① 面接官のタイプを最初に見極めるべし。

まずコミュニケーションの基本は、相手の性格や状況(機嫌など)を理解することだ。
 
例えば、面接官にまず会ったらその人の表情、ルックス、服装、声の調子などから「この面接官は多分こういう性格だな」と見極めよう。そして、その人に合わせたコミュニケーションをしていくのだ。
 
例えば面接官が「メガネをかけてキチッとした、律儀そうで真面目そうなタイプ」だとしよう。あなたならこの面接官に、どのようなコミュニケーションを取るだろうか?
 
間違いなくいつもの調子で「こんちはっす!」のような軽いノリでの挨拶はしないはずだ。そんな挨拶をしたら一発で嫌われてしまい、即不合格になるのは分かるだろう。
 
そう、つまり自分と真逆のタイプなのか、それとも似たタイプなのかを見極めることが、面接官とのコミュニケーションの第一歩なのである。
 

② 社会人としての挨拶で十分

「面接の開始にどのような挨拶をしたら良いのか」という悩みを良く耳にすることがある。
 
私がいつも言う絶対に外れない挨拶は「社会人としての挨拶である。」
 
社会人としての挨拶とは「新入社員マナー本」や「就活マナー本」に書いてあるので、ここでの詳しい説明は割愛するが、とにかく特別なハツラツとした挨拶などは必要ない。
 
ただし、元気よく気持ちの良い挨拶は、もちろん相手に良い第一印象を与えるために大切である。
 
就職活動では第一印象が全てといっても過言ではない。それを理解した上で、相手にとって気持ちのよい挨拶をして欲しい。
 

③ アイコンタクトが苦手な人はこれをしよう。

コミュニケーションとして、目を見ることは大切だ。目を合わせないということは「私はあなたを無視している」というサインだからだ。
 
また「この人は自分に自信がない」「この人はどこかおかしい人」というように思われてしまい、折角面接で良い内容を言ったとしても、全く説得力がないものになってしまう。それくらい相手に与える印象は変わってくる。
 
しかし、どうしても目を見て話すことに慣れてない人もいるだろう。そういう人のためにある裏技を教えよう。
 
それは目と目の間(眉間)or相手の鼻を見ることだ。
 
ネクタイを見ろという人もいるが、それだとやっぱり目が合っていないように感じる。
 
ぜひ友達と一緒にやってみて欲しいが、眉間か鼻を見れば目と目が合っているように感じるのだ。
 
これは結構使えるので、ぜひ面接で使ってみてほしい。

④ 自分の癖を理解すべし。癖は面接で絶対に出ると認識すべし。

自分の癖を皆さんのご存知だろうか?
 
「緊張すると髪の毛を触る」
「話すスピードが早い」
「貧乏ゆすりをする」
「笑い方が少しひきつる」
 
 
こういった自分が気付いていない癖は面接で絶対に出てくると思っておこう。そして是非友達やご両親など、普段から接している人に指摘してもらおう。一度動画に撮ってもらうのもいいだろう。
 
こういった癖は、実は面接官にとって「めちゃくちゃ気になる」のだ。
 
コミュニケーションの基本として、相手に要らないストレスや不快感を与えることは禁物である。
 
面接はかなり緊張するものだ。意識していても癖が出てしまうものなのだ。しかし、逆に言うと、意識していれば治せるものなので、ぜひとも自分の癖を知って意識して直していこう。

⑤ 相手のコミュニケーション方法を真似る

さて最後は面接で使えるコミュニケーションテクニックをご紹介して終わりにしよう。
 
ここまでの事を理解していれば、その効果の有無も分かるはずだ。しかも簡単に誰でも使えるテクニックなので、是非とも面接で使って欲しい。
 
それは「ミラーリング」と呼ばれるテクニックである。
 
ミラーリングとは、相手の「姿勢、話すスピード、話す強弱」などを真似してコミュニケーションを取ることである。
 
例えばあなたが苦手な真面目そうな面接官がいたとしよう。その面接官はゆっくり話し、トーンも低く、そしと手を前に組んでいるという感じである。
 
そのような苦手な面接官に遭遇したら、相手と同じように「ゆっくりと、トーンを低く、
そして手を前に組んで」話せば良い。
 
そうすると相手はこちらに対する敵対心がなくなり、徐々に打ち解けた雰囲気になっていく。
 
それがミラーリングというコミュニケーションスキルである。これはどんなタイプの面接官にも使えるものだ。
 
最後にここまでのおさらいだ。面接で必要なコミュニケーションは…
 
「最初に面接官のタイプを見極めて」
「気持ちよく挨拶し」
「相手の目を見ながら」
「自分の癖が出ないように意識して」
「相手の真似をする」
 
たったこれだけである。
 
繰り返しになるがこんな簡単なことを意識するだけで、面接突破率は上がるはずだ。
 
是非とも今日ここでご紹介したことを覚えて、色々な場面でも実践して身につけ、本番の面接に挑んで欲しい。
 
ここでご紹介したことを実践すれば、最終面接までは確実に行けるはずだ。 
 
皆さんの納得のいく就活の助けとなれば何よりも幸いである。

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