インターン参加が内定につながるのか

インターンシップは、あくまで働くことへの気づきを与えることが目的のため、必ずしも参加することで内定に直結するわけではありません。そのため、参加しなかったからといって選考で不利になることもありません。
しかし、インターンシップに参加することは本選考の対策になります。企業理解がしっかり出来ており、インターンシップに参加する熱意のある就活生が選考に有利になるのは事実です。

参加者の中でも評価の高い人が貰う可能性が高い

採用活動の一つとしてインターンシップを実施している企業もあります。企業は優秀な学生を早めに確保したいと考えています。そのため、参加した学生の頑張り次第では、そのまま採用につながこともあります。主に、インターンシップで評価の高かった学生が内々定をもらえる可能性が高いです。しかし、企業としても人材とのミスマッチは避けたいため、めったにないです。

内定まではいかずとも本選考で有利になる可能性がある

インターンに参加することで、他の就活生より早く本選考に進めるチャンスがもらえたり、エントリーシートや面接などの選考の一部を免除してもらえる可能性があります。
また、インターンの経験は志望動機などに活かすことができます。採用担当者は学生の熱意を重要視する傾向にありますので、インターンの経験は志望動機の内容の説得力アップにもつながり、熱意のアピールにも役立ちます。直接内定にはつながらずとも、インターンの参加は、本選考で有利にはたらくでしょう。

インターン参加が内定につながるのか

インターンから内定につながる4ケース

①早期選考型

一番多いパターンが早期選考案内です。それまでのインターンシップに参加した学生の中から一部またはほとんど全員が案内されます。時期は2~3月で、選考を通過すると、本選考前に内々定を出すケースが多いです。

②ジョブ選考型

本選考の選考フローに、内定に直結した就業体験プログラム「ジョブ」と呼ばれるインターンが組み込まれているパターンです。この「ジョブ」の就業体験期間中に、成果をあげることが内定に直結するという特徴があるため、本選考直結型ともいえます。
ジョブ選考型を取り入れている企業の場合、内定獲得には、インターン参加が必須となります。

③本選考優遇型

インターンシップに参加した学生の中から一部の優秀な学生またはほとんど全員が、書類選考や面接など選考の一部を省略されます。あまり多くないケースです。

④リクルーター型

インターン後、「リクルーター」と呼ばれる社員がつき、本選考前に定期的に交流できる機会が設けられます。このリクルーター面談を通じ、社員が志望動機の深掘りや自己分析をしてくれることで本選考が有利に進みます。

インターンから内定につながる4ケース

インターン参加が内定に繋がりやすい業界や企業

【総合商社】

就活の人気業界である総合商社の内定時期は、原則として6月以降です。したがって、インターンで活躍しても内定に直結することはありません。しかし、本選考では応募者が非常に殺到するため、その志望度を図るためにインターンに参加したかどうかを判断基準の1つにすることもあるそうです。人気企業は、本選考だけでなく、インターンも数多くの学生が参加を希望します。インターンも面接などの選考が行われるため、選考を通過しインターンに参加している時点である程度の熱意やポテンシャルは確認できているわけです。

【金融】

金融業界は学生が業務内容をイメージしにくく、業界知識が豊富な学生を採用選考に集めづらい傾向にあります。そのため、インターンを通して業界知識を深めてもらい、優秀な人材を早めに確保しようとしています。活躍次第では、本選考の1次選考が免除されるなど、インターンの結果が内定に繋がるケースがあります。

【ITベンチャー】

ベンチャー企業は、早期に内定を出す傾向にあります。
インターンでは参加者の資質や成長性を見つつ、優秀な人材は採用に向けて早めに確保していくというスタイルが浸透しているようです。インターン参加が内定に直結することは少ないですが、インターン時の活躍次第で、本選考は最終面接のみになったりすることもあります。

【外資系】

内定にはインターンの参加が必須であったり、インターンで優秀と判断された場合のみ最終面接に進むことが可能になることがあります。企業はインターンを、インターン参加申し込み時のアピールポイントが事実であるか、業務や企業にとって有益な能力を備えているかなどを確認する場所としている、と言えるでしょう。

インターン参加が内定に繋がりやすい業界や企業

インターン参加で内定がもらえる学生もらえない学生の違い

・内定がもらえる学生

①事前準備をしている
内定がもらえる学生=企業が優秀だと判断する学生は、インターン参加前に、企業の業務内容や業界の動向などを調べ、知識として理解しようとします。
こうした知識はグループワークなどで役立ちます。事前から業界の知識を持っていればいるほど、企業の実際の事業についてより深く考えることができ、課題に対する答えが考えつきやすくなります。そうすることで、積極的な発言などにもつながり、結果的に高評価を得られることが多いのです。

②協調性がある
高評価を得るため、自分をアピールすることだけに夢中になってはいけません。
一人でもグループワークに上手く参加できていない人がいれば、その人に意見を求めるなど、全員の意見を取り込もうをという意識が評価されます。自分とは反対の意見がでた場合でも、自分の意見を押し通すのではなく、しっかりと相手の意見を認めたうえで、自分の意見が正しいと思う理由を論理的に説明することが大切です。感情に任せたり、根拠のない憶測で議論をするのは避けましょう。

③課題に真剣に取り組む
インターン参加中は「どうしたら評価されるか」「選考を突破したい」ということを意識して行動をしてしまうこともあるかと思います。しかし、企業側からどう見られるかより、目の前の課題に対してとにかく良い結果を出すことだけに集中できた学生が、選考を突破できるのです。インターンにおいて、本当に違いを生み出す部分は目の前の課題に対して夢中でやれたかどうかというところになってきます。

・内定がもらえない学生

積極的にグループワークに参加せず、受け身になっている学生は、企業にマイナスなイメージを与えてしまいます。企業は学生の熱意を一番重要視しています。他の学生がやってくれているからと自分は何も参加しなかったり、指示をまって言われたことだけをやっている学生は熱意がないと判断されてしまうでしょう。やる気がない学生は企業も必要とは思わないため、内定をもらえることはないでしょう。

インターン参加で内定がもらえる学生もらえない学生の違い

まとめ

インターンと内定について解説していきましたが、いかがでしたか。インターンに参加すれば必ずしも本選考で有利というわけではありませんが、インターンの経験が本選考で役に立つことは確かです。ただなんとなくでインターンに参加しただけでは良い学びは得られません。明確な目的をもって、真剣にインターンに取り組むことで有意義なインターンにすることができます。そうした真摯な姿が採用担当者の目に留まり、内定に近づくことがあるかもしれません。

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