■面接で見られることは基本的な「3つの能力」

面接では何を見られているのかについて疑問に思う人もいると思う。
「人間性」や「その人の魅力」などと答えてくれる人もいるが、それも間違ってはいないのだが、どうしてもそれだと評価する人の好みも出る要因が大きくなってしまうし、それだと偏った人が評価されやすくなってしまう。
実は全ての企業に共通した評価項目があるのだ。それは…

『主体性』
『協調性』
『論理性』

この3つだ。
面接ではこの3つをチェックシート(そういうものもあるのだ)で他の受験者と相対的に評価しているのである。もちろん良く「コミュニケーション能力が高い人が高い評価を受ける」と聞くと思うが、そのコミュニケーション能力と先の「主体性」「協調性」「論理性」の3つにまとまるのである。

■面接の種類①:個人面接

ではここらかは面接の形式について説明していく。まずは個人面接だ。
個人面接とは「就活生1人」で行なわれる面接で、「面接官が1人」または「2人以上」で行なわれることがある。

個室で行なわれる場合もあるし、大きな会場を借りきり仕切りで分けられたブース毎に行なわれることもあれば、就活生1人だけはパイプ椅子に座り、面接官3人がやや距離を置いた位置で長机に座って尋問されるようなパターンもある。

こうした面接の目的は「時間をかけてあなたを見るため」のものだ。あなただけに時間を割くのだから企業としても重要な面接である。だから受験者が多い企業では3次面接とか最終面接のみが「個人面接」であることが多い。

■面接の種類②:集団面接

集団面接とは「就活生が2人以上」に対して「面接官は1人」の形式で行なわれる面接である。
この集団面接は受験者が多い有名企業の1次面接や2次面接や、主にブライダルや航空業界などの人気職種で行なわれることが多い。

その理由は「落とすための面接」だからである。

集団面接ではあなたたち一人ひとりを見ている余裕は正直まったくない。
単に人数を効率的に減らすこと、または記念受験するような人を減らすための面接である。しかし評価項目は個人面接とは変わらない。相対評価ではなくて絶対評価だ。
であるから、普通に面接をこなすことが出来れば落とされる事はないだろう。

■面接の種類③:役員面接

役員面接は基本的にどの企業でも「最終面接」で行なわれる。
それまでの面接では主に「現場社員」か、私のような「採用コンサルタント」が面接官をしている。実は多くの場合は、現場社員に変装した「採用コンサルタント」が面接官をしている方が多いのだ。
役員面接までの普通の面接までは先ほど紹介した「主体性」「協調性」「論理性」を評価していることはお伝えしたと思う。

しかし役員面接では「役員の直感」によって合否が決まってしまう。

この面接では、いわゆる「ご縁」を決める面接である。役員の眼力で能力ではなく「会社に合っている」「合っていない」を見極めるものだ。これについて詳しく書いた「【ボスキャリ攻略テクニックVol.6】最終面接で絶対にやってはいけないこと〜最終回〜」の記事を読んで頂きたい。

■面接の種類④:人事面接

人事面接は最終面接を突破して「内定の意思確認」として行なわれるケースが多い。
役員面接のあとにこの人事面接がある場合がそのパターンだ。

「内定」はこの面接で言い渡される。
つまりここまで進んだら必ず「第一志望」ということを伝えることが大切だ。

本当は第2希望であることを正直に答えても良いが、その場合はあなたが相当高い評価を受けていないと「内定」を貰える確率が下がってしまい、最悪もらえないことになってしまう。
そのことを良く考えた上で、この面接に挑むことが大切である。

■圧迫面接を受けやすい人の特徴は「プレッシャーに弱い人」

最後は圧迫面接についてである。圧迫面接とは何かというと「面接官が“わざと演技”で威圧的な態度を学生にして面接を行なうこと」である。
例えば全ての答えを「それで?」と延々と繰り返したり「それって面白いの?」のように、学生を狼狽させるような反応をする。

これはあなたがプレッシャーに弱いと思われてしまうと行なわれる。

実際の仕事では高いプレッシャーで、時にはお客さんから威圧的な対応をされる事も往々にしてあるのだ。そのような時にどのような対応が出来るのかを見られているのだ。
(された人には申し訳ないが、内面では面接官は面白がっていたりすることもある。)

■圧迫面接の対処法は「相手の土俵に乗らないこと」「機転を効かすこと」

こうした圧迫面接に遭遇した場合の対処法は「相手の土俵に載らないこと」だ。面接官はあなたが狼狽したり焦ったりすることを想定して行なっている。それでは面接官の思うつぼだ。

相手の土俵に乗ってしまっては評価されず、不合格になる可能性すらある。

「私なにかお気に召さない事でも申したでしょうか…?」
「今日は何かご機嫌を損ねるようなことでもございましたか…?」

などのように機転を効かせたコミュニケーションをして状況を打開しよう。普段友達に対してしているような対応を面接でも行なえば良いだけである。

私の場合はそのような対応をした学生に対しては圧迫面接をそこで止めるが、仮にその後も圧迫面接が続いたとしても、間違えなく面接官はあなたのそうした機転を効かせたコミュニケーションを評価している。

圧迫面接はあなたのことを嫌いだからしているのではない。あなたの機転を効かす能力を見るために演技でしているのだ。ぜひこのことは覚えておいて欲しい。焦らずに冷静に対応していこう。

以上が面接パターンとその解説および対処法だ。
ぜひここでご紹介した事をよく覚えて本番の面接までに色々と対策を考えてみて欲しい。
そこで次回は「面接対策〜準備編〜」をご紹介していく。突破する面接術を知りたい人は次回も是非読んで頂きたい。

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