面接の一部を省略されます。あまり多くないケースです。
採用につながる以外にインターンシップに参加するメリット
インターンシップに参加すると何がいいのか、メリットが5点ありますので、ご説明します。
①さまざまな業界を知れる
インターンシップに参加するメリット1つ目は「さまざまな業界を知れる」ことです。ネットで調べるだけではなく、実際にインターンシップに参加しないとわからない業界全体の傾向や特徴、空気感などを知れる形になります。ある程度企業や業界を絞れている学生でも「本当に自分はこの業界が合っているのか」など再確認できますし、他業界と比べることでより自分の中で明確にしていくこともできます。企業を見ることも大切ですが、まずは自分にはどんな業界が合っているのかを定めていくことが大切です。そんなさまざまな業界を知れるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
②企業分析ができる
インターンシップに参加するメリット2つ目は「企業分析ができる」ことです。志望企業を決める際に、同じ業界でもどのようなところが違うかなどを知る必要があります。実際に複数のインターンシップに参加してみると、同じ業界の場合でも働き方や社風、先輩社員との繋がり、企業の強みなどの違いをいくつか見えてきますので、同じ業界内の企業分析ができます。これは本選考で志望動機を聞かれた際に、何社もインターンシップに参加していれば、その違いから説得力のある志望動機を伝えることが出来るようになり、面接突破の強みのなります。
③自分に合う企業が分かる
インターンシップに参加するメリット3つ目は「自分に合った企業どうかが分かる」ことです。インターンシップに参加すると、実際の社員の雰囲気や人柄、環境などを知ることができます。入社してからの思っていた会社と違っていたなんてミスマッチが起こらないように働きやすい環境か、働き方や業務内容は自分に合っているかなど、細かくチェックしておきましょう。自分に合う企業に行った方が、将来的にも後悔しない選択になるので、企業選びはとても重要であるといえるでしょう。
④本選考の練習ができる
インターンシップに参加するメリット4つ目は「本選考の練習ができる」ことです。大手企業の人気があるインターンシップだと選考がある場合があり、エントリーシートの書き方や面接の雰囲気を学ぶ機会があります。もちろんインターンシップの選考方法が本選考と異なることがあり、練習にならないこともありますが、インターンシップの際に面接を経験しておくと本番の際に心に余裕を持って臨めますので、メリットだといえるでしょう。
⑤就活仲間と知り合える
インターンシップに参加するメリット5つ目は「就活仲間と知り合える」ことです。同じ方向を目指す就活仲間と出会えることも大きなメリットです。人は孤独を感じてしまうと、思うような結果を残せない場合が多いです。しかし、同じ悩みを共感できたり、励ましあえる仲間がそばにいればとても心強いです。これから一緒に就活を乗り越えるであろう仲間と出会えることはモチベーションがあがることもあります。
まとめ
まとめ
今回は内定直結のインターンシップや優遇される内容、インターンシップ参加するメリットについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。採用につながるインターンシップはありますが必ずしもつながるわけではないので、あまり期待せずにインターンシップに参加しましょう。
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